柊シノア隊
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柊 シノア(ひいらぎ シノア) 声 - 豊崎愛生 / 早見沙織 漫画におけるヒロイン。月鬼ノ組柊シノア隊隊長。階級は軍曹。12月25日生まれ。15歳。鬼呪装備は大鎌状の「四鎌童子」。 髪を後ろで大きな濃い紫色のリボンで結えている。常に笑顔を浮かべ本心を表に出さない。面白いことを好み、そのために悪戯を仕掛けたり、あえて事態を放置することもある。一時期はグレンの命で優一郎の監視役をクラスメイトを兼ねて務めていた。上司であるグレンには信頼されているが、自身の危機管理能力の低さと仕事に対する怠慢な面は指摘されている。 日本帝鬼軍を統べる柊家の直系にして、柊真昼の実妹。姉と同じく生まれた時から体内に〈鬼〉を宿し、身体能力や呪術における才覚は帝鬼軍でもずば抜けている。実験体としても優秀であり、本人にはその自覚はないが、真昼と四鎌童子からは「真昼よりも優秀」と評されている。家の事情に巻き込まれる事を避けるため、幾度となく下る昇格辞令を拒否して軍曹以上の階級を得ようとしない。柊を裏切った姉の影響で中枢からは見放されていると自ら語り、実父である天利とは一度も面識がない。実母は帝鬼軍の前身である帝ノ鬼の優秀な信徒だったが、シノアの誕生と同時に脳が呪詛に耐えきれず破裂し故人となっている。兄弟との仲も淡白しており、異母兄の暮人や実姉の真昼の事は「バケモノ」「天才」と実力や才能などは高評価する一方、その人間性は信用していない。 生まれてから誰からも必要とされていなかったため冷めた性格をしているが、優一郎から仲間として必要とされ、それには応えてみようと考えるようになり、仲間を死なせたくない一心で隊長としての責務も果たしていく。 名古屋戦にて鳴海隊と共に第十五位始祖のルカルの討伐に成功するも、後に向かった第十三位始祖のクローリーにはその力の差から撤退を余儀なくされる。撤退中、ミカエラと遭遇し、彼に優一郎を託して逃すがそれにより仲間から反感を買う。その後、名古屋空港で〈終わりのセラフ〉の実験によって変貌した未来を目撃し、多くの帝鬼軍兵士が虐殺され、グレンが完全に真昼に乗っ取られたことから離反を決意し、シノア隊全員と真琴で帝鬼軍を離反する。 優一郎に恋心を抱いており、心の壁を下げ取り憑こうとする四鎌童子に指摘されると同時に利用されようとするも強制的に遮断していた。しかし、帝鬼軍帰還後に優一郎の精神世界に侵入した四鎌童子から彼を救うために心の扉を開き、四鎌童子に取り憑かれたことで吸血鬼化が始まる。吸血鬼化を阻止する方法としてフェリドに殺害される直前に四鎌童子に乗っ取られ、リーグと交戦するが、グレンと真昼とノ夜と3本の罪鍵によって四鎌童子を封じられ、意識を取り戻す。 早乙女 与一(さおとめ よいち) 声 - 小林親弘 / 岡本信彦、小堀幸(幼少期) 月鬼ノ組柊シノア隊隊員。11月23日生まれ。16歳。〈終わりのセラフ〉の被験体の1人。鬼呪装備は弓状の「月光韻」。 吸血鬼に姉・巴を殺害された過去を持ち、吸血鬼への復讐心から軍への入隊試験を受けるが落ちてしまい、学校生活を送っていた。しかし、学校で優一郎と共に吸血鬼に立ち向かったことをきっかけとして友人となり、共に月鬼ノ組への配属を認められた。 自分の命への執着心が薄く、それを付け込まれ鬼に身体を乗っ取られたが、優一郎と君月の説得により支配を撥ね退け、制御に成功した。小百合からは「鬼に対する心の安定度は圧倒的」と評されており、具現化も自力で習得している。 名古屋空港にて帝鬼軍の非道な実験を目の当たりにし、隊の仲間達と共に軍を離反。以降彼等と共に行動していた所をフェリド等の勧誘を受け大阪に趣き姉の仇であるラクスを発見。怒りで鬼化し月光韻に彼を殺すよう促されるが、「なるべく苦しめて殺す」事を伝え鬼化を止めるも、帝鬼軍帰還後に真祖覚醒に伴って未来を連れ出す君月と共に本部から離れるが、鬼となったグレンに巴の遺体も保管されていることを聞き、鬼化するが気絶させられる。その後、シノアと三葉と合流し、優一郎の救出へ向かう。 君月 士方(きみづき しほう) 声 - 石川界人 月鬼ノ組柊シノア隊隊員。11月26日生まれ。16歳。〈終わりのセラフ〉の被験体の1人。鬼呪装備は双剣状の「鬼籍王」。 短気かつ見下すような言動を取ることが多く、授業時の態度も良くないが、成績は優秀である。だが、その性格故に優一郎と同様グレンにより友達作りをさせられていた。優一郎とは初対面から喧嘩沙汰になるなど折り合いが悪いが、危機に陥った優一郎のフォローに回るなど面倒見のよい一面も持つ。車の修理・運転、家事をこなせるほど手先が器用。 未知のウイルスに侵された妹・未来がおり、彼女に軍の治療を受けさせるために月鬼ノ組入隊を希望しており、研修にて念願を果たす。妹想いで、妹ためならば自身の命や仲間への非道な言動も厭わない。 名古屋戦にて第十五位始祖のルカルを鳴海隊等と共に討伐。後に向かった第十三位始祖のクローリー相手にはその実力差から撤退を余儀なくされ、唯一グレンを救おうと引き返した優一郎を鬼籍王の能力で強制的に眠らせ、撤退。その途中遭遇したミカエラに優一郎を託す。その後、名古屋空港にて妹の未来が軍に利用され、終わりのセラフとして覚醒した瞬間を目撃し激昂。阻止しようとするもグレンに阻まれ、同じく終わりのセラフを発動させた優一郎に妹を救うように求める。結果、優一郎により未来の終わりのセラフは敗北するもシノアの命令で軍を離反する際、優一郎が軍に狙われ始めた事もあり彼女を置いて行く。しかし、妹を救いたいという気持ちは変わらず、軍離反後も妹の救出を最優先と公言している。 離反後は優一郎らと行動を共にしていたが、帝鬼軍帰還後は与一と共に未来を探し出し、真祖覚醒に伴って軍に終わりのセラフとして覚醒させられた未来をリーグの助力もあって連れ出すことに成功するが、鬼となったグレンに未来を殺害され、自身は気絶させられる。目を覚ました後、シノアと三葉と合流し、優一郎の救出へ向かう。 三宮 三葉(さんぐう みつば) 声 - 井口裕香 月鬼ノ組柊シノア隊隊員。階級は特務少尉。7月7日生まれ。16歳。名門・三宮家の次女。先祖からの呪いと噂されている金髪が特徴。鬼呪装備は大斧状の「天字竜」。 早くから吸血鬼殲滅部隊に属し優秀であるが、プライドが高く、シノアに対してはかなりの対抗心を持っている。当初はシノア隊に組み込まれたことに不満を抱いていたが、徐々にシノア達とも打ち解けていく。また、三宮家として恥じぬ生き方をしていきたいと思っているがそれ以上に仲間や家族を大事にしたい気持ちを持っている。 ヨハネの四騎士に殺害されそうになった仲間の救出のため、陣形を崩してまで独断専行し、逆に戦利的に不利な状況に陥った三葉を庇った仲間が犠牲になったという過去を境に、チームワークをかなり重視するようになる。そのため、度々一人で先走りがちな優一郎を嫌っていたが、吸血鬼との戦いで幾度となく優一郎に助けられ、命を救われるうちに彼の優しさに触れ、好意を持ちつつある描写が増えている。 三宮家出身のため出世の機会に恵まれているが、本人は活躍していないにも関わらず三宮家という理由だけで出世している事にコンプレックスを抱いている。暮人の秘書を務める葵とは実の姉妹だが一方的に毛嫌いされており、「無能」と評され冷たい態度を取られている。しかし、スパイとして研究者に扮していた百夜教の突然の呪符に対して咄嗟に反応し防いだことから、百夜教からは「さすが三宮」と評されている。優一郎を目の前で攫われた後、真祖を封印され意識を取り戻したシノアと与一と君月と合流し、優一郎の元へ向かう。
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