国籍マークとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 国籍マークの意味・解説 

国籍マーク

(国籍標識 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 17:00 UTC 版)

国籍マーク(こくせきマーク)は、主として軍用機の機体または軍用車両の車体に、所属する国籍を識別するために塗装・貼付される標章。国旗の配色に基づく図形(同心円等)、その国を象徴する意匠、または両者の組み合わせが用いられる。国籍標識国籍識別標とも。

概要

航空機の翼章に用いられている国籍マークについては、円形章を用いているケースが多く、機体側面や主翼などに描かれている。第一次世界大戦時にフランス軍が自国機に国籍表示として円形章を描いたのが始まりとされ、これはフランスの国旗の三色旗を円形章にしたものであった。探知技術の発達によりステルス性が問題となってからは、カラーではなく灰色の濃淡で描いた低視認性(ロービジビリティー Low-visibility 略してロービジとも)の国籍マークも描かれるようになった。ステルス機に描く場合はステルスコーティングなどの観点から使用できる色が限られるため、必然的に低視認型となる。また、垂直尾翼にフィンフラッシュ(Fin flash)と呼ばれる国籍表示を行なう場合もあり、例えばイギリス機の場合は、赤・白・青の三色旗状のマークが用いられる。

世界各国の国籍マーク、およびその変遷

(特に断らない場合は円形パターン。同心円の配色は外側→内側の順に述べる。また画像リンクは特記なき場合は空軍現行のマーク)

  • アメリカ合衆国
    • 軍用機 : 青枠を付けた、赤線入り白細帯の上に、青に白い星
    • 軍用車両 : 白い星
  • ソ連 : 赤い星(時期によって縁なし、白縁、白・赤縁、黒縁、マリットなどのバリエーションあり、また銀色の星、黒い星なども)
  • ロシア : 赤い星に青・白・赤の縁取り(ソビエト連邦の主権を実質的に引き継いだ当初は共産主義を示す赤い星、国旗、国旗カラーであったが、星の意匠はそのままにロシアの国旗と同じ汎スラヴ色を採用した)
  • ベラルーシ : 赤い星、国旗
  • ウクライナ : 青・黄(時期によって黄・青、三角形の図案等数種あり)、国章の「トルィズーベツィ」(三叉の鉾。英語で言うトライデント
  • カザフスタン : 黄縁のある赤い星に国旗と同じ太陽の図案防空軍
  • タジキスタン : 緑の星
  • ペルー : 赤・白・赤
  • アルゼンチン : 水・白・水
  • チリ : 青と赤のツートーンの盾、中央に白い星。垂直尾翼ラダー:青地に白い星

国籍マークの一覧

現行

廃止されたもの

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国籍マーク」の関連用語

国籍マークのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国籍マークのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国籍マーク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS