悪しき天聖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 09:30 UTC 版)
「モンスターストライク (アニメ)」の記事における「悪しき天聖」の解説
十天聖のうち、ビナーや神に背いた天聖の総称。第3期総じての敵。 天界だけしか自分達の活動できる世界が無い事への不満から生命の樹を破壊して神殺しを完遂させた上で封印の楔で封じ込め、ストライク・ワールドの様々な世界で私利私欲を満たす為に暴虐の限りを尽くしている。 『悪しき天聖』の名称はアプリ版の超絶クエストに由来する。 ケテル 声 - 置鮎龍太郎 『ルシファー編(反逆の堕天使(第1期))』『ルシファー編(ウェディングゲーム)』に登場。『王冠』を司る天聖にして、作中において初めて登場した悪しき天聖。 厳かな雰囲気で口調は柔らかく丁寧だが、その本性は美しいものが壊れる様に喜びと快楽を感じる残忍な性格。普段は目を閉じているが、本性を表すと閉じていた目が開く。かつて彼の手でルシファーの部下を皆殺しにした、彼女にとっての怨敵。 表向きは平和を愛する人当たりの良い人物を演じつつ、裏ではルシファーを倒して天界そのものを支配しようと目論み、『反逆の堕天使(第1期)』にてウリエル達を利用してルシファーの始末を企てるも、ルシファーが密かに持っていたオーブの力がもたらした爆発で跡形も無く消滅した。 しかし、『ウェディングゲーム』にて取り込んだルシファーの羽によって悪魔じみた悍ましい姿となって復活。さらにルシファーの光を感じ取った事でルシファーに対する復讐心と殺意が歪んだ「愛」に変化し、ルシファーと一体になって彼女をもっと感じたいと愛に焦がれる、より狂気性を孕んだ気質になった。 招待状を送りつけ天界のセントラルタワーに集まったウリエル達に『ケテルチャレンジ』と称したデスゲームを仕掛け、ミカエルに憑依した上で天使達の対抗手段を潰しつつ欺き、脱落した天使達をルシファーの結婚式の参列者として長剣で次々と石化させていく。ダアトから復活の知らせを受けて天界に帰還したルシファーを追い詰めて取り込もうとするも、ウリエル達に対する仲間の思いから獣神化したルシファーの放つ猛攻で返り討ちにされ、圧倒的な力の恐怖から命乞いするも「殺す価値もなければ生きる価値もない」と聞き入れて貰えずルシファーの無数の閃光を浴び、苦しみながら歓喜と快楽に満ち溢れた断末魔の叫びを上げつつ完全に倒された。 作中での極悪非道な性格から、ケテル役の置鮎は『ウェディングゲーム』配信時のモンストアニメ公式YouTubeチャンネルのコミュニティ欄のインタビューで「ケテルはもう正気じゃない」と述べている。 マルクト 声 - 諏訪部順一 『ルシファー編(反逆の堕天使(第2期))』『ソロモン編』に登場。『王国』を司る天聖で、どんな相手をものともしない高い戦闘力を持つ。 自信家かつ部下を手駒としか思っていない冷酷な性格で、自身が治めるサイザリー帝国の住人を奴隷として扱い、野望の為に『イレスベンの塔』という巨塔を建造させている。 『ルシファー編』にてビナーやウリエル達を追い詰め、コクマーと共に生命の樹を破壊し神殺しを成功させた後は天界のリドラゲートでソロモンのいる世界に移動、『ソロモン編』においてサイザリー帝国の新皇帝として君臨し、敵対関係にあるレシアル国の初代や二代目の国王を殺害した。更に初代国王が死に際にかけた禁術によってレシアル国に近づけられなくなった為にその国の宰相・バルトを利用してソロモンの力を目覚めさせ、レシアル国に伝わる宇宙魔法陣によって神をも超える唯一無二の力を手にして全世界の掌握を目論む。 計画通りに事が進み力を手に入れるも、利用していたバルトが死に際に密かに仕込んだ蔓に絡まれて身動きを止められた隙を突かれ、それぞれの国王の娘であるソロモンやレビィ、ソロモンの使い魔であるフォルネウスやカシエルによる強力な合体魔法の前に火球ごと氷漬けにされて倒された。 『ルシファー 絶望の夜明け』ではビナーによって召喚された傀儡として登場。 ティファレト 声 - 高垣彩陽 『アーサー編(騎士王の覚醒)』に登場。『美』を司る天聖。一人称は「アタクシ」で口癖は「〜ザース」「ウェイ」。「人造パリピ」という配下を無数に従える。 本来の姿は容姿端麗な美女だが、美的センスが独特でその姿を「みっともない」と言う程気に入っておらず、普段はビューティーアップとして屈強で筋肉質な姿を保っている。しかし元の姿になるとビューティーアップに使った力を全て攻撃に注ぎ込む事で、より強靭な戦闘力を発揮する事が可能となる。 アーサーが治めるブリタニアを襲撃してアーサーのエクスカリバーを強奪し、王として君臨してブリタニアや気に入らない者をビームでネオンに変えたりと好き勝手に圧政を敷く。 更に肌の大敵である紫外線を浴びないで済み、ずっとパーティができるという理由で、ブリタニアのマスターオーブの力で太陽をミラーボールへと変えてしまい元の姿での戦闘力でアーサーを徹底的に追い詰めるが、旅から「王」として成長し、痛めつけられても諦めない姿勢を貫いた勇姿に勇気づけられた仲間と民達の希望で力を取り戻したアーサーのエクスカリバーから放たれた光によって宇宙まで飛ばされて自身がミラーボールに変えた太陽に激突し、自分が誰よりも美しいと叫びながらその爆発に巻き込まれて消滅した。 『ルシファー 絶望の夜明け』ではビナーによって召喚された傀儡として登場。 ケセド 声 - 千葉繁 『ノア編』に登場。『慈悲』を司る天聖。頭にターバンを巻いた小柄な男。一人称は「吾輩」で口癖は「〜なのだ」「〜だがね」。 自己中心的かつ他人の事を信用しない性格で、気に入らない事があるとターバンに付けた羽ペンを手に取り、ノートで点数評価をするのが日課。羽ペンを使ってケセド自身の絵姿を描く事でワープ用のゲートを作る事ができる。 生まれつき体が弱く、父親から幼い頃にくるんで貰った、巻きつけた者に新たな生命を授ける力を持つ生命維持装置をターバンとして身に付けていないと衰弱するほど、自他認める「最弱の天聖」。その事から他の天聖達に散々疎まれ侮辱された事に腹を立て、彼らを見返すべくノアが動かそうとしている方舟を強奪する機会を虎視眈々と狙っていたが、次第に自分の事を仲間だと信じ続けるノア達に友情が芽生え始め、ノアがアダプターの攻撃で命を落とした際に自分の命を顧みず、装置を巻き付けてノアを獣神化した上で復活させた。 しかし装置を外した事でみるみると衰弱してしまい、ノアがアダプターを倒した後にコンプレックスだらけの自分の人生を省みて自分が嫌いだった本心を吐露、そして「仲間」の意味を理解しながらノア達に看取られ自身のノートと共に消滅した。 他の悪しき天聖としては唯一、主人公に倒されず和解するという形で退場した人物でもある。 イェソド 声 - 関智一 『エンド・オブ・ザ・ワールド編』に登場。『基礎』を司る天聖。第3期の最後の敵。 天聖の中でも最強の存在で、ストライク・ワールドの禁断の領域で手にした破滅の力でルシファー達を圧倒する程の驚異的な戦闘力を持つが、これでもまだ力の10%程の力しか出せていない。 かつてはビナーに好意を寄せていたが、天界の戒律を理由に拒絶された事で神と世界が彼女を奪ったと逆恨みして無差別の殺戮を引き起こし、天界への反逆行為と見なされ身体をバラバラにされた状態で神に封印された。後に封印から解かれ神殺しに加担、コクマーに作らせた破壊兵器・デスゲートを利用してストライク・ワールドの消滅を企てる。 一度はルシファー達をその圧倒的な戦闘力で叩きのめすが、ビナーに道連れされてリアクターの中へと落下するも、ビナーを失った絶望感で破滅の力が覚醒し暴走。エネルギーを注ぎ込んでデスゲートを発動させ、愛する者を失った世界を消滅させんとするが、ルシファーとアーサー、ダアトの問い掛けを受けて天聖としての力が覚醒して復活したビナーによって破滅の力が剥がされる。 それにより正気を取り戻すも、「あなたに慈悲は与えません」とビナーに再び拒絶され、笑い声を上げながらリアクターの中へと落ち、崩壊するデスゲートと運命を共にした。 『ルシファー 絶望の夜明け』ではビナーによって召喚された傀儡として登場。
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