私立六城学園関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:32 UTC 版)
「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」の記事における「私立六城学園関係者」の解説
作中でアキラ(暁)、由紀(後にジジ、クララ、あんな、ユウヒ)が通っている学校。その実態は将来的なバンド建設と牙なしの子弟たちに人間社会との交流の場を与える事を目的としてミナが設立した学校だった。その事実が明らかとなって以降も自主退学者はほとんど出ていないが、学費が他の私立校の5分の1という低額な上、生徒たちの保護者のほとんどがバンド建設のために集められた技術者・労働者であり、バンド建設の過程で多くの牙なしを始めとしたヴァンパイアと交流済みだったことが愛蔵版「スレッジハマーの追憶・上巻」収録の同人誌「schooldays」にて説明されている。 A.S.O.ではバンド水没によるクレイドルとの連絡途絶の際、文化祭の準備期間で学校にいた者が相当数いたことが判明している。 ヴァンパイアが通う事を前提としていながらミッション系という皮肉の利いた学校である。 久世僚平(くぜ りょうへい) 声 - 千葉進歩 アキラの同級生で幼馴染。学校では生徒会役員を務める。当初はミナの存在に反発し、彼女と行動を共にするアキラをも「向こう側」の者と見て忌避する。結局は、ジャン・マレイによって仲間達が襲われ、ミナに助けを求めて気絶する。 後に、アンジーの仲介によってアキラと和解するも、ヴァンパイアバンドへは隔意を残しており、「現代日本の平均的な高校生」としての尺度で批判的な物言いをする。実はバンド建設の作業員だった父親が事故で入院しており、公主家からの見舞金や学費免除といった優遇措置を受けていて、そんな恵まれた状況に甘んじた反発だったことをミナに吐露している。 アンジーの手でバンドに対するサボタージュの駒として利用される。A.S.O.ではバンドの地上部分に入植した人間側コミュニティのまとめ役となっている。 東雲ななみ(しののめ ななみ) 声 - 伊藤静 人間→ヴァンパイア アキラや由紀が通う高校の生徒会長。当初は自分達の学校に編入してきたミナに反発し、ジャン・マレイに利用され、ヴァンパイアになる。なお、ヴァンパイアになってからは、髪の色素が薄くなった。 ジャン・マレイの死後は、ユヅルへの恋心を利用され、ヒステリカの手駒にされるが、ミナの策によりヒステリカの支配から解き放たれた。以後はミナ姫付きのメイドとしてネリー等と共に働く傍ら、学校にも再び通っている。ネロに言わせれば、『眼鏡で巨乳で生徒会長のトリプル・リーチ(後に年下の彼氏であるユヅルの存在もあって『神』に昇格(?))』らしい。 パイド・パイパーの事件の際、彼女も感染していたのだが、通常の検査では発見できない「ステルスタイプ」でタイミングをズラされて発症。バンド地下にある「施設」を内部から破壊しようとしたが、ミナの命令によりユヅルによって高所から突き落とされる。その後の生死は不明だったが、12巻で落下防止用の構造材に引っかかって一命を取り留め「ある人物(第一部終盤でアルフォンスと判明)」の手当てを受けた後に指示とバックアップを受けて「仮面の人物」としてミナ姫救出のため隠密活動していた事が明らかとなる。アマゾンのローゼンマン居城においてミナ姫脱出を成功させた後、ユヅルと再開。手に手を取って何処かへ脱出、しばらく行方不明であったが、コロンビアのガルシア大統領の庇護の元、南米を脱出してバンドに帰還。ミナ姫と再会を果たした。 第二部ではミナが卒業するのと同時に退いた理事長職を引き継ぎ「二代目理事長」となっている。 なお「料理は『独創』」と言い、ユヅル曰く「時々凄い料理を作る」らしい。 ユヅル 声 - 伊藤実華 人間→ヴァンパイア ななみの幼馴染の少年。隣家同士で幼少時から何かと世話になっているななみを「お姉ちゃん」と呼んで慕う。 ミナによりななみが救い出された後、彼女と共に生きるために自ら望んでヴァンパイアになる。以後はバンドに居住し、ななみに従属する形式をとりながら、年下の彼氏となる。 当初はミナに恩義を寄せていたが、バンドを守るための苦渋の決断とはいえ、ミナの命令でななみを手に掛けてしまう(ユヅルの主人はななみで、更にそのななみの主人はミナであるため、ヴァンパイアのヒエラルキーによって拒むことが出来なかった)。その後はミナに失望し、アンジーと共に姿をくらましていたがローゼンマン配下としてミナの前に姿を現す。その際に顕身したミナの攻撃を受け止めている。しかし、これはななみを失った事から自暴自棄になっている事が原因。そのためかローゼンマン側に上書きされた描写が特にない。「仮面の人物」としてローゼンマン城に潜入していたななみと再会し、別ルートで脱出、後にななみと共にバンドに帰還した。 第二部では、学園理事長となったななみの秘書をしている。正式に結婚したようで、A.S.O.では東雲姓を名乗っている。 ユ「ズ」ルではなくユ「ヅ」ルが正しい表記。 アニメ版では、プールにて水着姿のメイド隊に物理的に挟まれ赤面していたが、本人はいたってななみ一筋である。また、第10話の「ダンス ウィズ ザ ヴァンパイアメイド」にて、13歳であることが語られている。 彦坂(ひこさか) 声 - 市来光弘 人間→ヴァンパイア アキラの同級生。「ヒコ」というあだ名で呼ばれることが多い。ミナ姫やアキラと少し会話を交わしたというだけの理由で、他の生徒に暴力を振るわれた。 力を欲してヴァンパイアになり、ジャン・マレイやヒステリカの下を転々とするが、結局は捨て石扱いに過ぎず、ヴァンパイアとなった自分自身に絶望。最期は説得するアキラの目前で自ら体内に埋め込まれた自爆装置を起動し、爆死する。 シスター・ローラ 声 - 鴨ノ宮ゆう アキラ達が通う学校の教師兼シスター。作中で数学の授業を担当している場面がある。アキラの要請を受け、学内で暗躍するヴァンパイアから生徒を守るための避難所として礼拝堂を提供する。礼拝堂が襲撃された際には襲ってきたヴァンパイアに噛まれたが、その後抗体ワクチンを投与された模様。 西条崇(さいじょう たかし) 声 - 一条和矢 アニメ版オリジナルキャラクター。生徒会副会長。制服を着崩していることが多い。生徒会がアキラを捕える計画を立てた際、アキラを捕えた生徒が所属するクラスや部活に特別予算を配布することを校内放送で宣言し、一般生徒を嗾けた。反面、生徒会の味方についたアキラを快く受け入れるが、正体はテロメアの一員。教会でのジャン・マレイとの戦闘に乗じてミナを殺害しようとする。
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