第11の哨戒 1944年4月 - 5月
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「トートグ (潜水艦)」の記事における「第11の哨戒 1944年4月 - 5月」の解説
4月17日、トートグは11回目の哨戒で千島列島方面に向かった。5月2日、トートグは松輪島と磐城島に囲まれた大和湾に座礁している陸軍輸送船良洋丸(東洋汽船、5,973トン)を発見。これに対して二度にわたり魚雷を4本および2本発射し、1本ずつ命中して良洋丸を破壊した。翌5月3日の朝、トートグは北緯45度30分 東経149度10分 / 北緯45.500度 東経149.167度 / 45.500; 149.167の地点でレーダーにより目標を探知。濃霧の中で目標に接近したのち、魚雷を4本発射して2本が目標に命中。トートグが接近してみると、目標はまさに沈もうとしているところであり、辺りの海面にガソリンやドラム缶や船の残骸、救命ボートが散乱していた。この目標は陸軍輸送船伏見丸(内外汽船、4,935トン)であった。伏見丸には護衛として駆逐艦野風がつけられていたが、野風は濃霧の中でトートグを発見できなかった。トートグは南に下って新たな獲物を求めた。5月8日朝、トートグは恵山岬灯台沖で輸送船団を発見し、船団で最も大型の貨物船宮崎丸(日本製鐵、3,948トン)に向けて魚雷を2本発射、うち1本が船尾に命中してこれを撃沈した。トートグは護衛艦によって7時間も制圧されたが、損害を受けなかった。翌5月9日未明には北緯41度00分 東経143度30分 / 北緯41.000度 東経143.500度 / 41.000; 143.500の地点で第六関丸に対して魚雷を2本発射するも回避され、5月12日には北緯40度00分 東経141度58分 / 北緯40.000度 東経141.967度 / 40.000; 141.967の地点で第252船団を発見し、最後に残った3本の魚雷を輸送船第二万栄丸(栗林商船、1,186トン)に向けて発射。魚雷は第二万栄丸に命中し、もうもうたる煙を上げながら沈んでいったのを確認した。トートグはこの哨戒で4隻20,500トン(戦後に16,100トン)の戦果を挙げた。5月21日、トートグは35日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。
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