温暖前線(おんだんぜんせん)
温暖前線 低気圧の右下に延びている。 画像は㈱ウェザーニューズ提供 |
暖かい空気と冷たい空気が接したとき、すぐには混じり合わないで、境目を作る。この境目の地上と接したところを前線という。
この前線で、暖かい空気(暖気)が冷たい空気(寒気)より勢いが強い場合、暖かい空気が冷たい空気の上を滑るように上昇しながら進む。
これを温暖前線と呼ぶ。
暖かい空気が冷たい空気の上を滑るように上昇する場合、前線面(境目)は、斜め横に広がり、暖かい空気がゆっくり上昇する。
ゆっくり上昇した空気は、後方の前線近くに層状の乱層雲を作り、乱層雲は、横に広く広がっているので、小雨が長く降り続くことになる。
温暖前線が通過すると、冷たい空気から暖かい空気に切り替わる為に、気温が上がり、冷たい空気(寒気)の領域の風向きから暖かい空気(暖気)の領域の風向きに変わる為、風向きも変わる。
関連用語 寒冷前線・停滞前線
温暖前線
温暖前線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 22:40 UTC 版)
詳細は「温暖前線」を参照 温暖前線は、暖かい気団が冷たい気団に向かって移動する際の接触面で起きる。日本付近をはじめ北半球では、主に温帯低気圧の進行方向前面に、東西に連なって伸びる。暖気が寒気に乗り上げるため、上図のように一様に傾斜した境界面ができる。温暖前線通過時には気温がゆっくり上昇する。乱層雲が発達し、ある程度連続した雨が降りやすいが、その降り方は弱い。ただし、東シナ海上からの暖かく湿った空気が温暖前線に流れ込んで活動が活発になると、温暖前線特有の地雨性の降雨でなく、どちらかといえば寒冷前線の通過時にあるような非常に激しい雷雨になることがある。前線の通過にともない、南よりの風から北または西よりの風に変わる。 日本付近では、温暖前線の北側を吹いてくる東風(寒気団)が長らく太平洋上にあり温められるため、前線通過時でもあまり気温の変動がない場合が多い。
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「温暖前線」の例文・使い方・用例・文例
- 温暖前線という前線
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