第11の哨戒 1944年9月 - 11月とは? わかりやすく解説

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第11の哨戒 1944年9月 - 11月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 16:09 UTC 版)

シードラゴン (潜水艦)」の記事における「第11の哨戒 1944年9月 - 11月」の解説

9月23日シードラゴン11回目哨戒シャーク (USS Shark, SS-314)、ブラックフィッシュ (USS Blackfish, SS-221) とウルフパック構成しルソン海峡方面向かった10月3日サイパン島寄港し、翌10月4日出港予定だった。しかし、電池故障したため修理行い10月5日出港10月9日シードラゴンバタン諸島近海シャーク、ブラックフィッシュと再会し哨戒海域行動開始した10月21日夜から10月22日朝にかけては、第38任務部隊マーク・ミッチャー中将)の攻撃追い立てられたと考えられ日本艦隊を捜し求めたところ、22日未明北緯2157東経11814分 / 北緯21.950度 東経118.233度 / 21.950; 118.233の地点隼鷹空母思しき艦艇と4隻の大型艦、および3隻ないし4隻の駆逐艦からなる機動部隊発見して攻撃し隼鷹空母撃破したことを報告した10月24日6時15分シャークが敵との接触報告してきたので、シードラゴンはその情報基づいて移動した7時30分潜望鏡目標発見したが、距離が遠かった。9時20分、シードラゴン護衛艦航空機護衛された3隻の商船発見。これはマニラ10月20日出航し高雄向かっていたマタ30船団で、指揮艦である駆逐艦春風の名前を取って別名「春風船団」と呼称されていた。10月23日17時30分のソーフィッシュ (USS Sawfish, SS-276) による元特設水上機母艦君川丸川崎汽船、6,863トン撃沈によって攻撃開始され、ソーフィッシュ、ドラム (USS Drum, SS-228)、アイスフィッシュ (USS Icefish, SS-367) のウルフパックと、合流してきたスヌーク (USS Snook, SS-279) によって船団深刻な状況に陥っていた。10時55分、シードラゴンはこの時点での船団の一番船になっていた海軍徴傭大天丸(大阪商船、4,642トンに対して魚雷を4本発射大天丸は空船船体浮かび上がって5ノットしか出せなかったが、最初魚雷2本は何とか回避。しかし、1本が右舷機関室後部命中大天丸は12時ごろに船尾を下にして沈没した最初魚雷動き護衛艦察知され11時1分に爆雷8発が投下された。1154分に潜望鏡深度に戻すと、護衛艦は6キロ後方にいる遭難者の救助駆けず回り残っている商船シードラゴン前方にいて、2ノットから3ノット航行していた。12時14分に千鳥型水雷艇思しき艦艇と2隻の中型貨物船に対して魚雷を4本発射し3つの爆発音得たシードラゴンは再び深海潜航した後、15発の爆雷投下され1310分に潜望鏡深度戻った。この時点残っている商船は1隻と判断され、その商船海軍徴傭船營口丸(日本郵船、1,847トン)は停止して遭難者救助をしており、そのデッキ救助した遭難者混雑していた。護衛艦營口丸の周囲警戒していたが、シードラゴンは隙を突いて14時4分に魚雷発射最初魚雷營口丸の左舷船首命中し營口丸はたちまち前半分が沈み、大分時間が経ってから船体が全没した。1分後から25発の爆雷投下されたが、シードラゴン上手く逃げたシードラゴンしばらくして浮上し1858分にシャークとの交信試みた何事も起こらなかった。シャーク6時15分交信の後、春風撃沈されたと考えられた。 戦後の調査で、シードラゴン一連の攻撃大天丸と營口丸、それに貨客船黒龍丸大阪商船、7,369トン)を撃沈したものと認定された。 10月25日夜に吹雪型駆逐艦思しき艦艇魚雷発射したものの命中せず10月26日にはルソン島接近し10月27日28日には、遭難した味方パイロット救出試みた10月29日シードラゴンミッドウェー島への帰還命じられた。11月8日シードラゴン44日間行動終えてミッドウェー島帰投した。

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第11の哨戒 1944年9月 - 11月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/10 21:17 UTC 版)

サーモン (SS-182)」の記事における「第11の哨戒 1944年9月 - 11月」の解説

9月24日サーモン11回目哨戒トリガーおよびスターレット (USS Sterlet, SS-392) とウルフパック構成し南西諸島方面向かった10月30日僚艦トリガー都井岬沖で小沢治三郎中将率い機動部隊本隊対す補給部隊発見しタンカーたかね丸(日本海運10,021トン)に魚雷を2本命中させた。たかね丸は航行不能に陥り、トリガー爆雷攻撃受けて援護求めつつ退散した次に攻撃をしたのがサーモンで、サーモン魚雷を4本発射し、2本をたかね丸に命中させた。しかし、サーモンもまた護衛艦による激し爆雷攻撃のため深く潜航することを強いられた深度300フィート90メートル)でとなったが、損傷および追加爆雷攻撃ですぐに500フィート150メートル)まで潜航することとなった漏水深度維持コントロールできなくなりナウマン中佐サーモン浮上させて戦闘を行うことを決定した一方現場でたかね丸乗員収容していた第22号海防艦は、北緯3025東経13300分 / 北緯30.417度 東経133.000度 / 30.417; 133.000の地点艦首方向浮上潜水艦、すなわちサーモン発見全速追いかけた。サーモン15度傾いてエンジンも完全ではなかったにかかわらず過去にサム・ディーレイ艦長ハーダー (USS Harder, SS-257) を仕留めたことのある第22号海防艦は慎重で、状況判断するまで短時間その距離を維持したサーモン乗員にとっては、艦の傾斜修正し数カ所の損傷修理するための貴重な時間稼ぎとなった第22号海防艦からの報を受けて、第33号海防艦助太刀向かいつつあった。 23時ごろ、サーモン一時の中で反転し、4インチ砲や20ミリ機銃、その他保持している火器持ち出した上で第22号海防艦との間を詰めていった。第22号海防艦12センチ高角砲25ミリ機銃構えて接近していった。サーモン第22号海防艦500メートルもない至近距離派手な砲撃戦銃撃戦を展開。第22号海防艦の方が乾舷が高いので、よく被弾した。また、サーモン20ミリ機銃小口機銃射撃第22号海防艦乗員4名が戦死し24名が負傷した艦橋部分激しく被弾し指揮系統大い乱れた。この時になって第33号海防艦追いつき、挟撃態勢持ち込んだサーモンは第33号海防艦にも砲撃行いつつ友軍潜水艦に対して戦闘位置連絡しスコール利用して燃料流しつつ戦場離脱したサーモンは4インチ砲弾57発、20ミリ機銃460発、小口機銃弾7,300発を発射して応戦したが、その代わり爆雷による損傷以外に、海防艦から砲撃船体117箇所部位少なからぬ損傷負っていた。サーモンスターレットトリガーおよびシルバーサイズ (USS Silversides, SS-236) によって護衛され後退していった。11月3日サーモン38日間行動終えてサイパン島帰投タナパグ湾(英語版)で潜水母艦フルトン (USS Fulton, AS-11) の横に停泊したトリガーサーモン魚雷命中させたたかね丸は、最終的にスターレット止め刺した第22号海防艦艦首大きく沈み排水作業行いつつ11月1日に呉に帰投右舷側にはサーモンとの激戦の痕を示す無数の弾痕残された。第22号海防艦この後船団護衛などに従事しつつ、無事に終戦迎えた

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