夢島組
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「MAJORの登場人物」の記事における「夢島組」の解説
三宅 陽介(みやけ ようすけ) 声 - 宮下道央 三塁手・右翼手。右投左打。背番号15。 浪速リトル・シニア出身。セレクションで合格し海堂学園高校に入学。楽観的な性格と関西弁が特徴。口は悪いが憎めない世渡り上手。やや肩が弱いが足の速さはトップレベル。 夢島編では、基礎体力トレーニング・アリ地獄で選手たちを弄んだ乾に激しい怒りを向ける推薦組に対し、素直に乾に従う吾郎に同調し「わいもあいつと同じ考えや。セレクションを受けた自分からすればこんなものは屁でもない。推薦組は、プライドばかり高くて自分に甘い奴らばかりじゃないのか」と諭した。 特待生との歓迎試合では3番サードで先発し、プッシュバントを決めた。また特待生の初回限定サービスではあるが、最初の打席では本塁打も放っている。 アニメでは一軍対二軍の壮行試合に途中から右翼手として出場したが、バッティングは眉村の申し出により交代させられた。 その後は一軍に昇格したもののレギュラーにはなれなかった。聖秀戦では9回裏に江頭から造反され除名宣告された寿也の代打に指名されるも、あと1死で敗戦という状況下と寿也との実力さから「え?でも」と躊躇したため、江頭から「でもじゃねえ!俺の言う通りバントしてくれればいいだけだ。俺に逆らって自ら負けに行くようなバカ(寿也)に最後の打席を任せられるか」と突っぱねられた挙句に「(三宅は)もういい。米倉、お前行け!」と見切られて米倉が代打指名されたが、江頭の行いを不服に思った監督の伊沢の指示で代打は送られず寿也がそのまま打席に入り投手強襲内野安打で同点に追いついた。その後延長12回裏に代打として出場し、吾郎が海堂を出て行った真の意図(吾郎が根っからの挑戦者であること)に気付き、安打を放った。聖秀戦で敵チームとして再会した時も吾郎に好意的だった。 その後、アニメではW杯の決勝戦を泉、国分、児玉と共にテレビで観戦している描写がある。 泉 祐一(いずみ ゆういち) 声 - 太田哲治 遊撃手。右投右打。背番号6。 横須賀(アニメでは西横須賀)リトル・シニア出身。セレクションで合格し海堂学園高校に入学。猫のような目が特徴。クールでドライだが、前向きな性格。吾郎には好意的であり、吾郎が海堂を辞めることになった時も送別会に参加しても構わないと発言しており、快く見送った。 小技が得意な1、2番タイプで守備は上手いが、スタミナとパワー不足が課題。 特待生との歓迎試合では2番打者を務めた。 後に一軍に昇格すると寿也、草野と共に夢島組では数少ないレギュラーに定着し、聖秀戦では8番ショートで先発。最初の打席は吾郎のバウンド投球によってスクイズを失敗するも、相手チームの判断ミスや吾郎の怪我の影響もあり、2度の内野安打で出塁している。守備でも田代の難しい打球を難なく処理した。 その後、アニメではW杯の決勝戦を三宅達とテレビで観戦している描写がある。 寺門 健一(てらかど けんいち) 声 - 松林大樹 投手・左翼手。右投右打。 葛西(アニメでは東葛西)リトル・シニア出身。セレクションで合格し海堂学園高校に入学。長身と老けた顔が特徴。そのため吾郎からは「おっさん」と呼ばれることがある。ぶっきらぼうだが、気配りのできる大人びた性格。 重い球質のストレートと縦に割れるカーブを得意球とするが、打球反応や足が遅いためバントシフトへの守備の応用は下手。 セレクションの最終試験の5人野球の初戦では、二死から避けられない球でないながらも、肘に当たって意地の死球で出塁し、サヨナラ勝利のきっかけを作った。 特待生組との歓迎試合では2番手として登板するも、打ち込まれることをきっかけに、吾郎を起用するため自ら降板を希望した。その後、原作では自分の才能に疑問を抱き退部寸前までいったが、吾郎に諭され部に留まった。 アニメでは一軍対二軍の壮行試合に途中から左翼手として出場していたが、榎本直樹の打球を捕球した際フェンスに激突して負傷し、児玉と交代した。 その後、原作では聖秀戦をスタンドで観戦している姿がある。アニメでは観戦している場面も無い。 丸山 智(まるやま さとし) 声 - 白熊寛嗣 投手・一塁手。右投。 推薦で海堂学園高校に入学。坊主頭とニキビ顔が特徴。気弱で優しい性格。 基礎体力トレーニング・丘人魚で初登場。途中でビンの破片か何かで手のひらをケガしたせいで進めず、メソメソしていたところで吾郎に助けられ、「俺はコーチのためにやってるわけじゃない。自分のためにやっている」という言葉で目覚める。夢島組の投手の中で最も成績が良く評価され、合宿での特訓でコントロールの精度が上がっており、周防から「手塩にかけた一番の自信作」と評さる。しかし、スカウトの大貫には「マニュアル野球には都合の良い存在で、クソ面白くない投手」とこき下ろされ、また「中学時代の方が、多少コントロールが甘くても詰まらせられる魅力的なまっすぐを投げていた」と指摘されている。気が弱く、海堂マニュアル野球には素直に従っている。 特待生組との歓迎試合では夢島組の先発を務めるも、本気を出した特待生組に滅多打ちに遭い、途中降板した。 アニメでは壮行試合に途中から一塁手として出場した。 その後の登場は原作・アニメ共に一度もない。 国分 篤(こくぶ あつし) 声 - 河杉貴志 二塁手。右投右打。背番号14。 苫小牧リトル・シニア出身。推薦で海堂学園高校に入学。夢島で吾郎と同じ班で同部屋のメンバー。明るく爽やかな熱血球児。根性はあるが、心配性でプレッシャーに弱い面もある。小兵ながらガッツ溢れる努力家。灰汁の強い他の部員と違い、最初から吾郎には好意的だった。また吾郎の方も、彼に対して「小森に似ている」との第一印象を持った。吾郎が海堂を辞めることになった時も児玉などを説得し、快く見送った。 夢島での紅白戦では2連続で失策をしてしまい、周防の評価を気にして意気消沈していたが、「監督のためではなく、自分のために野球をやる、もっと野球を楽しめ」と鼓舞する吾郎に感化される。 コンパクトなスイングが持ち味で、特待生組との歓迎試合では9回二死走者無しから代打で出場し、市原から起死回生の同点本塁打を放った。 アニメでは一軍との壮行試合で交代したメンバーの中、唯一正規ポジションとして出場するが、榎本のジャイロボールとナックルに翻弄されてあえなく三振。 その後は一軍に昇格したもののレギュラーにはなれなかった。聖秀戦では伝令役を務めていたが、スクイズに失敗した渡嘉敷が江頭の逆鱗に触れたためその渡嘉敷に代わって試合に途中出場する。聖秀戦で敵チームとして再会した際も吾郎には好意的だった。 その後、アニメではW杯の決勝戦を三宅達とテレビで観戦している描写がある。 児玉 憲太郎(こだま けんたろう) 声 - 武藤正史 三塁手・一塁手・左翼手。右投左打背番号13。 川越リトル・シニア出身。推薦で海堂学園高校に入学。夢島で吾郎と同じ班で同部屋のメンバーで、セレクションによる合格で入部したことを吾郎から告げられた際には「セレクション組が俺ら推薦組に気安く話しかけるな」と見下す発言をしたために吾郎から部屋の窓の外に投げ落とされ負傷させられた。このように短気で粗暴な性格だが、義理堅く人情脆い一面もある。アニメ版では、負けず嫌いな性格に変更されている。 夢島での地獄のような特訓に反発し、海堂を辞めようと考えていたが、吾郎の言葉に触発された他、帰りの船を待つ間に暇つぶしのためにキャッチボールをしたところ、以前は体に硬さがあったのが柔らかくなるなど変化が見られたことから考え直し、中退を思いとどまった(アニメではカット)。 特待生組との歓迎試合では6番ファーストで出場。吾郎がプレイ中、眉村のいる相手ベンチに駆け込んだことに動揺し、前の打席に続いて併殺打を放ったため、「ゲッツーロボ」と言われた。 アニメでは一軍対二軍の壮行試合で大半の特待生組が試合放棄をした際、国分に試合に出ることを呼びかけられたが、吾郎の個人的な事情に対して不満に思い、最初は出るのを拒んでいた。しかし、怪我をした寺門に代わって左翼手として出場した。 その後は一軍に昇格したがレギュラーにはなれなかった。。聖秀戦では延長12回裏に代打として出場し、吾郎から四球を選んで出塁した。 その後、アニメではW杯の決勝戦を三宅達とテレビで観戦している描写がある。 草野 秀明(くさの ひであき) 声 - 下山吉光 中堅手。左投左打。背番号8。 中京リトル・シニア出身。推薦で海堂学園高校に入学。真面目でプライドは高いが、思慮深い性格。 夢島組の中でも総合的に実力が高く、暗闇でも外野フライをキャッチできる。外野手のポジションに誇りを持ち、夢島で外野手に回っていた吾郎の外野手を見下しているような態度に反感を抱くが、暗闇ノックに順応した吾郎の実力と野球センスを認めた。 二軍昇格後の特待生組との歓迎試合では、1番センターで先発。途中登板した吾郎が特待生打線を抑えたことで浮かれ気分になっていたナインをたしなめたり、当初は特待生チームが手を抜いていたことや、吾郎と眉村の直球がジャイロボールであることを見抜くなど、鋭く状況を分析したりと夢島ナインの引き締め役も担っていた。また、マニュアル野球に反発する吾郎の指示で、二死三塁からのセーフティスクイズを決めるなど(次打席での同じ二死三塁の状況では、眉村相手に失敗した)、夢島組の中では最多となる4度の出塁を見せた。 その後は早い段階で一軍に昇格し、夢島組では寿也、泉と共に数少ないレギュラーに定着した。アニメでは一軍との壮行試合にも出場し、ヒットを打っている。 カットやバントに長けており、三振は滅多になく、チームメイトも最後に三振した時は覚えていないほど。 聖秀戦ではスタメンの中で唯一吾郎から三振を奪われておらず、抜け球を狙った安打や四球やエラーで出塁している。試合の終盤、江頭の非道が明らかになった際も、勝利の為に割り切り、当初はバント作戦に同意する。しかし、9回2死満塁で、江頭から寿也の代打に出ることを指示されて応じようとした米倉を制止し、こういう場面で4番打者である寿也が打って勝てないようでは甲子園に行くべきではないと江頭に対して主張した。 卒業後は京阪タイガース(アニメではレパーズ)に入団。原作ではその後が語られていないが、アニメでは1年目から守備が評価され若手選抜に選ばれており、日本代表のエース原田からバントヒットを決めている。
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