ジーメンス/とは? わかりやすく解説

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シーメンズ【William Siemens】

読み方:しーめんず

[1823〜1883]ドイツ生まれ英国技術者ドイツ名カールウィルヘルム=ジーメンス。ジーメンス[一]の弟。蒸気機関差動調速機再生蒸気機関発明。弟F=ジーメンスとともに平炉製鋼法を発明


ジーメンス【(ドイツ)Siemens】

読み方:じーめんす

国際単位系SI)の電流コンダクタンス単位。1ジーメンスは1ボルト電位差のある導線に1アンペア電流流れるときの導電率。名称はE=W=ジーメンスにちなむ。記号S

「ジーメンス」に似た言葉

ジーメンス【Siemens】


ジーメンス

同義/類義語:モー, コンダクタンス,
英訳・(英)同義/類義語:S , siemens, siemens

電気伝導度に関する単位で、オーム逆数

ジーメンス (Siemens, Ernst Werner von)

ジーメンスという人は

エルンスト・ウェルナー・フォン・ジーメンス エルンスト・ウェルナー・
フォン・ジーメンス

ドイツ 1816~1892

ジーメンス・ハルスケ社創設者

実用的な発電機開発

電気機関車発明

鉄鋼用のシーメンス平炉発明したウィリアム・ジーメンス、蓄熱加熱法用いたガラス用のシーメンス炉を発明したフリードリヒ・ジーメンスなど 14人いるジーメンス兄弟長兄

ジーメンスの主な経歴

1866年励磁電流による自励発電機開発するそれまで永久磁石用いた発電機から脱皮し電流によって界磁励磁する方式最初といわれる発電機開発した。 自励発電機についてはイギリスホイートストンアメリカファーマーなど同時期に多く開発があり、誰が先駆者であったのか実のところ定かではない設計から開発まで一貫して多く改良おこない実用的な自励発電機にまで仕上げたという点でジーメンスの評価が高い。

1879年ベルリン商業見本市電気機関車展示する。3馬力モーター電車を約300メートル運転したベルリン郊外電気機関車牽引による電車試運転成功し1881年にはベルリン~リヒターフェルデ間で、電車の運行開始された。

1879年ベルリン電気工学協会設立尽力し協会1894年ドイツ電気技師連盟設立促進する研究こそが技術進歩堅固な基盤であり、国の研究機関最前線にいるべきだと説き国立物理工学研究所設立5万マルク寄付をして貢献した

1881年ベルリン電気工学協会での講演で、若者たち電気工学理論実際に習熟させるため、すべての工業大学電気工学教授職設けるべきだと訴える。 以後は各工業大学電気工学教授を置くことになり、ドブロウォルスキーのような指導的技術者輩出することになる。

エルンスト・ウェルナー・フォン・ジーメンス

学会設立電気工学専門教授を置くなど、人材の育成大きな貢献をしたジーメンスであったが、アメリカではゼネラル・エレクトリック研究所代表される企業研究所がめざましい研究成果をあげていた。 人材育成の点で大学貢献しているのは認めたが、他の手段において遅れをとるのではと心配した

1920年(ジーメンス死後)ジーメンス・ハルスケ社は物理化学研究所設立する

コンダクタンスの単位・ジーメンス

現在ジーメンスの名は、コンダクタンス単位ジーメンス[S]として、SI組立単位残っている。


ジーメンス

名前 Siemens

ジーメンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/18 16:18 UTC 版)

ジーメンス
siemens
記号 S
国際単位系 (SI)
種類 組立単位
コンダクタンスアドミタンスサセプタンス
組立 Ω−1
定義 1 Aの直流の電流が流れる導体の二点間の直流の電圧が1 Vであるときのその二点間の電気のコンダクタンス
語源 ヴェルナー・フォン・ジーメンス
テンプレートを表示

ジーメンス英語: siemens, 記号: S)は、コンダクタンスアドミタンスサセプタンス単位で、SI組立単位の一つである。

その名はドイツ物理学ヴェルナー・フォン・ジーメンスにちなむ。1971年の第14回国際度量衡総会(CGPM)において、ジーメンスをSI組立単位に導入することが採択された。

コンダクタンスは電気抵抗逆数であり、ジーメンスは電気抵抗の単位オーム (Ω) の逆数として定義される。日本の計量単位令では「1アンペアの直流の電流が流れる導体の二点間の直流の電圧が1ボルトであるときのその二点間の電気のコンダクタンス」と定義している[1]

ジーメンスを他の単位で表すと以下のようになる[2]

S = kg−1 m−2 s3 A2 = A/V

モー

コンダクタンスアドミタンスサセプタンスの単位として、かつてモー (mho) が用いられていた。これはオーム (ohm) を逆につづったもので、ムオーと読まれることもある。1モーは1ジーメンスに等しい。単位記号は Ω を上下逆さにした を用いた。この特異な記号は、手書きで代数を用いて計算をするとき S(ジーメンスの単位記号)よりも変数と見誤りにくいという利点がある。

すでにジーメンスは科学一般や電気・電子工学の分野で広く用いられているが、モーは「モー特性」といった電力工学分野の用語にいまもその名を残している。

かつて用いられたジーメンス

1860年から20世紀半ばまで、「ジーメンス」もしくは「ジーメンス水銀単位」が電気抵抗の単位として使用されていた。その定義は「温度°Cにおける長さ1 m、断面積1 mm2水銀の電気抵抗」というもので、およそ0.953 Ωであった。この単位は、1881年以降第二次世界大戦まで電信電話事業者の間で広く使用された。

組立単位

ジーメンス毎メートル

ジーメンス毎メートル
記号 S/m
国際単位系 (SI)
種類 組立単位
電気伝導率
定義 1 mあたり1 Sの電気伝導率
テンプレートを表示

ジーメンス毎メートル(記号: S/m)は、電気伝導率(電気伝導度・導電率)の単位である。1 S/mは、1 mあたり1 Sの電気伝導率と定義される。ジーメンス毎メートルは、電気抵抗率の単位オームメートル (Ωm) の逆数である。
たとえば、純水の基準の一つである電気伝導率0.1 μS/cm以下は、電気抵抗率10 MΩ·cm以上である。

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+2127 - ℧
℧
モー

出典

[脚注の使い方]
国際単位系(SI)の電磁気の単位
名称 記号 次元 組立 物理量
アンペアSI基本単位 A I A 電流
クーロン C T I A·s 電荷(電気量)
ボルト V L2 T−3 M I−1 J/C = kg·m2·s−3·A−1 電圧電位
オーム Ω L2 T−3 M I−2 V/A = kg·m2·s−3·A−2 電気抵抗インピーダンスリアクタンス
オーム・メートル Ω·m L3 T−3 M I−2 kg·m3·s−3·A−2 電気抵抗率
ワット W L2 T−3 M V·A = kg·m2·s−3 電力放射束
ファラド F L−2 T4 M−1 I2 C/V = kg−1·m−2·A2·s4 静電容量
ファラド毎メートル F/m L−3 T4 I2 M−1 kg−1·m−3·A2·s4 誘電率
毎ファラド(ダラフ) F−1 L2 T−4 M I−2 V/C = kg1·m2·A−2·s−4 エラスタンス
ボルト毎メートル V/m L T−3 M I−1 kg·m·s−3·A−1 電場(電界)の強さ
クーロン毎平方メートル C/m2 L−2 T I C/m2= m−2·A·s 電束密度
ジーメンス S L−2 T3 M−1 I2 Ω−1 = kg−1·m−2·s3·A2 コンダクタンスアドミタンスサセプタンス
ジーメンス毎メートル S/m L−3 T3 M−1 I2 kg−1·m−3·s3·A2 電気伝導率(電気伝導度・導電率)
ウェーバ Wb L2 T−2 M I−1 V·s = J/A = kg·m2·s−2·A−1 磁束
テスラ T T−2 M I−1 Wb/m2 = kg·s−2·A−1 磁束密度
アンペア回数 A I A 起磁力
アンペア毎メートル A/m L−1 I m−1·A 磁場(磁界)の強さ
アンペアウェーバ A/Wb L−2 T2 M−1 I2 kg−1·m−2·s2·A2 磁気抵抗(リラクタンス、: reluctance
ヘンリー H L2 T−2 M I−2 Wb/A = V·s/A = kg·m2·s−2·A−2 インダクタンスパーミアンス
ヘンリー毎メートル H/m L T−2 M I−2 kg·m·s−2·A−2 透磁率

ジーメンス

出典:『Wiktionary』 (2021/07/26 13:56 UTC 版)

語源

ドイツ物理学者ヴェルナー・フォン・ジーメンス (Werner von Siemens) にちなむ。

名詞

ジーメンス

  1. (物理学, 単位) コンダクタンスアドミタンスサセプタンス単位記号 S。1ジーメンスは、1アンペア直流電流流れ導体の二点間の直流電圧が1ボルトであるときのその二点間の電気コンダクタンスのこと。

翻訳


「ジーメンス」の例文・使い方・用例・文例

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