結成、組織化、再編成とは? わかりやすく解説

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結成、組織化、再編成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 06:06 UTC 版)

大陸軍 (アメリカ)」の記事における「結成、組織化、再編成」の解説

1775年4月レキシントン・コンコードの戦いアメリカ独立戦争始まったとき、アメリカ植民地独立推進勢力には軍隊無かったそれ以前の各植民地地方防衛のために一時的な市民からなる民兵隊に頼るか、フレンチ・インディアン戦争参戦のような別の目的一時的植民地連隊」を立ち上げるかだった独立戦争に繋がる数年間でイギリスとの緊張関係が高まったときに、アメリカ植民地人は将来抗争備えて民兵隊を結成し始めた1774年耐え難き諸法成立した後は民兵隊を訓練する機会増したリチャード・ヘンリー・リーのような植民地人は植民地全体にわたる民兵隊の創設提案したが、第一次大陸会議はこの考え拒否した民兵隊は完全に数が足りていなかった。レキシントン・コンコードの戦い後、ニューイングランド中から数千民兵イギリス軍対抗するために集まりボストン包囲戦始めた4月23日マサチューセッツ湾植民地議会26個中からなる植民地軍立ち上げ承認し、その直ぐ後にはニューハンプシャーロードアイランドおよびコネチカットの各植民地から類似しているが小規模軍隊立ち上げられた。6月14日第二次大陸会議植民地共通の防衛のために大陸軍設立することを決議した。「12連合した植民地」(この時点ではジョージアがまだ会議の代表を送っていなかった)として、大陸会議マサチューセッツボストン郊外ケンブリッジに既に在った軍隊22,000名)とニューヨークにあった軍隊(5,000名)を大陸軍最初部隊公認した。また軽歩兵連隊として使うために、ペンシルベニアメリーランドおよびバージニアの各植民地から1年間徴兵ライフル狙撃兵10個中隊も立ち上げ、これが後の1776年大陸第1連隊となった6月15日大陸会議全会一致ジョージ・ワシントン最高司令官選んだ。彼は必要経費除いて無償その役割引き受けた。 4人の少将アートマス・ウォードチャールズ・リーフィリップ・スカイラーイズラエル・パットナムと8人の准将セス・ポメロイリチャード・モントゴメリーデイビッド・ウースターウィリアム・ヒースジョセフ・スペンサー、ジョン・トーマス、ジョン・サリバンナサニエル・グリーン数日の内に指名された。ウォードヒースマサチューセッツ民兵出であり、既にケンブリッジ駐屯軍在籍していた。ポメロイは指名辞退し、その跡は埋められないままになった大陸会議独立した主権国家立法府として徐々に責任引き受け政策出していたので、大陸軍役割相応議論対象となったアメリカ植民地人の間には常備軍維持することに一般的な嫌悪感があった。一方でイギリスとの戦争遂行には近代的な軍隊規律組織を必要としていた。その結果軍隊幾つかの明白な段階経て部隊の公式な解体再編成によりその性格与えられた。 大陸軍兵士はこの軍隊への従軍志願した給与はあった)市民であり、独立戦争様々な段階でその標準的徴兵期間は1年間から3年間だった(戦争初期大陸軍恒久的な軍隊に変わることを大陸会議恐れたので短期間だった)。総勢17,000以上に達すことはなかった。特に1776年から1777年掛けての冬などは兵士出入りが常に問題となり、徴兵期間を長くすることが認められた。大まかに言って大陸軍幾つかの連続的な変化経ている。 1775年大陸軍:元々のニューイングランドからなるワシントンが3個師団、6個旅団38連隊組織化スカイラー少将カナダ侵攻作戦ニューヨーク10連隊派遣1776年大陸軍1775年軍隊兵士徴兵期間を終えた後に再編成されたもの。ワシントン最高司令官引き受けた直後大陸会議推奨した形態だが、大陸会議での検討実行時間要していた。ニューイングランド以外にも募兵拡げる試みであったが、その構成地理的な注力のために北東部偏ったままだった。この軍隊36連隊からなり、最も標準的な部隊768からなる1個大隊で、640名の兵卒からなる8個中隊に編成された。 1777年から1780年大陸軍イギリス軍独立戦争決着付けよう大部隊を送ろうとしていることが明らかになった時の幾つかの大きな編成替え政治的決断結果大陸会議それぞれの邦が人口に応じて1個大隊連隊提供することを命じる「88大隊決議」を通しワシントン別に16大隊作ることを認められた。また、徴兵期間がそれまで1年から3年または「戦争が終わるまで」に延長され年の瀬起こっていた軍隊崩壊避けられるようにした(1776年暮れには軍隊がほとんど崩壊状態になり、戦争を終わらせてしまう可能性があった)。 1781年から1782年大陸軍アメリカ植民地軍の大きな危機大陸会議破産状態になり、3年徴兵期間が終わった兵士再雇用できなくなった一般大衆戦争対す支持が最低の時期にあたりワシントンペンシルベニアニュージャージー派遣部隊での反乱鎮圧しなければならなかった。大陸会議大陸軍予算を削ることを議決したが、ワシントン戦略的に重要な戦いで勝利を収めることがた。 1783年から1784年大陸軍今日まで続くアメリカ陸軍受け継がれる時期イギリスとの停戦成立し、ほとんどの連隊規律正しく解体された。 大陸軍正規兵の他に、個々植民地(邦)によって組織化され予算付けられ民兵組織があり、戦闘にも参加した時には民兵部隊大陸軍離れて行動することもあったが、多く大陸軍作戦実行するときの支援増援であった民兵撤退が早すぎるという評判があった。カウペンスの戦いではこのことを逆手に取ってうまく戦略に結びつけた。 兵士への給与食料宿泊設備兵装兵器など装備対す財政的な責任は、各邦にその部隊設立ともども割り当てられた。各邦はこの義務を果たすやり方異なっていた。戦争中財政を保つことや兵士士気を保つことが常に問題であった。このことで兵士達には低い給与腐った食糧重労働、寒いときも暑いときもお粗末兵装宿泊設備厳し訓練および負傷または戦死する高い確率課すことになった

※この「結成、組織化、再編成」の解説は、「大陸軍 (アメリカ)」の解説の一部です。
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