鬼怒川
鬼怒川は、栃木県と群馬県堺の鬼怒沼山(標高2,040m)に源を発し、栃木県塩谷郡藤原町川治地先において男鹿川を合流し渓谷を南下し、板穴小百川、栃木県今市市付近で中禅寺湖を源に発する大谷川(だいやがわ)を合流して、茨城県守谷市大木地先で利根川に合流する利根川の一大支川である。本川の流路延長は177km、流域面積は、栃木・茨城の両県にまたがり1,760km2に及ぶ。 |
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茨城県下館市と結城市の堺を流れる鬼怒川 |
河川概要 |
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![]() ○拡大図 |
1.鬼怒川の歴史 |
"利根川東遷事業の一環として、鬼怒川は小貝川と分離され、守谷市大木地先で利根川に合流するように河道が開削されました。" |
特有の歴史、先人の知恵の活用 |
これにより、合流部下流に広大な一大沼沢地を形成していた谷原領、大生領一帯の新田開発が可能となったのです。
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2.地域の中の鬼怒川 |
"鬼怒川上流域には絶滅危惧種のカワラノギクの群落がありましたが、衰退傾向にあることから、学識経験者や地元の方々を交えて保全対策を実施しています。" |
地域社会とのつながり
鬼怒川の広大な河川敷をふるさとづくりに活かすことを目指して、平成元年に沿川21市町村と栃木・茨城両県及び河川事務所によって「ふるさと鬼怒川を考える懇談会」が設けられました。平成3年に、同懇談会は「小貝川リフレッシュコミッティ」と一つとなり「鬼怒川・小貝川サミット会議」となり現在に続いています。
さらに、鬼怒川に生育しているカワラノギク等希少な植物の保全を目的として、学識経験者や地元の方々を交えて、外来種の除去、種まきなど対策を実施しています。 |
3.鬼怒川の自然環境 |
"鬼怒川上流域では、礫河原特有のカワラノギク、カワラハハコ等が自生しています。河畔林はオオタカのえさ場となるとともにサシバ等の小型の猛禽類が営巣しています。また、アユ、サケが遡上する河川として有名です。" |
鬼怒川の源流、鬼怒沼は日光国立公園内に位置し、標高2,000m付近とわが国で最も高いところにある高原湿原といわれています。周囲4kmほどの湿原の中には、約100種類の湿原植物が見られます。 鬼怒川上流域では、イワナ、ヤマメ、ニジマスなどのマス科魚がすみ、中下流部ではアユ、鯉、フナなど多くの魚類が生息しています。毎年、サケの遡上も確認されています。
中下流部では、「コナラ」「タチヤナギ」などの樹木群が繁茂し、「チョウサギ」等の格好の営巣地となっています。近年中流域まで「カワウ」の生息域が拡大し問題となっています。 |
4.鬼怒川の主な災害 |
"昭和13年台風に伴う豪雨により水海道市で溢水・破堤。 昭和33年台風に伴う豪雨により栃木県内で内水氾濫。" |
主な災害
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(注:この情報は2008年2月現在のものです)
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