標識・信号など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 17:39 UTC 版)
運転士知らせ灯 ドアが閉まって発車しても良いときに点灯する。ゲーム中では「車内信号」と呼称されているが、実際の鉄道運転においてはこれを「戸閉め灯」と呼ぶ。なお、実際の鉄道運転における「車内信号」とは、新幹線等の保安装置の一種である自動列車制御装置(ATC)を構成する部品の一部であり、運転台の速度計の付近に設置されている列車の現在の制限速度を表示する計器を指す。 たとえ出発信号機が進行を現示しても、これが点灯する(一部作品ではさらに点灯してからブザー・電鈴が鳴る)前に力行すると減点される。ブレーキを解除するだけでは問題ない(『新幹線 山陽新幹線編』を除く)が、駅に勾配がある場合は車両が流転してしまう。この場合は力行していなくても減点となる。 アーケード版またはPS2版の『3』で専用コントローラType2を使用してプレイしている場合は画面に表示されず、筐体・コントローラの戸閉めランプに直接表示される。 信号 高速進行(『2』などのほくほく線特急「はくたか」のみ)・進行・減速(『2』以降)・注意、警戒(『2』以降)・停止の6種類があり、高速進行は130km/h以下、進行は95km/h(一部90km/h)以下減速は70km/h(一部60、65、75km/h)以下、注意は45km/h(一部50、40、15km/h)以下、警戒は25km/h以下で走行しなければならない。信号機は高速進行のみ5灯式、他は4灯式もしくはそれ以下。 進行・高速進行以外の現示は、基本的に前の駅までの到着時刻がダイヤより早い場合に発生するが、一部進行以外の現示が必ず出る設定になっている信号機も存在する。信号の設置されている地点を通過したときの速度が制限速度を超過していると減点(『プロフェッショナル2』などではオーバーした速度分(1km/hにつき1秒))され、自動列車停止装置(ATS)が作動して強制的に停車させられる。『2』以降では、ATS確認(ブレーキ操作をしながらアーケード版ではSTARTボタン、PS版ではBボタンもしくはSELECTボタン、Windows版のキーボードではスペースキーを押す)で強制停車は回避できるが、次の信号の現示がさらに下位のもの(高速進行→進行、進行→減速、減速→注意、注意→警戒、警戒→停止)になってしまう。 初代のみシステムが異なり、注意信号が表示された場合でもATSは作動せず、次の信号機の通過速度が45km/h以下なら進行信号が表示され、それ以上なら停止信号が表示され強制停車を受ける。 実際の盛岡駅東北新幹線ホームには、東北新幹線と秋田新幹線の併結用の色灯式信号機が設置されているが、『プロフェッショナル仕様』では東北新幹線ホームの併結用信号機(「やまびこ」の最後部付近にある信号機)は現示されない。 『名古屋鉄道編』までは切欠きホームや頭端式ホームに進入する際の信号は進行表示だったが、『3』の鉄人モードでは、東京駅中央線ホーム、京都駅山陰本線ホームでは注意信号が表示され、45km/h以下で進入した上でATS確認を行わなければならない(ゲームモードでは進行表示)。『プロフェッショナル2』では高松駅では50km/h、敦賀駅・早岐駅の切欠きホームと佐世保駅では40km/h、鶴見線の終着駅では15km/hでそれぞれ注意信号が表示される(『プロフェッショナル2』ではATS確認は不要)。 停止信号が現示された場合は、停車すると信号の現示が変化する(なお、停車してから信号の現示が変化するまでの間は時間経過が停止する)。『FINAL』を除き、停止以外の信号現示は変化しない(無論時刻は関係ない)。『2』以降ではグラフィックでも確認できるが、ハードの性能の関係で信号の近くでないと見ることができない。 高速進行は、681系で運転されるほくほく線特急「はくたか」でのみ現示される。実際の進行現示は「130km/h以下で進まなければならない」ことを指すが、ゲーム内では高速進行と進行は同一の現示として扱われており、進行現示で130km/hを超えた運転に対してのペナルティはない。ただし、高速進行から減速を指示する信号が出される際の挙動がやや異なっており、実際の「高速進行(緑+緑)→進行信号(緑)」(信号喚呼地点から設置地点までの400mで、高速進行信号の速度150km/h程度から進行信号の速度130km/hまで減速する)という現示ではなく、「高速進行(緑+緑)→減速信号(黄+緑)」(400mで150km/h程度から減速信号の速度70km/hまで減速する)という現示がなされる。 その他、滅多に見られないが「先行列車追いつき」によるATS作動も存在する(初代の東海道本線では後述の発光信号と絡むバグがある)。 臨時信号機 初代の山手線において、ダイヤより大幅に早着した場合と、『プロフェッショナル2』の湘南新宿ラインにおいて武蔵野線大宮支線(貨物線)と分岐した直後(北浦和駅付近)と長崎本線の佐賀 - 伊賀屋間に登場する。 初代では徐行予告信号機が表示されるので、その後徐行信号機が表示されるまでに指示された速度(25km/h)以下に減速し、徐行解除信号機の地点までその速度で走行しなければならない(本来は編成最後尾の車両が徐行解除信号機の位置を通過するまで徐行する必要があるが、この作品では徐行解除信号機が表示された時点で速度制限は解除される)。無視すると大幅な減点になるが、ATSは作動しない。後に『プロフェッショナル仕様』では、山手線と京浜東北線において信号システムが改良され、現実同様にATCでの運転となっている。 誘導信号機 『プロフェッショナル2』の瀬戸大橋線の宇多津駅と長崎本線・佐世保線の早岐駅において連結作業することになる車両は、場内信号により駅の手前で一度停止することになる。停止してしばらくすると点灯し進入許可となり、15km/h以下で進行することができる。 緊急停止信号(特殊信号発光機) 『3』までの作品に登場(『2』は『3000番台』『64』のみ、『汽車でGO!』は除く)。踏切事故イベントが発生した際に表示される。この場合に限って非常ブレーキの使用が認められており、画面上にもベル音と共に「非常ブレーキ使え」と指示が出される。踏切上に停車中の自動車と衝突する前に停止できた場合はボーナス、衝突してしまうと減点される。 このイベントは一部の路線で大幅な早着をした際に発生する。なお『名古屋鉄道編』では信号が拡大表示される前からグラフィック上にて確認できる。 速度制限標識 曲線や設備の都合上、列車の速度を制限しなければならない箇所に設置されている(駅構内、カーブ、ポイントなど)。制限速度を超過すると減点(5 - 25秒)されるが、ATSは作動しない。 (初代のみ)出発直後など電車の速度が十分低い時点で予告なしに表示される。 (『2』以降)表示が点滅しているときは予告を示しており、点灯する(制限区間の開始)までに減速しないと減点になる。 (『3』以降)ハード性能の向上により、グラフィック上にも設置地点が表示されるようになった。また『3』の鉄人モードでは予告表示がないため、予め設置地点を把握しておく必要がある。 警笛標識 危険な場所に設置されおり「警笛鳴らせ」と表示される。(トンネル、橋、踏切など)。警笛を鳴らさないと減点される(減点されないものもある)。 勾配標識 上り勾配では列車の速度が低下、下り勾配では上昇する。 セクション標識 『2』の秋田新幹線より登場。予告・開始・終了の3つ(『旅情編』は逆三角の標識1つのみ)があるが、拡大表示はされずグラフィック上でのみ確認できる(後述のデッドセクションを除く)。開始標識から終了標識までの間、惰性走行(ブレーキは可)をすることでボーナスが得られる。 この区間で力行するとボーナスは得られず、停車した場合には減点される。(PS版を除く『2』のみ減点はないが、再発車できなくなりプレイ続行が不可能となる)。 『プロフェッショナル2』の湖西線のデッドセクションは交直を切り替えるセクションであることから、惰性走行を強制させられる。このため標識の拡大表示があり、惰性走行をしないとヒューズが溶断して緊急停車のうえ、減点される(逆に成功時のボーナスはない)。 停車場接近標識 『新幹線 山陽新幹線編』のみ。列車が停車場に接近したことを示す。 停止位置標識 列車を停止させる位置を示す。『新幹線 山陽新幹線編』『プロフェッショナル2』『FINAL』では、運転士による停止位置確認がある。 列車交換 単線区間にある信号場における列車交換。『2』のほくほく線から登場。閉塞信号は通常の駅間と同じである。 『2』では快速越後湯沢行き上級のみ前駅までに各停車駅の早着秒数が12秒以上で発生しており、列車交換を行う場合は主信号機は「減速」→「減速」→「停止」と変化していたが、『プロフェッショナル仕様』の田沢湖線・ほくほく線は、列車によっては最初から交換する信号場が決まっており、主信号機は「減速」→「注意」→「停止」と変化する。早着による信号変化は駅に停車した場合と同様である。 『2』と『プロフェッショナル仕様』では所定の停止位置標識に近い位置に停車した場合は列車交換の旨を伝えるアナウンスが流れる。 『旅情編』の江ノ電峰ヶ原信号場は全列車列車交換を行う。停止位置をオーバーランした場合は制限速度超過とみなされ減点される。ただし『プロフェッショナル仕様』の田沢湖線志度内信号場、『汽車でGO!』の磐越西線沼上信号場、『プロフェッショナル2』の佐世保線西有田信号場では列車交換は行われない。
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