勅語とは? わかりやすく解説

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ちょく‐ご【勅語】


勅語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/17 03:44 UTC 版)

勅語(ちょくご)とは、原則として天皇が口頭により発する公務上の意思表示であり、詔勅の一種である。

概要

主に明治時代から日本国憲法施行される前に出され続けた。2024年令和6年)現在では「おことば」と呼ぶことが一般的である。

元々は中国皇帝の意思表示をと呼んだことに由来する。

勅語を書面に写したものを勅語書という。勅語書に天皇の親署御名)や国務大臣副署はない。ただし、教育勅語例外であり、書面により発し、天皇の親署(御名)がある(国務大臣の副署はない)。

大日本帝国憲法下の勅語には、帝国議会の開院式に発せられるのをはじめ、「青少年学徒ニ賜ハリタル勅語」など様々なものがある。

関連項目


勅語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 07:19 UTC 版)

詔勅」の記事における「勅語」の解説

通例として、帝国議会開院式閉院式のたびに勅語が下され官報帝国議会掲載された。帝国議会に関する特例の勅語としては次のものがあった。 1893年明治26年衆議院の上に関して内閣大臣への勅語。これは官報宮廷録事に「勅語」と題して掲載された。御名御璽がなく大臣副署もなかった。 1897年明治30年衆議院奏請採納し、内帑金官僚納金を製艦費に充てるのを止める勅語。これは官報宮廷録事に「勅語」と題して掲載された。御名御璽がなく大臣副署もなかった。 1901年明治34年貴族院増税法案可決を望む勅語。これは官報帝国議会に「勅語」と題して掲載された。御名御璽がなく大臣副署もなかった。当時この勅語に大臣副署のないことが政治問題となった貴族院増税法案否決しようとしたので、勅語を貴族院下して増税法案可決させたが、その勅語の写し大臣副署がなかった点が問題視された。当時貴族院議長からの質問対し伊藤首相はみずから勅語に責任を負う弁明した当時新聞記事は、今回の勅語を1892年の「貴族院ヘノ勅諭」と比較し1892年勅諭御名御璽大臣副署があったので服従要したが、今回の勅語はそれがないので服従しなくていいのであろうかと疑問呈した 日清日露戦中戦後には、軍や軍人への勅語が官報の戦報・彙報多数掲載された。日露戦争では開戦先立ち海軍大臣陸軍大臣に「露国との交渉断ち独立自衛為に自由の行動を執らしむる」旨の勅語を与えその後ロシア旅順艦隊奇襲し宣戦布告経た後にこの勅語を官報掲載した。軍や軍人への勅語は短文のものが多いが、日露戦争和議成立後陸海軍下賜された勅語は比較長文であった日露戦争開戦前後に伊藤博文松方正義山県有朋井上馨に「卿カ啓沃ニ頼ルヲ惟ヒ」「卿ヲシテ国家要務諮詢ニ応セシ」むという文言を含む勅語が下され官報宮廷録事掲載された。日清日露講和会議にあたって全権受任者に勅語を下した。このほか戦後日本赤十字社帝国軍人援護会浄土真宗本願寺派などに対し戦争協力褒賞して勅語を下すことがあった。

※この「勅語」の解説は、「詔勅」の解説の一部です。
「勅語」を含む「詔勅」の記事については、「詔勅」の概要を参照ください。

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