地球の兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 05:33 UTC 版)
諸元クロムクロKUROMUKURO武羅愚魔(ブラグマ)分類 グロングル 開発 エフィドルグ 全高 21.9m 頭頂高 19.5m 武装 超振動刀超振動槍(合体後) 防御装備 重力シールド(合体後) 乗員人数 2人→3人(合体後) 搭乗者 青馬剣之介時貞白羽由希奈雪姫(戦国時代)ムエッタゼル(合体後) クロムクロ 黒部にて60年前のトンネル工事中に発見された「アーティファクト」の一つである人型機動兵器。現在も解析作業が行われている。重量は約300tもあり、これを動かせなかったことが、この地に研究所が置かれた理由である。コクピットである「ザ・キューブ」が組み込まれることで起動する。剣之介の乗機で複座式の機体。元は450年前の戦国時代にエフィドルグの先遣隊が使っていたグロングルで、彼らを追って来たゼル達が奪い取り、当時は剣之介と雪姫が搭乗していた。エフィドルグでの機体名は「武羅愚魔(ブラグマ)」。頭部が左右非対称なのは修復痕のため。現在のエフィドルグからすれば数百年前の機体であり、本機を見たフスナーニも「旧式」と呼んでいる。 機体自体はナノマシンの集合体で構成され、例え戦闘で損傷しても周囲の物質を吸収して徐々に修復できる。操縦にはナノマシンのインプラントが必要不可欠で、纏い手となった契約者(当初は剣之介と由希奈の二人)しか起動できない。完全なる身体拡張を目指した設計思想で製造され、操縦は頸椎インターフェイスと直結しているため自分の体を動かすことがクロムクロを動かすことに繋がり、操縦枠を動かす必要はない。それゆえ、素人が乗っても力は発揮できず、うまく操れるのは武芸者に限られる。最も複座式のクロムクロの場合、重要なのは「システム本体」を統括する由希奈(や雪姫)の方で、彼女が戦闘中に「痛い」、「気持ち悪い」などと反応するのは、これが原因である。いわば後ろが本体と呼べる形で、剣之介は「暴れ役」にあたる。 武装は背部に装備した二振りの青白く光る超振動刀で、近接戦闘に特化している。この超振動刀は敵が使用する物も含めて、対象を斬撃・刺突するとアポトーシス命令でナノマシンの再生システムを破壊・無力化する作用があり、敵は刺された箇所から徐々に青黒く変色して機能停止する。また、ゼルのクロウと合体することができ、その際は翼による飛行と重力シールドの展開が可能になり、超振動槍も装備される。 第19話ではエフィドルグに攫われた由希奈を助けるため、ムエッタが後部座席に搭乗。最終話では剣之介とムエッタが乗り、ワームホールを使ってゼルの母星へ向かった。 諸元GAUSガウス分類 ジオフレーム 生産形態 試作実験機 全高 19.4m 武装 120mmガトリングガンリボルバーナイフヒートスピア(第9話以降)シールド 乗員人数 2人 搭乗者 トム・ボーデン(1号機)劉神美(1号機)ソフィー・ノエル(2号機)セバスチャン(2号機) GAUS・改ガウス・かい分類 ジオフレーム 全高 19.4m 武装 120mmガトリングガンリボルバーナイフヒートスピアシールド 乗員人数 1人 搭乗者 トム・ボーデン(1号機)セバスチャン(2号機)ソフィー・ノエル(1号機) GAUS3号機ガウスさんごうき分類 ジオフレーム 武装 120mmガトリングガンリボルバーナイフヒートスピア超振動刀シールド 乗員人数 1人 搭乗者 劉神美 GAUS(ガウス) 黒部研究所に配備された実験用の試作ジオフレーム。GAUSとは「重力減衰型直立外殻(Gravity Attenuated Upright Shell)」の略称。エフィドルグ側からは「グロングルもどき」と呼ばれる。作中の初めはGAUS1とGAUS2の2機のみが造られ、重力制御の実験機材としての側面も持つため、パイロットとナビゲータが乗る複座式を採用している。アーティファクトなどを解析して得られた技術から、ほぼ地球独自に製造したパーツで構成されるが、重力制御システムやナノマシンの再生技術に関しては再現不可能となっている。製造された機体はほぼ同じ外観だが、頭部エクステリアは各機ごとに異なる。 武装は単発式の120mmガトリングガン(APFSDSや粘着榴弾を装填する)とリボルバーナイフ(火薬の力でブレードを押し出す)、折り畳み式のシールド(手持ちと肩部へのマウントが可能)。第9話からは先端部に爆弾を付けた伸縮式のヒートスピア(穂先で穴を開け、穴を開けた瞬間に中で爆発する)が追加された。遠隔地へ発進する際は研究所のマスドライバーから射出される。また、輸送用に専用運搬トレーラーも用意されている。 第15話で戦力増強のため単座式の「GAUS・改」に改修することが決定され、実験機材を撤去し、システムの簡略化やパイロットをサポートするAIの試験導入、FCSの大幅なアップグレードが行われた。後にGAUSは純粋な軍用機として再設計され、ロスアラモス国立研究所が設計・製造した機体の部品が、第17話で米軍により研究所に届けられた。新造機はGAUS・改と同様に単座式でバイタルパートには増加装甲が施され、新たに脱出装置も搭載し、慣性制御の応答性向上により操縦性も良くなった。3号機が第21話で初陣を果たす。4号機も組み上げ中だが、稼働状態に至っていない。エピローグではカラーリングが黄色系統の新型機が完成している。GAUS1 GAUSの1号機。トム・ボーデンと劉神美が搭乗する。カラーリングは緑系統。第12話では、重力制御の拡張による水面上の歩行機能実験を行っている。改修後はトムの乗機となる。第21話では倒したヘッドレスの超振動刀を奪って装備していた。第24話ではソフィー・ノエルが本機へと搭乗した。最終的に対オーガ戦で大破・破壊される。 GAUS2 GAUSの2号機。ソフィー・ノエルとセバスチャンが搭乗する。カラーリングはオレンジ系統。改修後はセバスチャンの乗機となる。第21話にてスパイダーを道連れに自爆・破壊される。最終決戦時、残骸が辛うじて稼働できる状態にあり、メドゥーサの支援を行った。 GAUS3 GAUSの3号機。劉神美が搭乗する。カラーリングは青系統。第21話では回収されたロングアームの超振動刀を使用している。ロックヘッドとの戦闘で大破するが、神美は脱出した。 諸元ドワーフDWARF形式番号 MM3A 分類 ジオフレーム 生産形態 量産機 全高 3.7m 武装 12.7mm機関銃対戦車ミサイルシールド 搭乗者 トム・ボーデン劉神美ソフィー・ノエルセバスチャン国連軍兵士米軍海兵隊員陸上自衛隊員 ドワーフ アメリカで開発された小型の汎用ジオフレーム。国連軍や米軍海兵隊、陸上自衛隊に配備されている。この大きさのフレームならば重力制御がいらず自立して二足歩行ができる。黒部研究所の守備隊配備機は12.7mm機関銃か対戦車ミサイルを選択して装備する。また、前面には半透明の盾を持つ。トムと神美は第3話での小春を誘拐したカクタスを倒す際や、第24話での研究所奪還作戦時に搭乗している。最終話では陽動のためにソフィーとセバスチャンが乗り込んだ。カラーリングは国連軍仕様が白、米軍海兵隊仕様が緑、陸上自衛隊仕様がオリーブドラブ。
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