地球の公転周期に基づく秒とは? わかりやすく解説

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地球の公転周期に基づく秒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 14:44 UTC 版)

「秒」の記事における「地球の公転周期に基づく秒」の解説

歴史的に地球の自転周期すなわち一日の長さLOD)は一定だと考えられていた。ところが、クォーツ時計精度向上すると、LODには潮汐力季節変動による1ミリ秒から2ミリ秒程度変動、すなわち108日程度変動があることが分かってきた。このためLOD元にした定義では、精度上の問題があることが判明したLODの変化には、海流大気循環、さらに地球流動なども影響及ぼしている。また、地震の発生潮汐力による変動1000分の1程度のわずかの自転周期変動起こす。 なお、LOD数年間の期間内徐々に長くなっている(又は、地球の自転遅くなっている)ことが閏秒設けられている理由であるということ広範に信じられているきらいがあるが、これは、誤解である。詳細閏秒挿入の理由についての間違った理解地球の自転参照のこと。 このLOD不安定性受けて1954年第10回国際度量衡総会CGPM)での決議に基づき1956年国際度量衡委員会CIPM)において、秒の定義を地球自転よりも変動少な公転求め、「1900年年初に近い時で、太陽幾何学章動光行差影響除いた平均黄経27941分48.04秒 となる時刻基点として測り、この時刻暦表時1900年1月0日12時日本標準時1899年12月31日21時)と定義する暦表秒はこの時刻から1太陽年の 1/31556925.9747」と改められた。日本の法令では、1958年昭和33年)に改正され計量法で、「秒は、明治32年12月31日午後9時における地球公転平均角速度に基いて算定した1太陽年の1/31556925.9747として東京天文台現示する」とされた。当時東京天文台では、写真天頂筒PZT)で時の計測行い水晶時計で保時していたといわれる暦表時とは、ニュートン力学に基づき地球公転周期元にして定めた時刻である。このときに使用されたのは、18世紀から19世紀まで天文観測基づいて1900年以降太陽運動を示す方程式記述したニューカムによる太陽見かけの(光行差考慮した平均黄経であった。この定義は1960年第11回国際度量衡総会 (CGPM) で批准された。1900年というのは、この年における平均太陽日が86400秒になるという意味ではなく、単に時間決めるための基準点としてきりの良い日付選ばれに過ぎない。そのため、基準値もう一度測定しようとしても1900年遡って行うことは不可能であり、再現性課題抱えていた。

※この「地球の公転周期に基づく秒」の解説は、「秒」の解説の一部です。
「地球の公転周期に基づく秒」を含む「秒」の記事については、「秒」の概要を参照ください。

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