未使用シナリオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 04:42 UTC 版)
()内は脚本家と予定監督、予定特撮監督()のない物は脚本家、監督、特技監督不明。 「UNBALANCE」の企画書に添付されたサンプルストーリー 幽霊自動車(原案:半村良、金城哲夫、脚本:木村武、予定監督:円谷一、予定特技監督:川上景司)準備稿が印刷され、当初は「あけてくれ!」との同時撮影が予定されていたものの、風変わりなホラーテイストの強い内容からTBS的に問題視されて制作が後回しに。その後TBSのプロデューサーが怪獣路線への変更を指示したために完全に制作中止となった。同時期、やはり怪獣の登場しない「206便消滅す」も一旦制作が見送られたが、後に怪獣の登場部分が書き加えられた。 突然変異 霊界放送局(大伴昌司) 女王蜂の恐怖(金城哲夫) 魔の一夜(金城哲夫) 宇宙新婚旅行(金城哲夫) マグマ(福島正実) 宇宙バクテリア(福島正実) 魔のグランプリ(光瀬龍) 第1クール制作中に準備されたストーリー 怪しき隣人(北沢杏子) 豪華船SOS(山田正弘) タローの絵本(脚本:山田正弘、予定監督:中川晴之助、予定特技監督:川上景司)改稿時期が不明確なウルトラQ版「206便消滅す」を除けば、ウルトラQ表記の最初の台本である。車椅子の少年・太郎がいつも読んでいる「浦島太郎」の絵本から亀が抜け出し、彼を誘拐したギャングを懲らしめる。「空想癖のある少年」「大亀の登場」という二つの要素のみ、同じ脚本家・監督による「育てよ!カメ」に受け継がれた。 第2クール制作前に作られたサンプルストーリー(原案) 河童襲来 - プロット集では削除 甲虫EX号を撃滅せよ スペースマーチ - プロット集では削除 羅生門の鬼 - プロット集では削除 海から来た友達 エイ旋風東京を襲う ゲロンガ出現す 宇宙細菌作戦 ヒトデーの夜と霧 クラプトン襲来す プロット集「ウルトラQ テーマの部分」に掲載された作品 地震源ナマラー クラゲモンの襲来(上原正三)準備稿「Oil SOS」「東京SOS」(決定稿で「Oil SOS」に戻る)が作成されるが未制作。 ケムラーの逆襲(山浦弘靖)『ウルトラマン』に「ケムラー」という同名怪獣が存在する。 ゴロー対スペースモンスター(金城哲夫)第2話「五郎とゴロー」の続編になる予定だった作品。 ゲロンガ対山椒ラウス『ウルトラマンマックス』の2006年1月14日放送分(第29話)の回想場面で、40年前のテレビ番組『UNBALANCE』の撮影場面に登場。脚本名に「山椒ラウスの逆襲」が使われ、実際の怪獣として牛鬼怪獣ゲロンガが登場。ウルトラマンマックスの登場怪獣#牛鬼怪獣 ゲロンガも参照。 奇怪島探検 さまよえる蠍 ミミモンズ撃滅作戦 M87星雲より!中性子怪獣ミクラーの出身地の「M87星雲」はウルトラ戦士の故郷M78星雲の原型になり、ゾフィーの「M87光線」や『ウルトラマンA』第14話で北斗星司の「M87星雲」というセリフはこの名残である。 蝶になった少女 第2クール制作中に準備された作品 ガラダマの谷(脚本:金城哲夫、予定監督:円谷一、予定特技監督:的場徹)この題名で準備稿と決定稿が印刷された。一平が主役であり、隕石に乗って宇宙を放浪する多角獣が登場する。これを大幅に改稿して「ガラダマ」が制作された。 oil S・O・S(脚本:上原正三、予定監督:円谷一、予定特技監督:的場徹) 1965年5月11日から17日にかけて本編の撮影が予定されていたが、ロケ先からのクレームで制作中止となった。怪獣クラプトンの操演モデルはボスタングに流用。 『ウルトラマン』第13話「オイルSOS」に台詞の一部がフジ隊員のものに流用されている。ストーリー自体は別物であるが、同話を担当した金城哲夫が同名のタイトルを用いた理由は明らかになっていない 火星のバラ(脚本:金城哲夫、予定監督:野長瀬三摩地、予定特技監督:的場徹) 1965年9月から10月にかけて制作予定だったが、予算などの問題で未制作となった。「TBSコミックス/梅田プロデュースセンター刊」1月増刊号に鬼童譲二のまんがとして掲載。2013年1月11日にWOWOWで放送された「ノンフィクションW 円谷英二からの贈りもの」にてオリジナルキャストにより音声ドラマ化された。 キリがない(脚本:万福寺百合、予定監督:中川晴之助、予定特技監督:的場徹) 「カネゴンの繭」と同時進行で制作する予定で準備稿と決定稿が印刷され、それに合わせて劇伴の追加録音も行われたが予算などの問題で1965年9月6日に未制作となった。同エピソードに登場するのは、白いマシュマロのような生物(名前不詳)でカイメンのような怪獣だった。 化石の城(脚本:上原正三、予定監督:野長瀬三摩地、予定特技監督:的場徹) 空想癖のある少女・タミを中心にストーリーが展開。巨大なアーム貝が登場する。その後、少女の名前と貝獣だけを引き継ぎ、全く別のストーリー「ゴーガの像」に改稿、映像化された他、『快獣ブースカ』第38話「海が呼んでいる」の元になった。 第2クール、幻の怪獣対決シリーズ 怪獣同士のトーナメント戦による戦いが予定され、タイトルが判明しているもの以外にもペギラおよびトドラ、未制作のクラプトンも候補に挙がっていた。 パゴス対ギョオ(魚型怪獣、ピーターも候補) ゴロー対スペースモンスター(ガラモン)、 東京大津波(パゴス対ケムール人対ガラモン) その他の未制作作品 バクたる(万福寺百合) このストーリーをベースにしたのが、『ウルトラマンティガ』の1997年6月7日放送分(第40話)である。 ストーリー展開は『ウルトラマン』の第15話「恐怖の宇宙線」の元になった。
※この「未使用シナリオ」の解説は、「ウルトラQ」の解説の一部です。
「未使用シナリオ」を含む「ウルトラQ」の記事については、「ウルトラQ」の概要を参照ください。
- 未使用シナリオのページへのリンク