第三次試験車両とは? わかりやすく解説

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第三次試験車両

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 18:45 UTC 版)

軌間可変電車」の記事における「第三次試験車両」の解説

営業車両となる三次車両による実用化当初2010年平成22年)とされており遅れていたが、二次車両での結果をふまえ政府は、2012年平成24年)度予算案過去最多61億8700万円計上し実用化に向けて二次車両より軽量化長編成化した三次車両設計製作に着手した2014年2月21日中間車1両が日立製作所笠戸事業所より川崎重工兵庫工場航送された。 2014年4月19日JR九州熊本総合車両所にて三次車両報道陣公開された。「FGT-9001」(1号車)・「FGT-9002」(2号車)・「FGT-9003」(3号車)・「FGT-9004」(4号車)の4両編成で全電動車直流区間非対応)。製造メーカー1・3・4号車川崎重工業2号車日立製作所外観は、「ディープレッド」と「シャンパンゴールド」の2色でまとめられている。先頭車なめらかな流線形で、側面に「FGT」のロゴが入る。車内も赤を基調とした内装になった。なお、座席300系からの廃車発生品(モケット張替)の流用である。炭素繊維強化プラスチックを使うなどして、これまでの車両より1両当たり約2トン(4%)軽くなり、通常の新幹線並み43トン実現(新幹線N700系の1両あたり平均重量43トン東北新幹線E5系は同45トン)、FGT最大弱点といわれた重量問題克服している。電機品東芝担当した2014年4月20日熊本県内走行試験開始した最高速度新幹線区間が270km/h、在来線区間が130km/h、新幹線在来線を結ぶ接続線では50km/h、軌間変換装置通過時は10km/hで走行する3年間で新幹線 - 軌間変換 - 在来線繰り返し走行する3モード耐久走行試験」を通常の新幹線検査周期と同じ60km分行う予定2014年8月29日国土交通省フリーゲージトレイン開発費2015年度予算概算要求前年度35%増の28億9700万円計上し新たに耐雪耐寒化の雪対策施した寒冷地仕様車の開発始めると発表2014年10月19日4月から導入した試験車両設計通り性能を持つか確認していたが、結果良好だったため、より営業運転に近い形での新幹線軌間変換在来線繰り返す3モード耐久走行試験」へ移行2014年12月24日耐久走行試験一時休止発表2014年11月29日までに約400回の軌間変換行い、約33,000kmを走り込んだが、一部台車確認した際に、スラスト軸受オイルシール部分的な欠損発生しすべり軸受車軸接触部に微細な磨耗痕も確認されたため、必要な対策検討をはじめ、初期段階での部品点検のための詳細調査実施することになり、その間走行試験見合わせることが決まった2015年8月28日国土交通省フリーゲージトレイン開発費2016年度予算概算要求前年度36%増の27億4600万円計上2015年11月27日石井啓一国土交通大臣会見で、トラブル検証一定のめどがついたため専門家による検証結果審議近く始めると表明2015年12月4日国土交通省が、不具合原因推定対策案を技術評価委員会報告内容公表2016年12月3日車軸摩耗具合安定性検証走行試験開始試験走行再開試験車両車軸不具合中断してから約2年ぶり。2017年3月までレール幅の異な九州新幹線熊本 - 鹿児島中央在来線熊本 - 八代で約1万キロ走らせ車軸摩耗しないよう改良した部品効果確認し技術評価委員会耐久走行試験再開できるかを判断するとしている。 2017年7月14日国土交通省は、台車改良加えて2016年12月から実施した走行試験でも車軸磨耗見つかったことを明らかにし、2022年度九州新幹線西九州ルート長崎ルート暫定開業時にはFGT先行車両導入間に合わないとの見解示した一方で課題だった車軸磨耗は「従来100分の1」まで軽減させることに成功したことも明らかにされた。 2017年7月25日JR九州青柳俊彦社長は、与党整備新幹線推進プロジェクトチーム与党PT)の会合で、「フリーゲージトレインによる運営は困難」だとして、九州新幹線 (西九州ルート)へのフリーゲージトレイン導入断念する発表したフリーゲージトレイン一般新幹線より車両関連費が2倍前後かかり、全面導入すればJRにとっては年間50億円の負担増につながると試算されたため「前提である収支採算性成り立たない」とし、また安全性も「まだ確立できていない状態」であることを理由述べた同時に九州新幹線 (西九州ルート)博多 - 長崎全線フル規格での整備求め考え示した2018年8月27日国土交通省フリーゲージトレインについて、北陸新幹線への導入断念する方針明らかにした。開発に関して近畿日本鉄道在来線での活用検討しており、日本国政府予算縮小して開発続ける。

※この「第三次試験車両」の解説は、「軌間可変電車」の解説の一部です。
「第三次試験車両」を含む「軌間可変電車」の記事については、「軌間可変電車」の概要を参照ください。

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