地域公民館時代(1980-)
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「京丹後市立峰山図書館」の記事における「地域公民館時代(1980-)」の解説
1979年(昭和54年)2月以降には峰山駅前の高台に総合文化センターの建設が行われ、1980年(昭和55年)5月1日には京都府丹後文化会館に併設された峰山町中央公民館の3階に移転した。開館に先立って4月25日と4月26日には内覧会が行われている。開館時間は9時から17時であり、休館日は日曜日・祝祭日・年末年始などだった。移転後もしばらくは利用者登録時に保証人や印鑑を必要とし、また貸出手続きは他の図書館と比べて面倒だった。 同時期の京都府では、1963年(昭和38年)の綾部市図書館、1968年(昭和43年)の舞鶴市立西図書館、1971年(昭和46年)の大江町図書館、1972年(昭和47年)の福知山市立図書館、1974年(昭和49年)の田辺町立図書館(綴喜郡田辺町)、1974年の園部町立図書館(船井郡園部町)、1980年の峰山町立図書館、1980年の城陽市立図書館(城陽市)と、市民会館や市民センターなどとの複合施設として建設される図書館が過半数を占めていた。なお、京都府立図書館峰山地方分館も峰山町立図書館と同一フロアに移転しており、話題性ある図書などをそろえて峰山町立図書館との差別化を図っていた。 移転開館に合わせて専任館長と図書館司書を配置している。開館直後の6月時点の蔵書数は約18,000冊であり、『京都の図書館白書1982』は「山間部の図書館としては、歴史・文学・芸術の分野ではかなり充実している」と評価している。1981年度(昭和56年度)の貸出冊数は16,670冊であり、利用者の大半が児童・生徒だったという。社会人の利用を促進するため、1981年(昭和56年)8月には毎週水曜日のみ閉館時間を2時間遅らせて19時とする開館時間延長を開始し、サラリーマンや中学生の利用者が増加した。1982年(昭和57年)3月には毎週水曜日に幼児コーナーで読み聞かせ会を開始した。 1982年(昭和57年)の蔵書数は20,428冊だったが、同時期の峰山町の人口は14,729人であり、1人あたり蔵書数は1.36冊、1人あたり貸出数は1.15冊だった。1982年からは毎年「母と子の読書サークル」を行っている。1986年(昭和61年)には峰山町に本社を置く日進製作所から、自社の40周年を記念して図書館充実のための資金1000万円を寄贈された。 1991年(平成3年)8月3日には京都府丹後文化会館で開館40周年記念行事を開催し、同年8月7日には1,000冊を搭載できるトヨタ・ダイナBU70を用いて移動図書館車「はごろも」の運行を開始した。車両名は峰山町に伝わる羽衣伝説に因んでいる。4コース16ステーションが設定され、各ステーションを2週間に一度の頻度で巡回した。1992年(平成4年)時点の蔵書数は28,850冊であり、うち児童書は7,590冊、郷土・行政資料は2,097冊だった。貸出数は本館が31,203冊であり、移動図書館が9,608冊だった。計40,811冊のうち児童による貸出は71%の29,176冊を占めていた。1995年(平成7年)4月9日からは1961年(昭和36年)からやめていた日曜開館を再開し、最初の日曜日には平日の約3倍の利用者がいた。同年時点では約3万3000冊の蔵書を有し、京都府内の自治体史などを所蔵しているのが特色だった。1997年(平成9年)3月31日には京都府立図書館峰山地方分館が閉館し、6月1日には閲覧図書を譲り受けている。1998年(平成10年)3月には再び日進製作所から図書館充実のための資金1000万円を寄贈された。 1999年(平成11年)までは手書きのカードで館外貸出や蔵書の管理を行っていたが、1997年(平成9年)9月から電算化のために蔵書へのバーコードの貼付を開始した。1999年(平成11年)6月24日には電算化のための長期休館に入り、7月8日には検索や貸出などにコンピュータを導入してリニューアル開館した。これによって利用者カード1枚で館外貸出が可能となり、検索用コンピュータ端末では在庫や貸出状況が容易に判断できるようになった。同時点の蔵書数は約4万冊であり、北丹地域6町の中では最多だった。高さや大きさがまちまちだった書架は新規に購入した木製書架で統一され、畳を敷いた幼児コーナーが新設された。2002年(平成14年)8月には開館50周年記念行事「夏休み昆虫教室」を開催し、2003年(平成15年)3月には記念展示「峰山町立図書館50年のあゆみ」を開催した。2004年(平成16年)3月には移動図書館車「はごろも」の運行を終了した。 2004年(平成16年)4月1日には峰山町など6町が合併して京丹後市が発足し、京丹後市立峰山図書館に改称した。合併した2004年度末時点の蔵書数は50,588冊であり、京丹後市立図書館の中では68,126冊のあみの図書館に次いで2番目だった。2008年(平成20年)7月には京丹後市の全図書館・図書室の図書館システムの統合が完了した。2008年度には貸出数(104,597冊)が初めて10万冊を超え、2009年度にはピークの109,300冊に達した。
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