地域共生策(十日町市)に対するJR東日本側の回答
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「JR東日本信濃川発電所の不正取水問題」の記事における「地域共生策(十日町市)に対するJR東日本側の回答」の解説
十日町市の要望書に対してJR東日本は3月23日に回答書を提出し、翌3月24日に開かれた市議会信濃川・清津川対策特別委員会と会議後の記者会見でその内容を説明した。主な内容は下記の通りである。 飯山線・ほくほく線の活性化 飯山線沿線の地域活性化 2014年の北陸新幹線開業で飯山駅が飯山線への接続駅となることから「観光路線」としての振興を図るため、今後は沿線地域と共同で路線の利用促進と沿線の活性化に尽力する。その一環として、市側が提案する縄文時代の遺跡(笹山遺跡、魚沼中条駅近く)を活かした振興策や、十日町周辺で開催されるアートイベント「大地の芸術祭」との連携などを検討する他、各駅周辺で芸術作品の制作・展示を行うなど「文化・芸術に親しめる路線」として誘客を図る。 十日町駅の改修・改築 現在JRとほくほく線とで駅舎が独立している十日町駅は、自由通路の新設や駅周辺の都市施設整備など、今後改修・改築に向けて市側とマスタープラン作成に向けた検討を進める。 飯山線における観光列車の運行 今後ハイブリッドリゾート列車の運行に向けた検討を開始する。なお蒸気機関車牽引の列車は現在、沿線には整備用の設備が整っていないため、調査・検討を行う。なお、飯山線では2015年4月4日より、長野〜十日町間(長野〜豊野間はしなの鉄道北しなの線を経由)で臨時快速のおいこっとが運転を開始した。 魚沼中条駅の改称の検討 前述の振興策の一環として、魚沼中条駅を「縄文中条」「笹山遺跡中条」など遺跡に因む駅名への改称提案があったことから、今後検討を行う。 その他 前述の通り3月のダイヤ改正で、十日町 - 越後川口 - 長岡間の上越線直通列車を1往復増発した。また飯山線の県内区間は交換設備が設けられている駅が少ないことなどから、十日町駅で運行系統が分断されている状況が長らく続いている。こうしたダイヤの改善や交換設備の増設などは引き続き検討する。 また現在、直江津 - 犀潟間および六日町 - 越後湯沢間へ乗り入れている、ほくほく線の普通列車の運行体制を北陸新幹線開通後も継続できるよう、JR東日本と北越急行が協議することも表明された。 電源立地地域交付金対象地域への法改正等に対する支援 極めて困難(地域振興策の支援などで貢献したい) 地域振興策への支援 雪まつりや大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレなどイベントの協賛や宣伝、旅行商品の展開。 関連会社の食材工場の進出で、数十人規模を雇用。 信州デスティネーションキャンペーンで十日町地区の宣伝を強化。 十日町地区の食材のPRや、駅ビルでの販売。 地域・各種団体要望に関して 誠意を持って協議し、問題解決に努力する。 その他 流雪溝の拡大は新たな水利権取得が必要なため困難。 十日町市民スキー場跡地で「森づくり」 信濃川が鉄道動力源になっていることをポスターやテレビ、新聞等の広告でPR。 宮中取水ダム周辺の魚道や公園の整備。 千手発電所の一部を桜公園として整備。
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