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政治思想史研究へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:03 UTC 版)

丸山眞男」の記事における「政治思想史研究へ」の解説

1914年大正3年3月22日ジャーナリスト丸山幹治次男として、大阪府東成郡天王寺村(現・大阪市阿倍野区)に生まれた郷里長野県で旧松代藩士族家系。兄に芸能プロデューサー音楽評論家丸山鉄雄、弟に評論家丸山邦男がいる。1920年兵庫県精道尋常小学校入学1921年大正10年)春、父が「読売新聞経済部となったため、東京四谷転居、また四谷第一尋常小学校転校。父の友人長谷川如是閑らの影響を受け、大正デモクラシー潮流のなかで思想形成をおこなう。1926年東京府立第一中学校(現・都立日比谷高校)に入学、そして1930年旧制第一高等学校受験する不合格翌年昭和6年4月一高文科乙類進学1933年昭和8年4月10日本郷仏教青年館で開催され唯物論研究会講演会参加。同講演会警察命令により、長谷川如是閑挨拶始めや否や解散聴衆一人であった丸山本富士警察署勾留され、特高取り調べを受ける。 1934年昭和9年)に一高卒業後、東京帝国大学法学部政治学科入学。「講座派」の思想影響を受ける。1936年昭和11年)、懸賞論文のために執筆した政治学に於ける国家概念」が、第2席A(第一該当なし)に入選。『緑会雑誌8月号に掲載される。これが認められ助手採用内定する1937年昭和12年)、大学卒業し南原繁研究室助手となる。1938年、本来はヨーロッパ政治思想史研究したかったが、日本政治思想史研究開始した1940年昭和15年)、「近世儒教発展における徂徠学特質並びにその国学との関連」を『国家学会雑誌』(542-5号)に発表6月東京帝国大学法学部助教授となる。1941年、「近世日本思想史における「自然」と「作為」-制度観の対立としての」を『国家学会雑誌』に発表1944年昭和19年3月友人小山忠恕の妹ゆか里と結婚7月、「国民主義理論形成」を『国家学会雑誌』に発表(後に「国民主義の「前期的」形成」と改題)。同7月、すでに30歳徴兵年齢過ぎていたが、陸軍二等兵として教育召集受けた思想犯としての逮捕歴警戒した一種懲罰だったとする見方もある。大卒者は召集後で幹部候補生志願すれば将校になる道が開かれていたが、「軍隊加わったのは自己の意思ではない」と二等兵のまま朝鮮半島平壌送られた。9月脚気のため除隊決定11月応召より帰還1945年昭和20年3月、再び召集される広島市船舶通信連隊暗号教育受けた後、宇品陸軍船舶司令部二等兵として配属された。4月参謀部情報班に転属丸山連合通信ウィークリーをもとに国際情報毎週報告入手した情報を「備忘録」と題するメモに残す。6月一等兵昇進8月6日司令部から5キロメートル地点原子爆弾投下され被爆朝礼点呼時間で、丸山司令部棟の建物の影となるところにいたため、爆風晒されることは免れたその日記憶ショックでなく、8月9日上官カメラマンとで被曝地を歩いた丸山は、自分兵隊市民に対して傍観者のような立場にあったことからくる後ろめたさ、そしてたまたま建物おかげで死ななかったことから被爆した死者対す申し訳なさ抱え戦後24年間、被爆体験を語ることをしなかった。 1945年昭和20年8月15日終戦迎え9月復員した。「上官意向をうかがう軍隊生活は(大奥の)『御殿女中のようだった」と座談会述べたことがある。この経験が、戦後、「自立した個人」を目指す丸山思想生んだという指摘がある。

※この「政治思想史研究へ」の解説は、「丸山眞男」の解説の一部です。
「政治思想史研究へ」を含む「丸山眞男」の記事については、「丸山眞男」の概要を参照ください。

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