勅諚全文とは? わかりやすく解説

勅諚全文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 03:50 UTC 版)

戊午の密勅」の記事における「勅諚全文」の解説

先般墨夷假條約餘儀次第ニ而、於神奈川調印使節へ被渡候儀、猶又委細閒部下總守上京被及言上之趣候得共、先達而敕答大名衆儀被聞食被仰出候詮茂無之、誠ニ以テ皇國重大ノ儀、調印後言上、大樹公叡慮御伺之御趣意モ不相立、尤敕答御次第ニ相背輕卒之取計、大樹公賢明之處、有司心得如何御不審被思召候。右樣次第ニ而者、蠻夷狄之儀者、暫差置方、今御國內之治亂如何ト更ニ深被惱叡慮候。何卒公武御實情ヲ被盡、御合體永久安全之樣ニト、偏被思召候。三家大老上京被仰出候處、水戸尾張兩家愼中之趣被聞食、且又其餘宗室之向ニモ同樣御沙汰之由モ被聞食候。右者何等罪狀ニ候哉。難被計候得共、柳營羽翼之面々當今外夷追々入津不容易之時節、既ニ人心歸向ニモ可相拘旁被惱宸襟候。兼而三家以下諸大名衆議聞食被仰出候旨、全永世安全公武合体ニ而、被安叡慮候樣被思召候儀、外計之儀ニモ無之、內憂有之候而者、殊更深被惱宸襟候。彼是國家之大事ニ候閒、大老閣老其他三家三卿家門列藩外樣譜代一同群議評定有之、誠忠之心ヲ以テ、得ト御正シ、國内治平公武合体、彌御長久之樣、德川御家扶助有之內ヲ整、外夷之侮ヲ不受樣ニト被思召候。早々可致商議敕諚之事。安政戊午八月八日近衞左大臣鷹司右大臣一條内大臣三條内大臣二條大納言 水戸中納言 廣橋大納言 萬里小路大納言花押なし)【水戸藩別紙 添書勅諚ノ趣 仰出サレ候 右ハ国家ノ大事ハ勿論 徳川家ヲ御扶助思食サレ候間 會議之有リ 御安全之様 勘考 有可キ旨 以之出格 思食仰出サレ候間 猶同列方々三卿家門之衆以上隠居ニ至迄、列藩一同ニモ趣意心得ラレ候様、向々ヘモ伝達之有可ク 仰出され候以上 ※参考戊午秘記」(東京大学史料編纂所データベース)、大森金五郎大日本全史 下巻」(冨山房1922年発行

※この「勅諚全文」の解説は、「戊午の密勅」の解説の一部です。
「勅諚全文」を含む「戊午の密勅」の記事については、「戊午の密勅」の概要を参照ください。

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