能力・その他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 03:26 UTC 版)
「Landreaall」の記事における「能力・その他」の解説
天恵 いわゆる「天から授かった才能」だが、専ら特殊な能力について用いられる。例として、ルーディーはジェム(後述)からその力を最大限に引き出す「喚起(チャーム)」、ティティは双子の妹とのテレパシー能力を持つなど、素質の方向性は様々。またマリオンのような洞詠士の能力(万物の念を詠む力)も天恵である。人がこれを授かっている割合は、自覚がない者を含めて約半数にも及ぶ。 リドが持っている天恵は特に発現が強力なもので「純天恵(クルール)」と呼ばれる。これは本人の意思に関わらず常に稼働し、力の総量も桁違いのものであるため、アトルニア以外の国では古の竜に関わるものである(ライナスはこういった天恵を持つ人間が偉くなった結果、形成された国家システムなのではないかと推測している)。 ジェム 作中世界では、特殊能力を持つ石のことをジェム(宝玉とも)と呼ぶが、どうやら鉱物に限らず生物的な結石の類も含まれる模様。様々なジェムが作中に登場しており、単なる照明として使われるものから治療・解呪・探知といったものが描かれている。中には装飾用の宝石としても使われるものがあり、イオンがルーディーから貰ったジェム付きアクセサリーは、静かな暗いところでほのかに光る性質がある。鉱泉と呼ばれる場所で結晶化するらしく、ここから定期的に採取される。小さい頃のライナスは、鉱泉を捜し歩くのが趣味だったとか。 ジェムは他にも窓ガラスやコップ、眼鏡のレンズなどにも用いられており、生活に欠かせないものとなっている。 聖名(ホーリートーン) アトルニア王国の王族筋の長男に慣習的に与えられる、本当の名前。基本的にその名は公にせず、代わりにアルファベット二文字による公共名を使う。劇中ではDX、ティ・ティ(TT)などがそれにあたる。 聖名を他人に知られると呪殺等の危険があるため、婚約者などにしか本当の名前は教えられない。 古の竜(ドラゴン) 世界最強の生物。上述の項で記したように、パンテルイモノス王国やパティウス公国を始めとした竜の拠る地は、その強大な力と絶大な神性によって危険種を寄せ付けず、数千年もの時を守護されることとなる。ただし竜が発現すればその国は滅ぶため、その眠りを妨げてはならず、竜を鎮めるために様々な誓約を持つことになる。この力による恩恵を人々が受けることから、徐々に国家が形成されていったらしい史観が登場している。 本編でその存在が確認されているのはエカリープの火竜、パンテルイモノスの神竜、ウルファネアの地竜、パティウスの黒角竜などで、黒角竜は中でも最強とされる。 竜創 ドラゴンによって負わされた傷全般を指すが、厳密にはドラゴンの体組織が食い込んでいる状態。高い生命力を持つドラゴンの組織と、当人の体組織が混ざり合って治癒している。見た目はタトゥーのような感じになるものらしく、一応無害だが、竜創のある部分の骨は非常に硬くなり(後述のレッセ・フェール以上の硬度を誇る)、唯一ドラゴンの強固な表皮を貫き通す威力を持つ武器(ドラゴンスレイヤー)になることから、大変な希少価値を持つ。DXは火竜退治にて右腕に竜創を負い、これ目当ての盗賊に付け狙われているほか、ライナスには「(各種便宜の対価として)死後右腕の骨を譲る」という契約の機会を伺われている。 DXの竜創は病んで正気を失っていた火竜によって付けられたもので、火竜が正気に戻り「自身のいる場所を生涯の半分を掛け災厄から守る」と誓約したことで火竜の庇護の力も持つ。強力な呪いに対してリフレクト(いわゆる「呪い返し」)や無効化ができるほど、絶対的なものではないが、即死の呪いの効き目を遅らせる効果を示した。ただし、これはDXの竜創(火竜)のケースを挙げた一例で、他の竜による竜創の持つ効果に付いては不明。 神剣 DXにバチカンの聖峰に住まう竜を統べるものである神竜が与えた剣。僅かにでも竜の逆鱗に触れることによって、その魂を正しい流れに導く力を持つ。本来は一本の長剣であったが、DXは刃を砕き二振りの短剣に打ち直し、それぞれレッセ・フェールと銘を付けた。また砕いた際に欠けた破片はイオンの棍や六甲の武器に仕込まれた。神竜から賜る宝を天逢と呼ぶため、ウールンは「天逢神剣」と呼んだ。 アブセント・プリンセス 「不在の王女(アブセント・リルアーナ)」とも云われる王城の伝説の一つ。アトルニアの先王と先の王妃ルクレイシアの子で、行方不明となっている"王女リルアーナ"のことを指す。王族、議会、王城の間でも絶対のタブー視がされているほどの話題となっている。 ルクレイシアはリゲインの従姉弟にあたるため、リルアーナはDXとイオンにとってはとことなる。 革命の真実 アトルニア王国で20年ほど前に起こった「革命」、その内容の真実のこと。 当時起こっていた隣国クレッサールとの戦争、これは前王の"病"と私怨によって引き起こされた益のない、国を疲弊させるだけのものであった。この件において騎士団や議会内でクーデターが画策され、前王への退位が迫られた結果、前王は自害した。これによりアトルニアはしばらく"王"を持たない国家となる。これが「革命」である。 しかし実際には王はリゲイン・ルッカフォートによって殺害されており、当時反乱計画の中心人物であったオズモ・ホルストは急遽「王の自害」というシナリオを成立し、国家の安定を保つことに成功した。リゲインを英雄視する人物が多いのも、この真実を知り「王を裏切った」と揶揄する人物がいるのもこのためである。また真実に気付きながらも尚、リゲインを尊敬する者も多く、DXの身近なところではゼクスレンなどがそれに当たる。 この"真実"を知る者の内ですら、リゲインが王を殺害した"動機"を知る者は少ない。この動機こそが「革命の真実の真相」に当たるとして、リゲインからDXに伝えられている。"真相"を知る者はこの二人の他にはクエンティンのみである。 危険種 いわゆるモンスター。野生では多くの生物が存在しており、危険種が持つ習性などによって人的被害がもたらされる場合には、騎士団や傭兵団などが対応に当たっている。アトルニアは竜の加護がないため特に多くの種類の危険種が出現する地域である。留学生であるマグナルが、アトルニアを危険種研究の宝庫と称したのはこれに起因している。 なお、DXがエカリープで親しくなっていた槍熊(レーカーベア)は危険種ではないため、もし人が殺してしまった場合は罪に問われる。通常の野生動物などは"野生種"と呼ばれる。 馬 この世界の馬は人間と対等な生き物で、共存して暮らしている。馬は人の言葉(の意図)がわかるけど人は馬の言葉がわからない。 馬は人の頭の中を覗き見できるけど、馬独特の見え方なので「心が読める」とは違う。馬は人を心理誘導できるけど、双方の同意がないのにそれをするのは馬的には「やや品のない・相手に失礼」な行いなので、基本的にはやらない。覗くだけ。 王城騎士団と契約し、騎士団に所属する「就職している馬」を騎馬という。騎馬は危険でもあり、技能職でもあるので、使命感と誇りを持って仕事をしている。騎士団に所属しつつ、特定の騎士と専属契約をする馬もいる(アプローゼなど) 騎士候補生を担当している騎馬は全員雌馬で、人間でいうと20代後半のイメージ。雄馬は王城外の任務が多い。
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