神戸新聞社宛ての手紙とは? わかりやすく解説

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神戸新聞社宛ての手紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:31 UTC 版)

神戸連続児童殺傷事件」の記事における「神戸新聞社宛ての手紙」の解説

6月4日神戸新聞社宛て赤インク書かれ第二声明文が届く。投函したのは6月3日午後だったため、手紙書いたのは6月2日の夜だったとAは供述している。内容これまでの報道において「さかきばら」を「おにばら」と誤って読んだ事に強く抗議し、再び間違えた場合報復するしたものだった。また自身を「透明なボク」と表現し自分存在世間アピールする為に殺人犯した記載している。この声明文には発見され男児添えられていた犯行声明文と同じ文書同封されていた。最初犯行声明文文章一部修正した形で報道されたが、神戸新聞社届いた声明文同封されていた犯行声明文修正前と同じ文章だった。具体的に文章の5行目は「人の死が見たくて見たてしょうがない」だが、「人の死が見たてしょうがない」と変更して報道された。神戸新聞社届いた文面には、事件関わった人物しか知ることができない「人の死が見たくて見たてしょうがない」と書かれていたため、この声明文いたずらではなく犯人よるものだと確定された。いわゆる秘密の暴露である。Aは声明文を書くにあたって次のような犯人像イメージして書いた。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}高校時代野球部所属したことがある三十歳代の男。父親はおらず母親からは厳しスパルタ教育を受けながら、学校では相手にされず孤立している。学校関係職場働いていたが解雇され今は病身母親二人暮らし学校時代にいじめにあったので、自分を「透明な存在」と思うようになり、そんな自分作り出した義務教育怨んでいる。被害妄想自己顕示欲人一倍強く社会憎み密かに復讐考えている。 —一橋(2011)、p.312 しかし、Aは「はっきり言って調子づいてしまった、新たに手紙書けば、僕の筆跡警察分かってしまうと思ったが、僕自身警察筆跡鑑定甘く見ていた。『あれで捕まるんやないか、失敗したなぁ』と思ったが、どうしようもなかった」と供述している。捜査関係者によると「もともと、数多く著作からの寄せ集めだから、原本簡単に割り出せなかったが、Aが浮上して彼の作文などを調べたら、すぐに同一人物筆致だと分かったよ。特に『懲役13年』という作文大い参考になった」という。また、用紙余白に「9」という数字書いたことについては「僕が1番好きな数字が9であり、切のいい数字10だと思っているので、その一つ前いいからだ」と供述しているが、Aが浮上した段階間接証拠一つとして使われていた。なお、Aの作文二つ犯行声明文筆跡鑑定行ったが、鑑定結果は「類似した筆跡比較多く含まれているが、同一人の筆跡か否か判断することは困難である」というものだったため逮捕状請求出来なかったという。 Aの供述では、「本当は僕が男児殺したり男児の首を正門前に置いていたにも関わらずあたかも僕の他に犯人がいるとして、その犯人像を僕がイメージして、その犯人像になり切って手紙書くことにした」、従って「僕が書いた手紙の内容は、あくまでも僕がイメージした犯人像持っている動機書いたものであり、いわば僕の作文であって、僕が〇〇君を殺した理由とは全く異なっている」。神戸新聞社の手紙を書くにあたっては、あらかじめ下書きをしてから書き進めた下書き書いたノートは後に燃やしている。 神戸新聞社この前ボク出ている時にたまたま、テレビがついており、それを見ていたところ、報道人がボクの名を読み違えて「鬼薔薇」(オニバラ)と言っているのを聞いた人の名読み違えるなどこの上なく愚弄な行為である。表の紙に書いた文字は、暗号でも、謎かけでも当て字でもない嘘偽りないボク本名である。ボク存在した瞬間からその名がついており、やりたいともちゃん決まっていた。しかし悲しいことにぼくには国籍がない。今まで自分の名で人から呼ばれたともない。もしボク生まれた時からボクのままであれば、わざわざ切断した頭部中学校正門放置するなどという行動とらないであろう やろうと思えば誰にも気づかれずにひっそりと殺人を楽しむ事もできたのであるボクがわざわざ世間注目集めたのは、今までも、そしてこれから透明な存在であり続けボクを、せめてあなた達空想の中でだけでも実在人間として認めて頂きたいのである。それと同時に透明な存在であるボク造り出し義務教育と、義務教育生み出した社会への復讐忘れていないだが単に復讐するだけなら、今まで背負っていた重荷を下ろすだけで、何も得ることができないそこでぼくは、世界でただ一人ぼくと同じ透明な存在である友人相談してみたのである。すると彼は、「みじめでなく価値ある復讐をしたいのであれば、君の趣味でもあり存在理由でもありまた目的でもある殺人交えて復讐ゲームとして楽しみ、君の趣味殺人から復讐へと変えていけばいいのですよ、そうすれば得るものも失うものもなく、それ以上でもなければそれ以下でもない君だけ新しい世界作っていけると思いますよ。」その言葉につき動かされるようにしてボク今回殺人ゲーム開始した。しかし今となっても何故ボク殺し好きなのかは分からない持って生まれた自然の性(さが)としか言いようがないのである殺しをしている時だけは日頃憎悪から解放され安らぎを得る事ができる。人の痛みのみが、ボク痛み和らげる事ができるのである最後に一言この紙に書いた文でおおよそ理解して頂けたとは思うが、ボク自分自身存在に対して人並み上の執着心持っている。よって自分の名が読み違えられたり、自分存在汚される事には我慢ならないのである今現在警察動きをうかがうと、どう見て内心では面倒臭がっているのに、わざとらしくそれを誤魔化しているようにしか思えないのであるボク存在をもみ消そうとしているのではないのかね ボクはこのゲームに命をかけている。捕まればおそらく吊るされであろう。だから警察も命をかけろとまでは言わないが、もっと怒り執念持ってぼくを追跡したまえ。今後一度でもボクの名を読み違えたり、またしらけさせるような事があれば一週間三つ野菜壊しますボク子供しか殺せない幼稚な犯罪者思った大間違いである。———— ボクには一人人間二度殺す能力備わっている ———— 6月28日現場近くに住むAに朝から任意同行求め事情聞いていたところで犯行自供。Aは当初犯行否認していたが、取調官第一の犯行声明文カラーコピー取り出して、「これが君の書いたのであるということははっきりしている。筆跡一致したんや」と突きつけると、声を上げて泣き出し自供始めた前述のように実際にはAの筆跡一致したという証拠はなかった)。午後7時5分、殺人及び死体遺棄容疑でAを逮捕同時に通り魔事件に関して犯行認めた

※この「神戸新聞社宛ての手紙」の解説は、「神戸連続児童殺傷事件」の解説の一部です。
「神戸新聞社宛ての手紙」を含む「神戸連続児童殺傷事件」の記事については、「神戸連続児童殺傷事件」の概要を参照ください。

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