天王州家関係者
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「ハヤテのごとく!の登場人物」の記事における「天王州家関係者」の解説
天王州 アテネ (てんのうす アテネ) 声 - 川澄綾子 およそ10年前に、幼稚園児だったハヤテが出会った金髪の縦ロール髪の女の子。ハヤテの初恋の人であり、ファーストキスの相手でもある。1987年11月30日生まれのAB型。瞳の色は赤で、身長は151cm。ハヤテからは、彼が付けた「アーたん」という愛称で呼ばれている。 三千院家に匹敵する大財閥「天王州家」の令嬢にして、現在はその当代当主。白皇学院の現職理事長でもあり、彼女自身もまた白皇のOG(設定ではマリアの卒業と入れ替わりで入学し、ヒナギクたちの入学直前に飛び級で卒業している)であるが、10代の若さでのその肩書きや、家柄、美貌、明晰なる頭脳は生徒達に多大な畏敬の念を抱かせるほどで、美希・理沙によれば「白皇学院歴代最強クラスの超天才」「(あまりの覇気に)近づくことさえためらう」とのこと。また広く知られている訳ではないがその戦闘能力についても、作中随一の実力者である伊澄に勝るとも劣らぬ強さを誇っている。 幼少期は表へ出る際に日傘を、成長してからは扇子を愛用。ハヤテと同い年ではあるが、その知識量や人生観、落ち着いた物腰・口調等は非常に大人びた雰囲気を感じさせ、ハヤテは初対面時の印象を「神々しいという言葉が相応しい人だと思った」と形容している。使用者に近しい者の周囲の様子を覗き込むことが出来る「天球の鏡」に幼年のマリアの姿を映し出したことから、マリアと浅からぬ縁にあることが推察される。 「神さまの怒りに触れ」てしまったことにより、後にイクサが救出に訪れるまでの間、時の流れが外界よりも緩やかな「王族の庭城(ロイヤル・ガーデン)」に独り閉じ込められてしまっていた。いつ終わるとも知れぬ城の中での永き日々を途方もない孤独を抱えながら過ごしていたが、生きることに疲れ果て、人生に絶望していた幼いころのハヤテに出会い、彼を自分の「執事」にする。当時両親の悪名故に誰にも相手にして貰えなかったハヤテにとって、彼女は自分の努力や行いを素直に認めてくれる唯一人のひとであり、また彼女もハヤテに対して多大な好意と信頼を寄せていた。その肉体には「神様の真似事」と呼ぶ不思議な力を施すことで彼の身体能力の基礎を整え、またハヤテ自身には自ら掃除のノウハウや剣術、心の在りようを指南。その一環として「異性とお付き合いするための条件」である「優しく在れ、強く在れ、甲斐性を持て」をハヤテの身体に叩き込んだ。 かつて一度は互いに互いをこの世で最も大切な人としてそれぞれに指輪を贈り合い、永遠の愛を誓い合う。が、ハヤテの両親の非道な振舞いや、キング・ミダス(後述)の行動によってさまざまな誤解とすれ違いが重なり、決別した。その際の絶望と悲しみ、そして後悔は二人の心に深い傷を残し、結果として彼女がキング・ミダスに取り憑かれてしまう原因となった。 第18巻より成長した今の姿を作中のギリシャに見せ、何らかの原因で閉ざされてしまった王族の庭城の入り口を帝に先んじて開こうとしていた(これは庭城に対するキング・ミダスの妄執に因る所が大きいが、彼女自身もまた恩人であるイクサを捜し出すために城を目指していた)中、GWにハヤテとの再会を果たすも、キング・ミダスの意思に沿ってハヤテを殺そうとし、キング・ミダスに心身を乗っ取られる寸前だったが、ハヤテ・伊澄・ヒナギクによって救い出される。 決してシリアス一辺倒のキャラクターではなく、自身のアホ毛を自在に動かすことが出来るという妙な特技を持っており、それでたびたびハヤテにツッコミを加えている他、メールアドレスを保持しておらず、Twitterを知らない、テレビ番組の録画を総てマキナに任せている、など電子機器には疎い。ハヤテと同世代の女性キャラの中で唯一の巨乳キャラで、胸は咲夜よりも大きいとのこと。 アニメ第2期最終回のラストシーンではロイヤル・ガーデンと共に幼少期の彼女が描かれ、劇場版のOPでも成長した姿の彼女が登場したが、第3期『CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU』には登場しなかった。第4期『Cuties』ではアリスとして登場。成長後の姿はEDにしか登場していない。アリス 上記を参照。 キング・ミダス 「王族の庭城(ロイヤル・ガーデン)」に永く棲み続けていた、全長10メートルを超える正体不明の怪物。「太古の神格」を有する「英霊」の一人である。外貌は眼窩の奥に怪しげな光を宿し、額から二本の角を生やした巨大な骸骨。 第18巻巻末のプロフィールによれば、迂闊な発言の多いお調子者で、打たれ弱い性格の「金持ちのおっさん」。生年月日は不明で(西暦はよく分からない、とのこと)、血液型はAB型。好きなもの・得意なことは、黄金、富国強兵、森のお花のお手入れ。嫌いなものは散髪とバカップル(城の中でカップルがイチャイチャしていると、相手が子供でも容赦なくマジギレする)。 「触れると何でも黄金にできる」、「耳がロバみたい」、「嫌いなものは散髪」、「娘が一人」については、ギリシャ神話のミダース王を参照。 「王族の庭城(ロイヤル・ガーデン)」に独りで棲み続けていたが、そうするに至った理由や経緯は不明で、どれだけの年月をそこで過ごして来たのかも詳らかではない。過去だけでなく目的のほとんどもまるで明らかにされていないため、さまざまな謎に満ちているという意味では作中屈指のキャラクターであると言える。 基本的に、普段は誰にもその姿が見えないが、かつてアテネに対する説得・和解に臨んだ幼少のハヤテの前に「死が籠められた箱」の脈動に呼応する様にして姿を現し、そののち明確な殺意を以て彼に襲い掛かった。殺害にこそ至らなかったものの、このことは結果的にハヤテとアテネのすれ違いを深化させ、二人の決別の原因となった(ハヤテと違い、アテネの目には彼の姿は映らなかった)。その後、アテネを解放しに城にやって来たイクサにも剥き出しの敵意をぶつけるも、庭城に安置されていた「白桜」を手にした彼に右腕を切り裂かれ、その圧倒的な強さの前に為す術も無く返り討ちにあう。この時イクサに対して抱いた恨みは、やがて弟であるハヤテにぶつけられることとなった。 アテネに取り憑くことで彼女と共に城を抜け出した後には、他者の力を引き出すその能力もろとも彼女の魂を自分の内に取り込もうとし、同時にもう一度王族の庭城に舞い戻ろうとしてハヤテが帝より手渡された「王玉」を奪おうと画策していた。が、ナギの決断やヒナギク、伊澄達の助けによってその目論見は完全に頓挫。逆上から再びハヤテを殺そうとするが、ハヤテに木刀・正宗で斬りつけられて消滅した。 マキナ 第18巻で、成長したアテネと共に登場した色黒の男の子の執事。ハヤテと同じデザインの執事服(色違い)を身に着けている。極めて高い戦闘能力を有しているらしく、ハヤテを一撃の下に地に臥せさせたこともあるが、主であるアテネ相手では力が出せないようで彼女の中のキング・ミダスが暴走した際には止めることが出来ずボロボロにされていた。アテネからは馬鹿扱いをされており、それがいつものことのようである。ハンバーガーが大好物で、箸を扱うのが苦手。体内には、「王の剣」である「白桜」が隠されていた。シスターとも仲がいいとのこと。実は最新家電を使いこなしたりと機械にかなり強い。
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