戦後の調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 00:12 UTC 版)
戦後、ベトナムにて「トーン大佐」に関する調査が行われた。これらによると、3020号機のMiG-17F戦闘機は第923飛行連隊所属機であり、アメリカ側で「グリーン・スネーク」と呼ばれていたパターンの緑色斑迷彩が施されていた。3020号機は複数のパイロットによって操縦され、少なくともこの機による8機の撃墜が確認されている。これを操縦したパイロットのうち、グエン・バン・ベイ(ベトナム語版)(ベイA)とレ・ハイ(Lê Hải)の2人が特定された。彼らはともに撃墜王の1人に数えられており、ベイは7機を、ハイは6機を撃墜したとされている。しかし、彼らは戦後も生存しており、カニンガムらによって撃墜された際のパイロットではなかった。 4326号機のMiG-21PF戦闘機は第921飛行連隊所属機であり、かつてはバチマイ飛行場の博物館に展示されていた。4326号機も多くのパイロットによって操縦され、少なくとも13機の撃墜が確認されている。また、パイロットのうち6人は人民武装力量英雄の称号を得ている。この中には9機(米側認定では7機)を撃墜し、北ベトナム空軍最高の撃墜王となったグエン・バン・コクも含まれる。 一方、北ベトナム空軍の公的な記録によれば、4326号機はMiG-21PFの4324号機と同一機であるという。4324号機は第921飛行連隊に所属した作戦機で、12人のパイロットが搭乗し、69回の空戦に参加、1967年11月から1968年5月までに14機のアメリカ軍機を撃墜したという。この機はまた、パイロットの3/4が敵機を撃墜していることから幸運の機と呼ばれていた。パイロット12人のうち、9人が敵機を撃墜し、8人が撃墜王に数えられた。また、7人が人民武装力量英雄の称号を得て、5人が将官にまで昇進している。現在、この4324号機はハノイのベトナム軍事歴史博物館に展示されている。
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