武蔵野第一高校
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「おおきく振りかぶっての登場人物」の記事における「武蔵野第一高校」の解説
武蔵野第一高校(むさしのだいいちこうこう)は、西浦と同地区に所属する学校。阿部のシニア時代の先輩である榛名がエースを務めており、以前は毎年県大会の初戦で敗退するような弱小校だったが、三橋たちが高校に入学する前年の秋から、榛名の活躍で躍進した。三橋1年次の春季県大会では準々決勝でARC学園に敗れたものの、ベスト8入りしたことから夏の県大会のCシードとなった。しかし阿部には「榛名のワンマンチーム」であると評されている。先行作品である『基本のキホン!』の舞台でもある。夏の県大会では準々決勝で春日部市立高校に勝利する等の健闘を見せベスト4に進出したが、準決勝で再びARC学園に敗れた。そして秋季大会の地区予選で西浦と対戦している。 加具山 直人(かぐやま なおと) 声 - 古島清孝 投手、右翼手。右投右打。背番号1。3年生。 春日部市立戦では9番で出場。あだ名は「カグヤン」。気の小さい性格。昨秋からずっと背番号1を背負っている。球速は時速120キロ前後で変化球はカーブとスライダー。 新チームとなって初めて迎えた公式戦で自分より才能も実力もある榛名の投球を見て、投手としての劣等感から一度は野球を諦めかける。そのエピソードが、『基本のキホン!』で描かれている。 高校入学以来伸びていない身長と筋肉がなかなか付かない細身を気にしていて、榛名の体格を羨ましく思っている。 50メートル走は7秒5だったが、榛名のプラシーボ効果を狙った策略で6秒台後半まで速くなった。 秋季大会以降は3回までを全力で投げ、その後を榛名がロングリリーフするというパターンが定着している。これが確立するまで高校入学以前も含めて公式戦で勝ったことが無かった。なお、3年夏の県大会準決勝では登板機会が無かった。 3回まで全力投球することに集中するあまり、丁寧すぎて打ちにくさが無かったり、走者への注意がおざなりになったりと言った欠点がある。秋季大会一回戦の西浦戦を観戦。 榛名 元希(はるな もとき) 声 - 松風雅也 投手、右翼手。左投左打。背番号10。2年生。 春日部市立戦では7番で出場。野球では無名だった武蔵野が秋に躍進した原動力。2年生ながら「大会屈指の左腕」と新聞に取り上げられるなど、チームの中心的存在。 シニア時代には練習を含め下級生の阿部とバッテリーを組んでいた。これは、普段の練習で榛名の球を受けていない他の捕手が榛名の球を捕球出来なかったため。榛名の球を捕れるため、阿部はレギュラーに入ることが出来た。 プロ入りが目標で、自己管理には非常に気を遣っている。そのためシニア時代はどんな試合でも80球までしか投げず、全力投球すればいつ怪我してもおかしくないことを理由に本気を出す価値が無いと思った試合では1球も全力投球せず、阿部と対立した。 MAX時速144キロメートルといわれる(本人は「そんなもんじゃね」と、さして関心がない模様)伸びのある直球が武器で、春季県大会で突然全力投球した際は正捕手の町田でも捕球出来なかった。 ARC戦では、全力投球を捕れない正捕手の町田を秋丸と替えたことによってツーシームも投げている。この球でARCの打者を打ち取っていた。 打者としては細かい技術はないものの長打力が有り準々決勝の春日部市立戦では適時二塁打に決勝点となるホームランを中越えに放っている。1年秋の時点で50メートル走6秒台前半と足も速い。 シニア時代は制球力は無く阿部は体中打撲だらけになり、変化球も決め球にならないレベルのスライダーしか投げられなかった。2年の夏の時点でも全力投球はあまりせず、変化球もスライダーのみだが、内外への投げ分けは出来るようになっており、春日部市立戦では自ら球数制限することを止めた。 元々自己中心的な性格(あくまで阿部による評)の上に、中学野球部の監督による酷使で故障し、故障の完治後も監督は他の投手が肩を痛めているのを無視して起用し続けたため、指導者に対し強い不信感を抱くようになった。当時は荒んで野球もやめるつもりだったが、部員達のすすめでシニアに入った。加具山たちにはシニアで良い経験をさせてもらったと語ったものの、阿部の目にはチームメイトなど人間も含め全て自分の練習道具としか見なしていないように映り、阿部の投手不信の原因となった。 高校進学の際は呂佳からの美丞大狭山への勧誘を断り、監督が不熱心なことを条件の1つとして武蔵野第一に進学した。 阿部からは「最低の投手」と言われるが、三橋にとっては「スゴイ投手」+「いい人」として憧れの存在である。 作者曰く百枝と同じ顔。 秋丸 恭平(あきまる きょうへい) 声 - 石井真 捕手。右投右打。背番号12。2年生。 榛名とは幼馴染みで中学野球部でもチームメイトだった。住んでいるマンションも同じである。荒んでいた榛名が今も野球を続けているのは、シニアで阿部が榛名に正面切って付き合っていたおかげだと察して内心感謝していると同時に、当時の榛名を相手にしていた阿部に同情する面もある。 ARC戦で榛名の全力投球を引き出すために途中出場する。キャッチングに優れるが「捕球以外が三流」と評されるように捕球以外の守備や打撃は不得手としている。 榛名の捕手を務める現状に満足してしまっている節があり、貪欲さに欠けることに苦言を呈される場面が多い。秋季大会一回戦の西浦戦では、9番捕手でスタメン出場。守備面では送球難からランナーに走られ放題になるが、打撃面では三橋の「まっすぐ」の特性を見切り、チームメイトにアドバイスを送った。 大河 浩宣(おおかわ ひろのり) 声 - 高橋研二 三塁手。右投右打。背番号5。3年生。 主将。春日部市立戦では4番で出場。監督が野球に不熱心なため主将として攻守両方で自らサインを出しているが、監督から指示が出た場合は従っている。最初の頃は榛名と犬猿の仲でよく対立していたが、秋季大会直前に榛名の真意に影響され真面目に練習に取り組みだし、部全体の練習量も増やした。じつは一年の夏頃に宮下に告白して付き合っていてそのラブラブぶりは部員の中でも有名になっている。敗戦後、宮下に、負けたことへの詫びとこれまで支えてくれたことへの感謝を伝えた。作者曰く畠と同じ顔っぽい。秋季大会一回戦の西浦戦前にノッカーとして登場。榛名の相談にのり、激励する。 町田 祐樹(まちだ ゆうき) 声 - 疋田高志 捕手。右投右打。背番号2。3年生。 主に3番を打つ。正捕手だが、榛名の速球を完全には捕球することができない。春の大会では榛名の全力投球を捕逸してしまい、「見逃し三振による振り逃げ」を記録した。打撃力もありリードの腕も確かで、ARC学園戦では途中から榛名の全力投球を捕球できる秋丸にマスクを譲り左翼守備に就いたが、後に秋丸の弱点が露呈したことと相手打線を抑えるためには町田のリードが必要不可欠になったことで捕手に戻る。 榛名曰く、町田のおかげで八分目の力加減を覚えたという。 宮下 涼音(みやした すずね) 声 - 佐藤利奈 マネージャー。3年生。 『基本のキホン!』では榛名の片思いの相手であり、その頃から大河と付き合っている。 巨乳で強気な性格。榛名達の事情を知っている一人で、武蔵野第一が榛名を中心に動き始めた際にはチームを陰で支え続けた。
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