バックドラフト団
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「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」の記事における「バックドラフト団」の解説
不正なゾイドバトル・「闇バトル(ダークバトル)」による賭博を目的とした組織。普通のバトルでは満足できなくなった富豪などを相手にしている。主に金銭欲・出世欲・破壊衝動などを満たそうとする人間で構成され、軍隊の階級が用いられている(第6話)。あくまで影の集団であり表舞台には登場しなかったが組織力は絶大で、終盤では連盟に代わって全ゾイドバトルを掌握しようとロイヤルカップなど公的な試合にまで干渉した。最終的にはゾイドバトル連盟によって所有しているジャッジ衛星を全て破壊され本部も制圧、解体に追い込まれた。 ポルタ 声 - 永野広一 搭乗ゾイド『セイバータイガー → エレファンダー → レブラプター』 チーム・モルドの指揮官。顔全体を常に巨大なサングラスで覆い隠している。磁力誘導ユニットによる狙撃の妨害や、光学迷彩を用いた奇襲など、自らが有利になる卑劣な戦法を好む。 また、後のロイヤルカップにおける大攻勢ではサラの指揮下に入り、バックドラフト団本部で荷電粒子砲の発射官制を担当。一時はサラの命令に戸惑うものの、最終的には伯爵から背中を押されることとなり、やむなくジャッジ衛星への砲撃を開始した。 ストラ・スティグマ 声 - 咲野俊介 搭乗ゾイド『エレファンダー』 チーム・エレファンダーの指揮官。バックドラフト団の一員でありながら正々堂々とした戦いを好んでおり、部下のサンダースからは「大尉」と呼ばれ慕われている。本来ゾイドバトルからは引退した身であったが、チーム・ブリッツとの闇バトルにおけるビットの戦いぶりを目の当たりにし、自らウォーリアーとしての復帰を決意することとなる。 その後の闇バトルにおいてビットと直接対決した際、アルタイルからラフプレイの命令を受けるも、最終的にはこれを拒絶。以後は部下のサンダースと共にバックドラフト団を脱退し、連盟認可の正式なウォーリアーとなった。 チーム名にもあるようにエレファンダーを愛機としており、物語中盤では同機のコマンダータイプ(ただし、鼻部先端のみ武装がESCSユニットへと換装されている)に搭乗している。 サンダース 声 - 伊藤健太郎 搭乗ゾイド『エレファンダー』 チーム・エレファンダーのウォーリアー。チーム内(もしくは組織内)では「軍曹」の階級にあり、ストラの右腕として彼のサポートを行う。また、チーム・ブリッツとの初陣の際には上司のストラからの命令でエレファンダーの操縦を担当した。 なお、ストラにはバックドラフト団を脱退したあとも付き従っており、ロイヤルカップ開催時には2人でチーム・ブリッツの活躍を観戦する姿が描かれている。 フーマ 声 - 浅野まゆみ 搭乗ゾイド『ウオディック → ハンマーヘッド → ジェノザウラー』 チーム・フーマの指揮官。目的の為に手段は選ばない性格だが、ラオンの勘違いで撃墜されたことに対して泣きじゃくるなど、可愛らしい一面を覗かせたこともある。 赤く塗られたウオディックを愛機としているが、バトルによってはハンマーヘッドやジェノザウラーに搭乗することもあった。 ピアス 声 - 玉川紗己子 搭乗ゾイド『ザバット → ストームソーダーA1』 アルタイル直属の部下で、空戦用ゾイドの操縦を得意とするゾイドウォーリアー。クールな性格(ただし、ゾイドバトル連盟の作戦によってチーム・ブリッツとの対戦を余儀なくされた際、“天空の荒鷲”となったジェミーから「お嬢ちゃん」と呼ばれ、思わず頬を赤らめている)の美女で、反則行為はバトルを盛り上げる手段でしかないとの持論を持つ。 物語中盤、アルタイルがゾイドバトル連盟を相手に失態を犯したことを受け、連帯責任として伯爵の命により、ラオン博士の指揮下でチーム・ブリッツと闇バトルを行うこととなる。バトル序盤においてはジェミーのレイノスを撃墜する活躍を見せるが、その直後にラオン博士と作戦を巡り対立。最終的にはビットと直接対決することを選び、ソニックブームを駆使した戦法で彼を翻弄するも、最終的にホバーカーゴのカタパルトを利用したリノンの攻撃を受けたことにより、潔く自らの敗北を認めた。 その後はしばらく消息不明となっていたが、最終回においてチーム・エレファンダーと合流し、彼らと共にチーム・ブリッツのロイヤルカップ優勝を称える姿が描写されている。 有人仕様のザバットを愛機とするが、自らの進退を賭けてチーム・ブリッツと対決した際にはラオン博士によって改造されたストームソーダーA1に搭乗している。 ベガ・オブスキュラ 声 - くまいもとこ 搭乗ゾイド『バーサークフューラー』 「無敗のキング」と称される、バックドラフト団の天才少年ウォーリアー。純真無垢な性格ではあるが、バトルにおけるスリルや興奮を楽しむ一面を合わせ持つ。また、わずか10歳弱ながらゾイドの操縦に関しては誰も寄せ付けない才能を持ち、相手の動きを予測する未来予知のような能力も兼ね備えている。 ロイヤルカップでは序盤から様々な強豪達を相手に勝利を重ねていき、ゴール地点にて勝ち残ったチーム・ブリッツを相手に最後のバトルを開始する。その圧倒的な操縦技術とバーサークフューラーの圧倒的な力でバラッドのシャドーフォックスを退け、古のウルトラザウルスを舞台にライガーゼロと最後の激闘を繰り広げるが、その際に受けた攻撃で気を失い、バーサークフューラーが元来持つ闘争本能を目覚めさせてしまう。しかし、ライガーゼロとバーサークフューラーがせめぎ合う中で意識を取り戻し、間一髪のところでコックピットからの脱出に成功する。その後は再び眠りについたフューラーの姿を見届けると、ビットと共にいつの日か再戦する約束を交わした。 愛機はバックドラフト団が海底遺跡から偶然発掘したバーサークフューラーで、先述したベガ自身の操縦技術もあいまって驚異的なポテンシャルを発揮する。 サラ 声 - 相沢恵子 チーム・ベガの指揮官を務めるバックドラフト団幹部。バックドラフト団によるゾイドバトル連盟の掌握を画策しており、アルタイルとは意見の不一致からか対立関係にある。また、ベガの母親のような存在でもあり、彼を実の息子のように溺愛している。 バーサークフューラーを手中に収めた後、アルタイルを出し抜きゾイドバトル連盟への大攻勢を敢行。しかし、チーム・ブリッツとのバトルでベガが敗北し、同時に連盟の反撃によって計画も失敗に終わった。 ダークジャッジマン 声 - 田中総一郎 バックドラフト団によって開発されたジャッジマンに似た黒い審判ロボット。鋭角的なデザインが特徴で、本物に比べると明らかにガラが悪い。正規のゾイドバトルが行われている最中にカプセルごと投下され、ジャッジマンに代わり(もしくはジャッジカプセルを破壊し)闇バトル(ダークバトル)を取り仕切る。一度ジャッジカプセルを破壊して試合を乗っ取ったが、破壊されていなかった正規のジャッジマンの反撃を受け敗北している。 清々しいほどバックドラフト団寄りであり、ありもしないバトルナンバー(主に「なし」、「0999」など)をコールしたり、明らかな反則を見逃したり(本人いわく、そのようなルールを宣言した覚えはない)と、公平性は皆無で彼らに有利な判定しかしない。バックドラフト団側が敗れるとその場で地団太を踏み悔しがる。 ジャッジマンと比較すると個性豊かであり、コギャル言葉を喋る個体も登場した。 最終話では暴走したバーサークフューラーの荷電粒子砲に巻き込まれ溶けてしまう。 アルタイル 声 - 田中総一郎 闇バトル(ダークバトル)での賭博を取り仕切るバックドラフト団幹部。賭けを盛り上げる為には手段を選ばない性格だが、ゾイドバトル連盟との全面衝突には慎重な立場を示すことが多い。また、「アルティメットX」と呼ばれるゾイドを探し求めており、ビット・クラウドのライガーゼロをその1体とみて執拗に狙っている。 後に「アルティメットX」の一体であるバーサークフューラーを海底遺跡から偶然発掘するが、フューラーを利用しゾイドバトル乗っ取りを計画したサラへ手柄が渡ることを危惧。彼女を追放すべくベガの抹殺を画策し、アルティメットXの調査で古代遺跡を回ってる最中に偶然発掘したジェノザウラー3機をチーム・フーマに与えフューラーを倒させようとするも、失敗に終わった。 伯爵 声 - 関根信昭 バックドラフト団の最高責任者を務める謎の老人。組織の最高意思決定機関「七人委員会」を統括する。 ゾイドバトルをルールを無くした戦争同然のダーティーな競技にしようと目論む。 劇中で目立った活躍はなく、ゾイドバトル連盟に降伏を迫られた際は潔く投降した。
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