阿須田家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:45 UTC 版)
阿須田恵一(あすだ けいいち) 演 - 長谷川博己 4姉弟の若き父親。昭和48年4月7日生まれ、38歳。愛車はスバル・エクシーガ。 凪子とは元々、同じ大学の先輩・後輩という間柄だった。彼女が大学を卒業した直後、結の妊娠が発覚。凪子から「堕ろすなら死ぬ」という言葉を受け、半ば脅迫に近い形でできちゃった結婚したという過去を持つ。そのため、父親としての自覚が持てず、凪子の死後も崩壊寸前の家族に向き合うことを避けていた。 普段は落ち着きのある物腰柔らかな性格で通っているが、実際は非常に優柔不断で物事をはっきり決められず、面倒事を極端に嫌い他人任せにしてしまうところがある。 同じ会社に勤める美枝と1年前から不倫関係にあり、それにより凪子に離婚を迫ったことで彼女が自殺する原因となってしまった。それを家族に隠そうとするも結に知られてしまい、子供達からの反発を一身に受けることとなるが、三田の行動によって人間として成長し、自分なりに現実を受け入れていくようになる。 遊川によると自身の父親をモデルにしている。 阿須田凪子(あすだ なぎこ) 演 - 大家由祐子 恵一の姉女房で、4姉弟の亡き母親(満40歳没)。物語開始時点では既に故人。旧姓「結城」。戒名は恵凪妙泉信女。 結婚後も恵一に対して疑心を抱くことも少なくなく、結にもたまに愚痴をこぼしていたが、やがて恵一から離婚を持ちかけられたことが理由で、その翌日に遺書を遺して近所の川で入水し、命を落とした。 阿須田結(あすだ ゆい) 演 - 忽那汐里(幼少期:高木彩那) 阿須田家の長姉。高校2年生、17歳。写真部に所属。中盤まで同じ写真部の先輩である拓也と付き合っており、体の関係にまで至っていたが、後に関係を断つ。 母の死後、家事や弟妹の面倒をまともに見られない自分と葛藤していた。そのため、初期の頃は精神的に不安定で自暴自棄に陥りやすく、後先を考えない無責任な言動が目立った。 物語序盤で偶然にも母の死にまつわる真相を知ってしまい、恵一に対して激しい怒りを覚え、報復の一環としてサワイホームに一連の真相を流布させるという、非常に過激な行動を取った。その結果、恵一を左遷させた挙句に家を追い出し、さらに弟妹を肩身の狭い思いを強いらせることとなり、事実上の一家離散にまで追い込んでしまった。 しかし、父親のいない生活に対して自身が追い出したにも関わらず今まで以上に「長女」としての重圧や家族の問題に勝手に苦しみ、それに耐え切れず拓也に駆け落ちを持ちかけてしまうが、拓哉に当然ながら拒絶され勝手に裏切られたと解釈して人生に絶望して三田に自分を刺殺するようにと依頼するが、本当に三田に包丁を向けられた恐怖に加え、三田の言葉や家族の説得によって家族に愛されていたことを実感し立ち直る。 立ち直って父とも和解した後は多少温厚な性格になり、家事も手伝うようになった。 三田とうららが入れ替わるという夢を見たとき、三田が自然と笑っていたことで、それが彼女の本来の素顔ではないかと思っている。 「結」という名前には、「家族を結びつける」という意味が込められている。 阿須田翔(あすだ かける) 演 - 中川大志 阿須田家の長男。14歳の中学2年生でバスケットボール部のキャプテン。 熱くストレートな性格で年相応の態度が多く、思春期ゆえに異性への関心(作中では主に三田に)も強くたびたび海斗に馬鹿にされている。また猫舌であり、何も依頼していないのに三田が自分にだけ冷ました味噌汁を出した時は驚いた。 結に母の死の真相を知らされたことから恵一を激しく拒絶し、お父さんと呼ぶことを避けて「あんた」、「あんな奴」呼ばわりをするようになる。ストレスからバスケットボール部でスパルタ指導に走るが部員から辟易されキャプテンをリコールされる。それにより非行に走るまでに荒れてしまい、ゲームセンターでの暴力行為、喫煙・飲酒未遂、無断欠席を経て、ついには三田に肉体関係まで依頼してしまう。 その夜三田に隣家の皆川家を破壊するよう命ずるが、その際三田に、「家族を守りたい」という責任感を誰より強く秘めていると指摘されたことで改心。さらに恵一が自身の代わりに土下座して皆川家に謝罪した姿を目の当たりにしたことから恵一を許し、再び「お父さん」と呼ぶようになった。翌日には恵一と同じようにバスケットボール部員に土下座して許しを請う。 三田の事を、母親の生まれ変わりではないかと疑う。 「翔」という名前には、「家族のピンチに駆けつける」という意味が込められている。 阿須田海斗(あすだ かいと) 演 - 綾部守人 阿須田家の次男。小学6年生、12歳。学級委員を務める聡明な少年。有名私立中学に合格するために進学塾に通っているが、そのために食事中でも携帯電話で計算問題を解く癖があり恵一や翔に咎められている。 やや皮肉っぽい性格で、感情の奮起の激しい他の姉弟に比べドライな印象があるが、感情表現が苦手なだけで、内心では母を独り占めしたい、自分が兄妹の中で一番だと言って欲しいと思う等、歳相応に母を慕っており、母の遺品を燃やした際にはずっと表にしなかった悲痛な想いを炎に向かって叫んだ。 いじめや脅迫には弱く、クラスを牛耳っている古田からテストのたびにカンニングへの協力を強要されている。 ある日古田から万引きに協力するよう脅迫され断り切れなかったとき、三田に古田への制裁を依頼する。しかし三田が古田に暴力を振るったことから、逆恨みで古田から激しいいじめに遭い、さらに夜に体育館へ呼び出される殺害予告までされた。 この責任を三田に押し付け古田の殺害まで命ずる。しかし三田が本当に殺しかける姿のを目撃したことで覚悟を決め、「人に殴られるのは痛いが、逃げるよりはまし」と三田に確認したうえで、自ら古田に立ち向かう。大怪我を負いながらも古田を怖気づかせることに成功し、三田から無表情ながらも称賛の言葉を贈られる。 冷静で現実的な考え方に長けており、父の不倫を知った結と翔が激怒して絶縁を望んだ際も、代わりにどうやって生活していくのか冷静に問う。 ルービックキューブが得意で57秒で完成させるほど。ただし三田は世界記録を上回るわずか5秒で完成させた。 「海斗」という名前には、「家族が困った時に解答を見つける」という意味が込められている。 阿須田希衣(あすだ きい) 演 - 本田望結 阿須田家の末妹。幼稚園年長組、第1話の終盤で6歳になる。明るく素直な性格で、知らない言葉や疑問があるとすぐに質問したがる。家族のアイドル的存在。 母が生前に教えた歌を気に入っており、家に帰る際にはいつも歌っている。 三田にとても懐いており、海斗の同級生を殴打した件を受けて家政婦を代えると恵一が判断したときも真っ先に反対した。じゃんけんが強い(しかし、三田には敵わなかった)。 家族を想うがあまり、三田に依頼して誘拐騒動を起こし、周囲に多大な迷惑をかけて恵一に厳しく咎められた。 凪子に生前あげた家族一人一人を表す石を缶に入れて大切にしている。のちにうららと義之の石も缶の中に入れ、見つけた三田の石は三田が阿須田家を去る時に渡した。 「希衣」という名前には、「キーマン、幸せの扉を開けるカギ」という意味が込められている。
※この「阿須田家」の解説は、「家政婦のミタ」の解説の一部です。
「阿須田家」を含む「家政婦のミタ」の記事については、「家政婦のミタ」の概要を参照ください。
- 阿須田家のページへのリンク