私立優位の現状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 05:03 UTC 版)
「全国高等学校野球選手権大会 (埼玉県勢)」の記事における「私立優位の現状」の解説
近年、高校野球は全国的にも私立優位の状態が続いているが、埼玉県は特にこの傾向が顕著である。しかし、1985年に立教 (現・立教新座)が埼玉大会を初優勝 (選抜大会は1955年に東京から出場)するまでは県勢の私立高校の優勝はなかった (選抜大会は同年に秀明が初出場しており、これまた県勢の私立高校として初めてであった)。立教は1978年に県勢の私立高校として初の埼玉大会の決勝進出をしている。そして、1991年の埼玉大会の決勝は春日部共栄と聖望学園が進出して初の私立高校同士の対戦となってから、公立高校の決勝進出が少なくなっている。 これは、県の地理的な条件にあると推測される。埼玉県は密接している東京都の恩恵を少なからず受けており、都心近くに留学しようとする県外の者が多く集まりやすい傾向にある。私立高校がこれらの県外の有力選手を多く勧誘する為、公立の高校がなかなか勝てないという状態を生み出している。この傾向は県内にも現れ、東京に近い南部の高校は私立高校が強く、都心から離れた北部の高校は公立の高校がなかなか健闘しているという状態にある。 現在、埼玉大会単独では1995年の越谷西、記念大会時の南北 (東西)埼玉大会では1998年 (西埼玉)の滑川 (現・滑川総合)以来公立高校の優勝はないが、2001年以降も春日部東、坂戸西、所沢商、鷲宮、上尾、市立川越、白岡、川口が2001年、2002年、2004年、2006年、2008年 (北埼玉)、2014年、2015年、2018年 (南埼玉)にそれぞれ準優勝をするなど、現在も私立高校に負けず劣らず活躍している公立高校も存在する。
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