第二次試験車両とは? わかりやすく解説

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第二次試験車両

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 18:45 UTC 版)

軌間可変電車」の記事における「第二次試験車両」の解説

2002年平成14年8月フリーゲージトレイン技術研究組合発足 2003年平成15年)、二次車両開発着手 2006年平成18年10月JR四国多度津工場にて二次車両台車走行試験 2007年平成19年3月5日 - 7日深夜東京都国分寺市鉄道総研から小倉工場輸送 12月9日 小倉工場 - 西小倉駅間で在来線走行試験開始 2009年平成21年5月18日 - 19日深夜小倉工場から熊本操車場回送 6月不定期新八代駅構内軌間変換試験 6月22日 - 23日深夜熊本操車場から小倉工場向けて回送 7月九州新幹線内実験 2010年平成22年9月軌間可変技術評価委員会軌間可変機構など技術確立をしたと評価 2011年平成23年3月JR四国多度津工場回送改良台車完成 6月予讃線での試験走行開始 10月軌間可変技術評価委員会で急曲線目標達成確認軌間可変電車基本技術確立した評価 12月予讃線在来線耐久試験開始 2013年平成25年2月予讃線多度津 - 伊予三島間で実施されていた走行実験区間2月12日から多度津-松山間に延長された。 2007年平成19年5月27日鉄道建設・運輸施設整備支援機構により、JR九州小倉工場で、試験車両報道公開された。GCT01-201、GCT01-202、GCT01-203の3両編成で、オール電動車在来線区間交直両用)。車体アルミニウム合金製。営業運転意識し中間車座席設けられた。駆動装置は、1次車直接駆動方式カルダン駆動方式2種類設けられたものが、カルダン駆動方式統一された。一方でブレーキシステムディスクブレーキ1、2号車)と、原動機内にブレーキを持つばね間ブレーキ3号車)の2種類設けられ双方有用性をはかる。高速性能高めるために先頭形状をより抵抗少な流線型にし、各種機器簡素化図って車体軽量化された。1、2号車に新在兼用低騒音集電装置パンタグラフ)が搭載された。空気ばね利用され電子制御車体傾斜装置備えられた。新車両の開発費は1編成30億円。 一次車両より軽量化された台車となり、振動揺れ軽減され乗り心地改善図られている。新幹線区間での最高速度は275km/h、在来線区間で130km/hが目標とされ、前者は270km/h運転を実現した が、在来線カーブ区間では線路への高負荷のため80km/h程度目標に及ばなかった。 新八代駅構内新在直通試験線交流25kV - 20kV60 Hz)のデッドセクション軌間可変装置設置された。 小倉工場基本的な安全性確認したのち、8月までに日豊本線走行試験開始される予定であったが、機器類の調整12月まで延期された。2009年平成21年6月新八代駅構内新在直通試験線での新在直通試験実施2009年平成21年7月下旬からは九州新幹線鹿児島ルート新水俣 - 川内間において新幹線区間走行試験実施され最高速度は270km/hだった。しかし、台車問題多く、この台車での実用化断念された。走行試験2009年平成21年)末で中断され2010年平成22年)現在新たな台車開発移行したものの、その「3代目」の台車でも車輪のぶれが発生し改良難航していた。9月7日開かれた国の軌間可変技術評価委員会ではカーブでの走行試験結果について「台車改良だけでは目標達成難しい」とし、今後台車小型・軽量化併せレール継ぎ目少なくする「ロングレール化」やレールの幅など誤差管理厳しくする「軌道整正」などの改良検討し目標達成目指す考え示した一方車輪の幅を変える軌間可変機構など技術一定の耐久性確認し確立のめどが立った」としている。 2011年平成23年3月改良台車完成し四国送られる当初4月から試験走行開始する報じられたが、予定より遅れて6月28日予讃線 多度津 - 坂出間で新し台車装着した試験走行スタートした8月22日からは多度津 - 多喜浜間でカーブ区間走行試験実施。これらの結果などが10月27日軌間可変技術評価委員会審議され急カーブ走行試験台車軽量化ロングレール化などで在来線カーブ目標速度である85 - 130 km/h達成したことを確認。これにより、課題とされた在来線カーブでの走行試験目標達成し実用化向けた基本的な走行性能に関する技術確立している」との評価をまとめた。 12月15日からは予讃線在来線耐久試験開始され2013年9月21日走行試験終了それまで10万km走行する。その他、新幹線高速走行試験なども行い、それらの結果確認し実用化最終判断を国が2013年度中に行う見通しとされた。 2014年平成26年2月26日 - 国交省技術評価委員会は、約7キロ耐久走行試験などの結果踏まえ、「基本的な耐久性能確保にめどがついた」と判断した今後新幹線軌道在来線軌道繰り返し走行する3モード耐久走行試験」へと移り実用化向けた最終段階に入る。 新たな試験用には第三次試験車両新造されることになり、第二次試験車両は実験終了した先頭車の1両は2014年7月20日より、愛媛県西条市四国鉄道文化館南館保存展示されている。

※この「第二次試験車両」の解説は、「軌間可変電車」の解説の一部です。
「第二次試験車両」を含む「軌間可変電車」の記事については、「軌間可変電車」の概要を参照ください。

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