【AS-11】(えーえすじゅういち)
NATOコードは、AS-11 Kilter (キルター)
ロシアではKh-58と呼ばれ、開発にはフランスのマーテルARMを基にしている。
AS-11キルターは前作AS-9カイル(Kh-28)の後継として1970年代初期から開発されたもので、1978年には量産化が開始された。シーカーにはPRG-58パッシブレーダーシーカーを搭載し、射程は50km~120km、弾頭は200kgのHE破片効果または核弾頭を搭載し、艦船や地対空ミサイル・レーダーサイト等を攻撃出来る。
なお、AS-11を使用する場合には目標捕捉用ポットとしてファンタスマゴリア電子情報収集ポットかヴィユガポットを付ける必要がある。
元々MiG-25BMフォックスバットやSu-24Mフェンサーの防空制圧用兵器として開発されたAS-14だが、現在ではこれら機種の他にもSu-17フィッターファミリー・Su-25フローグフット・MiG-27フロッガー・Tu-16・Tu-22Mにも搭載できる。
輸出の方も好調でチェコ・スロバキア・ベラルーシ・ブルガリア・グルジア・アゼルバイジャン・ウクライナ・カザフスタン・北朝鮮等に輸出された。
スペックデータ
全長:6.036m
直径:43cm
翼幅:1.39m
発射重量:710kg
射程:120km
速度:マッハ3
飛行高度:8,000/19,500m(high/low)
推進装置:液体燃料ロケットモーター
エンジン:ツマンスキー R253-300 ターボファンエンジン
弾頭:HE 破片効果弾頭または核弾頭 (200kg)
誘導装置:パッシブレーダー誘導
AS-11の主な種類。
関連:AS-9
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