機動部隊本隊(第三艦隊)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 13:09 UTC 版)
「捷号作戦」の記事における「機動部隊本隊(第三艦隊)」の解説
機動部隊中、小沢長官が直率する機動部隊本隊は、あ号作戦で3隻の空母を失ったが、残りの空母(瑞鶴・隼鷹・龍鳳・瑞鳳・千歳・千代田)は修理が必要であるが健在であり、この他にも作戦に参加しなかった航空戦艦伊勢・日向。近々竣工予定の空母雲龍・天城。10月には完成予定の巨大空母信濃と、空母の数は、あ号作戦時より多く揃えることが可能だった。しかしそれに載せる肝心の航空隊は無いに等しい状態だった。 当初はその再建は絶望視されていたが、できるだけの再建を図ることになり、再建の目標を4航戦は8月末、三航戦は10月、一航戦は年末と定めた。二航戦は解体され、7月10日に隼鷹が、8月10日には龍鳳が四航戦に編入され、同日には一航戦で唯一健在の空母であった瑞鶴が三航戦に編入となった。 9月1日現在で各航空戦隊の保有機・稼働機数は以下の通りであった。 第六五三海軍航空隊(第三航空戦隊)零式艦上戦闘機二一型:保有数2機、内稼働数2機 零式艦上戦闘機五二型:保有数96機、内稼働数46機 彗星艦上爆撃機:保有数3機、内稼働数3機 天山艦上攻撃機:保有数33機、内稼働数26機 第六三四海軍航空隊(第四航空戦隊)零式艦上戦闘機二一型:保有数70機、内稼働数?機 零式艦上戦闘機五二型:保有数44機、内稼働数17機 彗星艦上爆撃機(射出用及び訓練用):保有数26機、内稼働数15機 九九式艦上爆撃機:保有数10機、内稼働数8機 天山艦上攻撃機:保有数5機、内稼働数4機 瑞雲水上爆撃機:保有数21機、内稼働数20機 第六○一海軍航空隊(第一航空戦隊)零式艦上戦闘機二一型:保有数9機、内稼働数5機 零式艦上戦闘機五二型:保有数22機、内稼働数8機 彗星艦上爆撃機:保有数12機、内稼働数7機 九九式艦上爆撃機:保有数2機、内稼働数2機 天山艦上攻撃機:保有数42機、内稼働数36機 九七式艦上攻撃機:保有数3機、内稼働数3機 航空隊の錬成を行いつつ、あ号作戦で損傷した空母の入渠修理整備が7月より開始され対空装備の強化も行われた。この対空装備の強化は25mm対空機銃及び12cm噴進砲の増強がなされたもので、25mm対空機銃だと瑞鶴で26挺、千歳型及び瑞鳳で16挺、伊勢型で47挺が増強された。
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