スマーフ
「スマーフ」とは・「スマーフ」の意味
「スマーフ」は、ベルギーの漫画作品に登場するキャラクターを指す言葉である。頭身の低いシルエットに、青い皮膚が特徴のキャラクターである。元々は「ジョアンとピルルイ」という作品の脇役として登場したキャラクターであったが、後にスマーフを主人公とした漫画シリーズが作られた。また、TVアニメやCG映画などにもなり、世界的に高い知名度を誇るキャラクターとなっている。スマーフは、漫画作品独自の造語であるため、何語なのかわからないという人も多い。作品自体はベルギーのものだが、スマーフという言葉は、一般的には英単語として扱われる。また、スマーフというのは、作品中に登場する種族の名前であり、キャラクターの固有名詞は、パパスマーフやスマーフェットなど、別に存在する。
スマーフは、ゲーム用語としても使用される。FPSのような対戦要素があるゲームで、熟練者のプレイヤーがサブアカウント、サブ垢を作って初心者のフリをする行為である。対戦型のゲームでは、プレイヤーをスキルやテクニックに応じて、ランク分けしている場合が多い。複数回の対戦結果に応じて、強い熟練者が上位ランク、初心者は下位ランクと、それぞれ分けられる形だ。そして、近いランクの相手と戦うシステムによって、強いプレイヤーは強いプレイヤー同士、初心者は初心者同士で戦うことができる。
しかし、サブ垢を使用すると、熟練者でも下位ランクで戦うことが可能となる。その結果、ゲームの戦い方を知っている熟練者が、何も知らない初心者を一方的に痛めつけることができてしまう。それがスマーフである。
ゲームにおいて、スマーフは悪質な行為のひとつであるとされることがほとんどである。具体的に何がいけないかというと、他プレイヤーを冒涜する点が良くない。スマーフをする熟練者が紛れ込んでいた場合、初心者は一方的に痛めつけられるだけになってしまう。そのように、初心者を狩りのターゲットのように扱うのは、初心者プレイヤーに対する冒涜である。また、初心者が一方的に痛めつけられる対戦は、ゲームの内容としても、決して良いものとは言えない。ゲームの対戦そのものを、台無しにしてしまう恐れがあるのが、スマーフである。
熟練者にとっても、スマーフは、特に強くもなく、戦略性のない相手を痛めつけるだけである。スマーフをしたとしても、プレイヤーとして成長できることはない。そのため、熟練者と初心者のどちらにとっても、スマーフは意味ない行為である。したがって、リーグオブレジェンド(lol)やVALORANTなどでは、スマーフを禁止していたり、スマーフができないように工夫をしていたりする。
ただ、スマーフの対策は、ゲームによって異なる。オーバーウォッチ(ow)では、熟練者がスマーフをしたとしても、すぐに上位ランクに行ってしまうため、大きな問題ではないと考えられている。また、Apexも、チームプレイ用と個人プレイ用でアカウントを分けるなどで、サブ垢を作ること自体は禁止していない。その結果、実質的にスマーフになってしまうことは仕方ないとされている。ただ、どちらも、大量にサブ垢を作成し、何度もスマーフを繰り返すことは悪質だと考えているため、状況によってはアカウント停止などの措置が取られる可能性はある。
スマーフに似た悪質な行為としては、ブースティングが挙げられる。ゲームを始めた初心者の代わりに、熟練者がプレイをして、キャラクターのレベルを上げたり、アイテムを手に入れたりする行為だ。ブースティングには、自らのアカウントであるにもかかわらず、他者にプレイを丸投げする初心者と、実質的なスマーフをする熟練者が関わっている。そのため、スマーフよりも悪質な行為と見なされることが多い。
「スマーフ」の語源・由来
漫画やアニメのキャラクターである「スマーフ」は、フランス語の「schtroumpf」が元である。漫画の作者が、作品独自の種族名として作った造語だ。そして、漫画が英語に訳される際、「schtroumpf」は「smurf」という表記となった。その「smurf」をカタカナで表記したものが、スマーフである。また、ゲーム用語として使用されるスマーフも、キャラクター名が元になっている。初心者のフリをして悪質なプレイを繰り返す、有名なプレイヤーのアカウント名に、キャラクター名を指す「smurf」という言葉が使用されていた。そのため、初心者のフリをする悪質な行為を指す言葉として、「smurf(スマーフ)」が定着した。「スマーフ」の熟語・言い回し
スマーフ炎上とは
「スマーフ炎上」は、プロゲーマーやYouTuberなどの著名人が、スマーフ行為をしたことが原因で炎上することである。ほとんどのゲームにおいて、スマーフは悪質なものだとされているため、スマーフをしたことが発覚した段階で、YouTubeのコメント欄やSNSなどに批判が殺到し、炎上状態になる可能性が高い。そして、スマーフ炎上によって、ゲームの配信を行っていた人物が、大会への出場を取り止めたり、活動停止をすることになったりした例がある。
スマーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 13:39 UTC 版)
スマーフ(英語:Smurf)あるいはシュトルンフ(フランス語:Schtroumpf)は、ベルギーの漫画家のピエール・クリフォールの漫画の中に登場する架空の種族。ヨーロッパのどこかの森にあるスマーフ村に住む、青色の肌と丸い鼻を持つ小さな妖精。英語圏では主にハンナ・バーベラ・プロダクションのアニメ番組を通して知られている。
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- ^ “スマーフ-邪悪な葉っぱ大作戦 | Xbox”. www.xbox.com. 2021年11月6日閲覧。
スマーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 01:44 UTC 版)
スマーフは、1958年10月23日の『ジョアンとピルルイ』の中で初めて登場した。スマーフの人気が高まってくると、ペヨは1960年代初頭に自身のスタジオを設立し、その中では多数の才能ある漫画家が仕事を始めた。ペヨ自身は仕事を監督した。このスタジオで働いていた著名な漫画家は、Walthery、Wasterlain、Gos、Derib、DegieterやDesorgher等である。 1959年、スマーフは自身の連載を持つようになり、1960年にはさらにSteven StrongとJacky and Celestinという2つが始まった。Will、Yvan Delporte、Roger Leloup等、Marcinelle schoolに所属する多くの漫画家が加わってペヨはますます営業と監督に専念するようになり、実際の執筆には携わらなくなった。息子のThierry Cullifordにはスタジオの運営、娘のVéroniqueにはキャラクター商品の販売に当たらせた 。 1992年、心臓発作によりブリュッセルで死去。64歳没。
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