貴族院議長とは? わかりやすく解説

貴族院議長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/12 18:55 UTC 版)

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貴族院議長(きぞくいんぎちょう)は、貴族制度が存在する国の両院制議会において、貴族などの非公選議員で構成される議院である貴族院の議長

2006年以前のイギリスの貴族院では大法官が、かつて存在したアイルランド貴族院英語版ではアイルランド大法官英語版が議長を兼ねていた。

関連項目


貴族院議長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:54 UTC 版)

徳川家達」の記事における「貴族院議長」の解説

1903年明治36年10月近衛篤麿公爵7年の貴族院議長任期満了近づく中、近衛病状悪化により貴族院議長後任問題浮上した新聞紙上で研究会所属黒田長成侯爵当時貴族院副議長)と無所属家達が有力候補として取りざたされていた。家達有力視されていたのは第9回議会以来全員委員長全員委員会とはイギリス議会倣って導入され制度議員全員参加する委員会である。しかし全員委員会開催はほとんどなくその委員長職は院内名誉職的な地位だった)の選挙第10回第11回議会除けば(この2回も当選してはいるが、谷干城子爵迫られ僅差だった)圧倒的票差で当選し続けていたためである。 首相桂太郎家達強く推薦した結果12月家達近衛後任として第四代貴族院議長に勅任された。この就任の経緯について家達は「明治36年12月3日事と思ひますが、宮中首相に面会致しましたとき『近衛公の後任として議長推薦したい』というお話であつたから、私は『議長として当時副議長黒田侯爵昇格せられるのが、もつとも適当と思ひます』と黒田侯を推薦して私は固辞しました。ところが首相は『今陛下拝謁致し奏上御裁可得たる故、是非承諾してくれ』とのこと極力私の就任慫慂せられましたから、私は熟考結果かくまで熱心に推薦せられる以上、拒否するわけにもいかぬと思つて、ついにこれを承諾し同年十二月議長に任ぜられたのであります」と述べている。 家達1903年明治36年12月4日よりから1933年昭和8年6月9日まで、延べ31年長きわたって貴族院議長を務めた議長就任直後家達は「議員諸君多数御意見に従」うと公言し議場における「院議」を尊重する態度示した以降家達各派交渉会をはじめとする院内での意思疎通貴族院その時々の内閣との間の交渉尽力していくことになる。 日露戦争後1906年明治39年4月22日にも千駄ヶ谷徳川公爵邸で日清戦争時のような凱旋軍人慰労会催された。家達祭壇の前で戦没者のための祭文読み上げて玉串をささげ、遺族凱旋者に対す式辞読んだその後家達発声で「天皇陛下歳」、慶喜発声で「陸海軍歳」、榎本発声で「徳川家歳」が三唱された。 貴族院議長7年任期切れの後の1910年明治43年)にも貴族院議長に再任。この7年の間に家達議長として私心」のない「公平」な人物と評価されるようになっていた。政治評論家鵜崎熊吉家達について「何の政団にも当たり障りない家達を「無色透明」と評している。 実際当時家達貴族院の院内会派には所属してなかったが、政治的立場としては衆議院立憲政友会近く政友会連携によって成立した西園寺公望内閣や、再び政友会との連携によって成立した第一次山本内閣好意的だったが、1914年大正3年)のシーメンス事件山本内閣窮地に陥り、貴族院内でも幸倶楽部派中心に山本内閣追及強まり、特に勅選議員貴族院議員村田保執拗に山本内閣攻撃した。それについて家達は「人身攻撃に渡るような議論をなし、遂に罵詈讒謗至らざるなしといふ、痛烈深刻なもの」だったので「議長としてしばしば注意加へ、あるひは中止しようかと思った程」であった回顧している。会議録でも家達村田議事日程発言順などを巡って激しく論争しており、家達村田発言制しようとしている。2月20日村田臨時発言請求する家達各派交渉会を開き、そこで従来慣例がないことを理由にそれを却下しつつ、村田請求緊急動議議場諾否求めさせることと決した2月26日家達村田緊急動議の是非を議場に諮り、反対少数だったことから村田演説許可したが、演説中に副議長黒田侯爵議長席を譲って退席している。結局後に村田議場混乱させた責任取って辞表提出した

※この「貴族院議長」の解説は、「徳川家達」の解説の一部です。
「貴族院議長」を含む「徳川家達」の記事については、「徳川家達」の概要を参照ください。

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