戦後の評価の高まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 00:18 UTC 版)
2013年現在、「本曲は能を代表する作品という評価が定着しているが」、このような評価が定着したのは戦後のことで、「明治時代から昭和前期には上演頻度も低く、とくに評価が高かった形跡もない」上、研究者レベルでも本曲は特に注目されていなかった。 しかし戦後になって世阿弥の真作の同定作業が進むと、昭和30年代になって本曲が真作の一つとして浮上し、1960年代になると世阿弥の代表作、晩年の到達点と見なされるようになった。 研究者達との繋がりが深かった著名な能役者観世寿夫はこうした研究者間での本曲の評価の高まりを受け、ほとんど毎年本曲を勤めるようになる。本曲の評価が高まったのは観世寿夫の影響が大きいと思われる。
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