セーラー万年筆とは? わかりやすく解説

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セーラー万年筆株式会社


セーラー万年筆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/18 20:48 UTC 版)

セーラー万年筆株式会社
The Sailor Pen Co.,Ltd.
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社
市場情報
東証スタンダード 7992
1949年6月1日上場
本社所在地 日本
105-0001
東京都港区虎ノ門四丁目1番28号
虎ノ門タワーズオフィス10階
北緯35度39分57.5秒 東経139度44分37.4秒 / 北緯35.665972度 東経139.743722度 / 35.665972; 139.743722座標: 北緯35度39分57.5秒 東経139度44分37.4秒 / 北緯35.665972度 東経139.743722度 / 35.665972; 139.743722
本店所在地 737-0883
広島県呉市天応西条二丁目1番63号
北緯34度17分19.8秒 東経132度30分59.8秒 / 北緯34.288833度 東経132.516611度 / 34.288833; 132.516611
設立 1932年8月14日
業種 その他製品
法人番号 9010601024727
事業内容
  • 万年筆・ボールペンなどの製造及び販売
  • プラスチック射出成形品用自動取出ロボットの製造及び販売等
代表者 代表取締役社長 町克哉
資本金
  • 46億5357万3000円
(2023年12月31日現在)[1]
発行済株式総数
  • 2965万9554株
(2023年12月31日現在)[1]
売上高
  • 連結: 45億5865万5000円
  • 単独: 44億2945万0000円
(2023年12月期)[1]
営業利益
  • 連結: △3億4165万5000円
  • 単独: △3億4707万8000円
(2023年12月期)[1]
経常利益
  • 連結: △3億2956万3000円
  • 単独: △3億3641万2000円
(2023年12月期)[1]
純利益
  • 連結: △15億0998万1000円
  • 単独: △14億6453万0000円
(2023年12月期)[1]
純資産
  • 連結: 23億9651万9000円
  • 単独: 22億8571万7000円
(2023年12月31日現在)[1]
総資産
  • 連結: 55億5435万4000円
  • 単独: 54億4109万0000円
(2023年12月31日現在)[1]
従業員数
  • 連結: 212人
  • 単独: 201人
(2023年12月31日現在)[1]
決算期 12月31日
会計監査人 監査法人日本橋事務所[1]
主要株主
主要子会社 THE SAILOR(THAILAND) CO.,LTD. 100.0%
関係する人物 阪田久五郎(創業者)
外部リンク https://sailor.co.jp/
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セーラー万年筆株式会社(セーラーまんねんひつ、: The Sailor Pen Co.,Ltd.[2])は、文房具を中心とした製造メーカー。東京証券取引所スタンダード市場上場。

概要

1911年明治44年)2月に阪田久五郎が広島県呉市に「阪田製作所」を創業。1932年昭和7年)8月に株式会社化され「株式会社セーラー万年筆阪田製作所」を設立する。その後、幾度の社名変更を経て現在に至る。

当社とパイロットコーポレーションが、「セーラー(水夫、水兵)」、「パイロット(水先案内人、操舵手)」と非常に似かよったイメージを持つブランド名を使っているが、由来は異なる(パイロットコーポレーション#商標の由来も参照)。

日本初のボールペン製造や、カートリッジ式万年筆特許取得など、日本の筆記用具業界をリードしてきた老舗である。今日では文具製品だけでなく、同名ブランドで産業用ロボット生産も行っている。売り上げ構成はロボット機器がおよそ28%、文具類が72%である[注釈 1]

なお、1952年(昭和27年)には本社を呉から東京に移転したが、2021年令和3年)4月、登記上の本店を69年ぶりに創業地である呉に戻した[4]

沿革

  • 1911年明治44年)2月 - 阪田久五郎が広島県呉市稲荷町にて初の国産万年筆の製造を始める。
  • 1932年昭和7年)8月 - 株式会社セーラー万年筆阪田製作所を設立。
  • 1941年(昭和16年)4月 - 株式会社阪田製作所に商号変更。
  • 1948年(昭和23年)2月 - 国産初のボールペン「セーラー・ボール・ポイント・ペン」発売[5]
  • 1949年(昭和24年)
  • 1952年(昭和27年)5月 - 株式会社セーラー万年筆阪田製作所に商号変更。
  • 1960年(昭和35年)5月 - セーラー万年筆株式会社に商号変更。
  • 1961年(昭和36年)10月 - 東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1969年(昭和44年)5月 - ロボットマシンの製造を開始。
  • 1972年(昭和47年) 国産初筆ペン開発、販売。
  • 1978年(昭和53年)4月 - 本社を東京都台東区に移転。
  • 1997年平成9年)4月 - 本社を東京都江東区に移転。
  • 2017年(平成29年)3月 - 本社を東京都墨田区に移転。
  • 2018年(平成30年)7月 - 文具・事務用品大手のプラス株式会社と資本・業務提携を締結[6]
  • 2020年令和2年)7月 - 大手文具メーカーのぺんてるとのロボット事業における業務提携を発表[7]
  • 2021年(令和3年)
    • 4月 - 登記上の本店を創業地である広島県呉市に移転。
    • 5月 - 本社機能を東京都港区虎ノ門に移転。
  • 2022年(令和4年)
    • 4月 - 東京証券取引所の市場区分見直しにより東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
    • 5月 - プラス株式会社の子会社となる。
    • 10月 - 西日本豪雨で被害を受けた広島工場の改修工事が終了[8]

商標の由来

軍港都市・呉にあり、将来は自らの製品を船によって輸出し、海外に覇を唱えたいという念願があった。また、ひとりの提督より多くの「水兵(セーラー)」が大切だという民主主義的思想を盛り込んで、商標を「セーラー」と命名した。ロゴマークは、(いかり)を用いた図柄を作った[9]

業務

  • 万年筆、ボールペン、水性ボールペン、シャープペンシル筆ペン、マーキングペン、修正ペン、インクの製造及び販売
  • ロボットマシンの製造及び販売
  • パチンコ景品払出機、景品業者向け省力化機器の製造及び販売
  • その他ギフト商品等の販売

主な文房具

万年筆

  • プロフィット
    1. キングプロフィットST
    2. プロフィット21 - プロフィット レアロ 、プロフィット ブラックラスター(旧:プロフィットFL)
    3. プロフィット スタンダード21
    4. プロフィット スタンダード
    5. プロフィット ライト
    6. プロフィット カジュアル
    7. プロフィット Jr.
  • プロフェッショナルギア
    1. プロフェッショナルギアKOP
    2. プロフェッショナルギア - プロフェッショナルギア レアロ
    3. プロフェッショナルギア スリム
    4. プロフェッショナルギア スリムミニ
    5. レクル
  • ふでDEまんねん
    1. 長刀ふでDEまんねん
    2. プロフィット ふでDEまんねん -(ペン先角度:55度)
    3. ふでDEまんねん -(ペン先角度:55度、40度)
  • ハイエースネオ
  • TUZUアジャスト

その他、有田焼万年筆や伝統漆芸万年筆、蒔絵万年筆、截金万年筆、エボナイト彫刻万年筆など。

ボールペン、多機能ペン

  • G-FREE - サスペンション「筆圧アジャスター」を内蔵し、弾力を9段階に調整できる画期的なボールペン。
  • セラピカ - 世界初の抗ウイルス抗菌ボールペン。インフルエンザウイルスを99.6%分解・除去可能にした。
  • タイムタイド
  • 就活ボールペン

その他、「TUZUボールペン」や「プロフィット21ボールペン」「プロフィット3」「有田焼ボールペン」など。

筆ペン

  • ふで和み

マーキングペン

  • ミスタービル(mr.Bill)- 鉄骨・木材・ガラス等に書ける、工業・業務用油性マーカー。
  • WBマーカー - 蒸発しにくいホワイトボードマーカー。
  • セーラーネオボードマーカー - ブラックボード・ホワイトボード・ガラスに描けるボード用マーカー。

つけペン

  • hocoro

その他

  • セーラーどこでもシート

歴代社長

  • - 2003年(平成15年):西本博行
  • 2003年(平成15年) - 2009年(平成21年):碓井初秋
  • 2009年(平成21年) - 2015年(平成27年):中島義雄
  • 2015年(平成27年) - 2022年(令和4年):比佐泰
  • 2022年(令和4年) - 現職:町克哉

脚注

注釈

  1. ^ 有価証券報告書[3]

    事 業 年 度  自 2024年1月1日
    (第 112 期) 至 2024年12月31日

    4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
    (2) 生産、受注及び販売の実績
    ④ 販売実績
    セグメントの名称|当連結会計年度
    文具事業(千円)|3,388,503
    ロボット機器事業(千円)|1,289,307
    合計(千円)|4,677,810

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k セーラー万年筆株式会社『第111期(自 2023年1月1日 - 至 2023年12月31日)有価証券報告書』(レポート)2024年3月28日。 
  2. ^ セーラー万年筆株式会社 定款 第1章第1条
  3. ^ 有価証券報告書(事業年度(第112期)2024年1月1日 - 12月31日)
  4. ^ 69年ぶり呉に「帰港」 セーラー万年筆の世界戦略 産経新聞 2021年5月21日配信・閲覧
  5. ^ セーラー万年筆の歴史”. セーラー万年筆. 2023年11月30日閲覧。
  6. ^ プラスがセーラー万年筆の57.78%を保有 7月の大量保有報告書”. M&A Online. 2021年8月10日閲覧。
  7. ^ ロボット機器事業についての業務提携基本合意に関するお知らせ”. ぺんてる. 2022年4月15日閲覧。
  8. ^ 日本放送協会. “セーラー万年筆の広島工場 大幅な建て替えで記念式典|NHK 広島のニュース”. NHK NEWS WEB. 2022年10月4日閲覧。
  9. ^ セーラー万年筆の歴史”. セーラー万年筆. 2023年5月7日閲覧。

関連項目

  • らんか社 - 旧商号はセーラー出版。2012年3月までセーラー万年筆の持分法適用関連会社だった。

外部リンク



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