死の森の魔物・魔獣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 18:34 UTC 版)
「異世界のんびり農家」の記事における「死の森の魔物・魔獣」の解説
インフェルノウルフ【Inferno Wolf】 オオカミの魔獣。成体の大きさは大型犬ほどで、体は黒い毛で覆われている。扱う魔法の属性は炎と雷。デザインナイフのような角が額から生えており、春になると生え変わる。雑食。戦闘力は単体で街を滅ぼせるほどで、魔法攻撃が効きにくく回避力も高い。知能も高くチェスをプレイできる。デーモンスパイダー、グラップラーベア、ブラッディバイパーと合わせて「死の森の四強」とも呼ばれる。仔の成長は早く、生後7日ほどで乳離れし、30日ほどで成体サイズとなり角が生え始める。コキュートスウルフ インフェルノウルフの中から一定の確率で誕生する突然変異種。体を覆う毛は白で、扱う魔法の属性は氷と雷。 フェンリル オオカミの魔獣。インフェルノウルフより大柄で、体を覆う毛は銀色。口から炎を吐ける。 デーモンスパイダー 様々な大きさと種類が存在する、クモ系統の魔物の総称。インフェルノウルフと同様に雑食。戦闘力は単独でも天使族や吸血鬼と戦えるほどで、「死の番人」と呼ばれる。糸を使い、飛行する生物を捕獲できる。その糸で作られた布は絹を超える高品質なもので、特にデーモンスパイダーが自ら作った布はほぼ入手不可能とされ財宝扱いされる。個体特性として「スタンバッシュ」と呼ばれる、初見の相手のみに放てる精神攻撃を持つ。総称名を冠した種類の大きさは約10m。知能は高く、挨拶や肯定の意思表示の際は腕を1本挙げる。シャドウスパイダー、カーススパイダー、ドロースパイダー、トラップスパイダー、デススパイダー、首吊りスパイダー デーモンスパイダーの幼生体。大きさはシャドウが拳大ほど、カース・ドロー・トラップが雑誌ほど、デス・首吊りが畳半畳ほど。この段階でも魔王国側からすれば、充分脅威になり得る存在である。 アッシュスパイダー 詳細不明。大きさは畳2畳ほど。 グレートデーモンスパイダー デーモンスパイダーの上位種。大きさは20m超え。約100年前に先々代の魔王と戦い引き分けたほどの戦闘力を持つ。 イリーガルデーモンスパイダー グレートがさらに成長を遂げた、デーモンスパイダーの最上位種。大きさは約2 - 3m(畳4畳)と、グレートに比べるとかなり小柄。 ニードルスパイダー、ギリースパイダー、ゲートスパイダー 12年目の春に大樹のダンジョン内で誕生した、デーモンスパイダーの幼生体の進化形たち。それぞれ、薄い棒のような姿をしている、ダンジョンの壁や床に潜伏する、特定の場所を縄張りにするといった特徴を持つ。ヒラクからは「ダンジョン特化」した種類であろうと推測されている。 アラクネ 人間の女性の上半身を持つデーモンスパイダー。大きさは約2m四方。魔物の中では例外的に会話が可能。 イモータルデーモンスパイダー デーモンスパイダーの幼生体の進化形の1種。大きさは拳大。異名は「死を告げるクモ」で、不死属性を持つ。単独で王国1つを滅ぼせるほどの戦闘力を持つ。大樹の村では13年目にヒラクが制作した棚部屋で脱皮したことで、この種類とカーススパイダーエリートに進化を遂げたザブトンの子供が現れた。 カーススパイダーエリート デーモンスパイダーの幼生体の進化形の1種。その名の通り、カーススパイダーのエリートタイプ。大きさは拳大。異名は「死を運ぶクモ」で、広範囲回復魔法を持つ。カーススパイダーの群れに1匹でもいれば、脅威度が通常の群れの10倍になると言われている。 アーマーデーモンスパイダー 15年目にザブトンの子供2匹が、収穫祭で行う演劇用の衣装としてヒラクが制作したフルアーマーを身に付けたことで進化し誕生した新種。衣装は取り込まれ体の一部と化しており、大きさも一回り大きくなっている。種族名は文官娘衆の1人によって名づけられた。この種類に進化したのは前述の2匹のみで、2匹に感化され同様の手順を踏んだザブトンの子供たち約20匹は進化することはなかった。 グノーシスビー ハチの魔物。ある程度の知能を持ち、ザブトンの子供たちであれば意思疎通が可能。巣はスズメバチのものをさらに大きくしたような、大きく丸い風貌をしており、大きさの問題で床に置くように作られるため、アリ塚のようにも見える。グノーシスクイーンビー グノーシスビーの女王蜂。大きさは約30cm。頭、首、手足にファーのような毛が生えている。針は持っておらず、魔法も使えない。 グノーシスファーマー グノーシスビーの働き蜂。大きさは一般的なハチと同程度。ミツバチと同じように花などからハチミツを集める。集められたハチミツは極上の味で、巣を守る兵隊蜂の存在もあり、天井知らずの値が付けられる。そのため作中の世界では「グノーシスビーのハチミツ狙い」という「夢想家や妄想家、もしくは欲に溺れて危険なことをする者たち」を指す慣用句が存在する。 グノーシスウォリアー グノーシスビーの兵隊蜂。大きさは約15cm。インフェルノウルフですら巣に近付けないと言われるほどの獰猛さと戦闘力を持つ。しかし、敵が現れると女王蜂を護衛している最中でも、優先順位を無視して敵と戦う。 ダンジョンウォーカー / 地竜(グランドドラゴン) トカゲの魔物。全長は子供でも1mで、成長すると20mほどになる。夜目が利き、ダンジョンの床のみならず壁や天井を這い侵入者に接近する。優れた個体は魔法を使いこなし、冒険者たちからは「ダンジョンの死神」と呼ばれることもある。竜族とは関係ないが、特定の地域では「地竜」とも呼ばれており、ヒラクからも「呼びやすい」という理由でこう呼ばれている。 ポンドタートル カメの魔物。定期的に甲羅の皮が剥がれて成長する「タートル種」の1種。甲羅は丸い山型で、直径と高さは共に約2m。「池の守護神」と呼ばれるほどに温厚な性格で、ヒラクと意思疎通できるほどの知能を有している。草食動物でキャベツとダイコンが好物だが、体躯に反して少食。剥がれた甲羅の皮は「幻」と言われるほど貴重で、薬・魔法・魔道具の材料として使える。戦いの際には自身の甲羅の皮を食して回復し、皮が尽きると逃げるという戦法を取る。 キラーラビット ウサギの魔獣。大きさは中型犬ほどで、口の両端から牙が生えている。腸は短く、ヒラクからは肉食であろうと推測されている。死の森の外では「死を告げる兎」の異名で呼ばれ、歴戦の冒険者たちをも震え上がらせるほどに恐れられている。「未来視」の魔眼を持ち、先手は確実に取られる。この魔獣を狩れることが武闘会・戦士の部の出場条件となっている。個体数は年々増加している。 ゲートボア イノシシの魔獣。高さと幅は共に約2mで、全長は約4m。インフェルノウルフとは死の森の覇権を争っており、通常は彼らでも容易には倒せない。 デスラーテル イタチの魔獣。単体ではそれほど強くないが、集団戦法でその弱さを補っている。「インテリフェネック」という同系統の魔獣が存在する。 グラップラーベア クマの魔獣。大きさは約5 - 6m。全体的な動きは鈍いが手足の速度は速い上、巨体に見合った強大な戦闘力を持つ。冬には冬眠を行う。肉の味は悪くないものの、臭みが強い。ブラッディバイパーとは相互に捕食関係で、ブラッディバイパーが多く生息する死の森の北部に多く分布している。 ブラッディバイパー ヘビの魔物。直径は約1mで、体長は約20m。グラップラーベアに本気を出させるほどの戦闘力を持ち、巨体を武器に暴れ攻撃を行う。魔法は大半が無効化される上に、再生力と生命力は凄まじく、身体が半分に千切れても生き延び再生し続ける。そのため肉は腐り難く強精効果があるとされ、子宝を望む者に珍重されている。グラップラーベア同様、冬には冬眠を行う。肉の味はあっさりしており、鶏肉に似ている。死の森の北部に多く生息している。卵はバスケットボールほどの大きさで、生の状態では生臭く食べ難いが、ゆで卵にすると濃厚な美味となる。 パニックカリブー シカの魔獣。かなり希少。凶暴な性格で、角を振り回して攻撃する。肉の味は美味だが、角の味はそれを上回る。角は砕いて粉とし、煮てスープにして食するのが定番とされている。 アースラット モグラの魔獣。穴堀りを得意とし、地中から奇襲を仕掛け攻撃を行う。戦闘力は単独でブラッディバイパーを喰い殺せるほど。本来ならば北のダンジョンの東側に生息しているが、死霊王の催眠術によって使役されたことで、9年目には北のダンジョンに出没していた。 ポイズンロックヘカトン ムカデの魔物。略称は「ヘカトン」。頭部に大きな牙が2本生えており、体には毒がある。体の一部を欠損しても動き続ける生命力を持つ。大きさは様々で、北のダンジョンに僅かに生息している個体は30cmほどだが、落神の呪詛によって集まった個体は2m以上。「キャタフット」という同系統の魔物が存在する。 デスボール アルマジロの魔獣。1mほどの大きさの球体に変形し、転がり突進する攻撃を行う。10年目に大量発生し、約100匹と約2000匹の2つの群れが大樹の村に向かおうとしていたが、前者はヒラクの半日にも及ぶ駆除作業によって、後者はザブトンの子供たちに捕らえられたところを他の魔獣たちに捕食され全滅した。討伐後に手に入れた外皮はグランマリアの槍を通さないほどの硬度があったが、大樹の村には破壊できる者が何人もいたため、素材としては役に立たないとヒラクに判断され、すべて廃棄処分となった。 ロフイーター イナゴの魔虫。全長は1mほど。冬に繁殖し、春になると群を作り飛び立つ。その進行方向にある物は何もかもが食い尽くされる。11年目の冬直前に温泉地にて1匹が発見され、群の発生が危惧されていたが、ザブトンの子供たちによって事前に対処された。 キングベア クマの魔獣。グラップラーベアの劣化版で、死の森の外周部に生息している。凶暴な性格で、冬場に大暴れする。世間では金貨100枚以上の価値がある高級素材として知られている。
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