帝ノ鬼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 23:28 UTC 版)
柊 天利(ひいらぎ てんり) 「帝ノ鬼」を率いる柊家の当主。暮人や真昼など「柊」の姓を持つ全ての子供達の父親。 シノアと深夜とは面識がなく、暮人も電話で15分ほどの時間を要さなければならないなどと家族とは疎遠であるが、その存在は恐れられている。性格は非情で、自身の子供である真昼を利用する、シノアを真昼の取引材料に使う、暮人に脅しをかけるなど実子に対してもその性格を見せる。 一瀬栄の処刑を決定し、帝ノ鬼上層部会議で一瀬家当主就任の報告に現れたグレンに栄の醜態を明かす。柊家と一瀬家の確執の理由については関心を示していないが、その機能には目をつけているため一瀬家を生かしている。 世界崩壊を遂行させるために真昼を百夜教の二重スパイとし、彼女の死を含め計画の内容を明かしている。 柊 暮人(ひいらぎ くれと) 声 - 前野智昭 第一渋谷高校の3年生で生徒会長。真昼の異母兄。 失踪前の真昼と並んで柊家の次期当主の有力候補である。柊宗家の出身であり、第一渋谷高校においても校長をも上回る権力を有し、校内を掌握している。 自身の呪術の実力が高いだけでなく、それを表に示さないようにする術も心得ている。また、己の実力を過信することなく、グレンのような敵対する可能性のある相手に対しては十分な体勢を整えた上で接するなど、隙も見られない。合理主義者であり、柊家と一瀬家の間の遠い過去に生じた確執について「今さらどうでもいいこと」であり取り立てて問題にするべきものでもないと位置づけている。 グレンについて「帝ノ鬼(柊家)に対し叛意を抱いてはいるものの、非情に徹しきれる性格ではなく状況判断が出来ず闇雲に暴走することもない」と評価し、一定の状況下では帝ノ鬼出身者以上に信頼できる駒としてグレンを自らの配下に収める。また、一個人としてはグレンを気に入っており、自身に逆らわない限りは一定の配慮を見せたり、グレンの功績を考慮して栄の処刑を反対し、栄の処刑が防げなかった際には独断で処刑前の栄とグレンを会わせるなど、気遣いを見せたこともある。 百夜教との抗争激化に際し、グレンより得た真昼による鬼呪装備の研究成果を元に、絶対的な力では劣るもののより制御された鬼呪を短時間で実用化した。鬼呪研究を密かに行っていた帝ノ月に対しては、自らの命により研究を行わせていたこととして、グレンに対する人質、およびより鬼呪を洗練するための実験材料としている。 異母弟妹達にも容赦なく、真昼への接触・脅しの材料としてシノアを利用しているが、真昼からは「だから弱い」と評されている。同じく次期当主候補の真昼に対しては1度として勝利した事がなく、天才と評してその実力を認めている一方、「バケモノ」と称し統率者に相応しくないと評している。 三宮 葵(さんぐう あおい) グレンのクラスメート。暮人の従者で、名門・三宮家の少女。先祖からの呪いと噂されている色素の薄い金髪が特徴。年の離れた妹がいる。 授業にはほとんど参加しておらず、生徒会室に出入りしている。三宮家の中でも飛び抜けて優秀で、7歳の頃から暮人の従者を務めている。当初はその家柄故「柊家」である暮人に仕えていたが、後に「暮人」個人に仕えている事を公言する程忠誠を誓っており、暮人からも信頼されている。 柊 征志郎(ひいらぎ せいしろう) グレンらと同時に第一渋谷高校に入学した柊家の直系者。真昼の異母弟。 暮人や真昼には劣るもののその実力は高く、選抜術式試験では1回戦での対戦相手で実力的には劣る小百合を半殺しにした。続く2回戦ではグレンと対戦する予定であったが、その直前に第一渋谷高校が襲撃を受けたため、グレンとの対戦は行われなかった。 暮人や真昼に対してコンプレックスを抱いており、グレンによって暮人に対する心情を利用され、付けこまれる形となった。 柊 シノア(ひいらぎ シノア) 真昼の同腹の妹。真昼と同じ灰色の髪を持つ。8歳。渋谷の2LDKのマンションの一室で一人暮らしをしている。 姉・真昼同様に帝ノ鬼の人体実験により〈鬼〉の要素を受け継いだ形で生まれた。幼少の頃は鬼と接触していたが、現在は真昼に鬼を取り除かれており、鬼の記憶や実験の記憶が消えていた。 第一渋谷高校襲撃事件以降行方をくらました真昼からのメッセージを携える形でグレンの前に現れる。柊家につながる血筋ではあるが、そのことについて特にこだわりは持っておらず、グレンの「どこに所属している?(=柊家か、百夜教か)」という問いかけに対しても「おもしろいほう」がよいと答えている。 普段の冷静で非情とも取れる言動からはかけ離れた真昼のグレンに対するこだわりを見て、自身もグレンに対し関心を持って接触してくる。 その出身家故に友人はおらず、所持している携帯には真昼と間違い電話と営業のサービス電話しかかかってこない。また、優秀な真昼の影に隠れるようにして生きてきたため自己評価が低く、当初は「優しいから好き」だった真昼から、暮人に彼女を脅すための人質にされた際切り捨てられ、さらに自己評価を下げる。しかし、実際は彼女によって〈鬼〉を取り除かれたり、柊家からの身の安全を条件に出されたりなどと秘密裏に守られていた。真昼の意図でグレンから渡された〈四鎌童子〉を手にし、鬼と接触。四鎌童子がかつて自身の中にいた鬼である事を思い出し、彼を問い詰め、真昼が自身を守ってくれていた事に気付く。
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