サケの遡上
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/03 07:33 UTC 版)
2005年11月、那珂川から迷い込んだと思われるサケが遡上する姿が桜川・逆川で確認され、新聞で報道された。以後2017年まで毎年秋にサケの遡上が確認され、逆川の水質改善の成果と捉えられている。逆川に来たサケは主にふれあい橋から水神橋の間で産卵を行っている。2005年に遡上した時の調査では26個の採卵中1個が生存卵であった。サケの遡上数は桜川との合流点より下流にある柳堤堰の開閉により変動が見られる。柳堤堰は水戸市柳町・本町にある備前堀への導水のための堰で、2005年は工事により堰が開放されており、サケが遡上しやすい環境であった。その後も柳堤堰を長く開けていた年はサケの遡上数が多いことが分かってきたことから、サケの生活環に合わせ、11月から3月は堰の開放するようになった。また、逆川でのサケの稚魚放流事業が2009年から行われている。 なお逆川は水質が今よりもずっと清浄であった時期であってもサケが来るような川では無かったとされ、茨城新聞紙上において市民より"それは何故か?"との問いが投げかけられた。それに対し国交省霞ヶ浦導水工事事務所員は、"河川改修以前の逆川は段差がある小さな川であった為、サケが遡上出来なかったのでは"との見解を紙上で返している。
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