シリーズの作品一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 12:17 UTC 版)
「ドレフュス事件 (映画シリーズ)」の記事における「シリーズの作品一覧」の解説
以下の作品一覧では、各作品の時系列順での番号(#)、日本語タイトル、フランス語タイトル(原題)、アメリカとイギリスでの公開時のタイトル(英題)、スター・フィルム(英語版)のカタログの作品番号(SFC)、フィルムの長さ(メートル)、1899年11月1日にウォーリク・トレイディング社(英語版)が販売したカタログに基づく各作品の梗概(かぎかっこ内)を記述している。ウォーリク・トレイディング社は、シリーズ11本のすべてのフィルムを販売した唯一のイギリスの映画会社として知られる。 #1 ドレフュス事件 口述調書 原題:Dictée du bordereau (arrestation de Dreyfus)、英題:Dreyfus Court Martial—Arrest of Dreyfus(アメリカ)、Arrest of Dreyfus, 1894(イギリス) SFC:206番、20メートル 「アルマン・デュ・パティ・ド・クラムは、ドレフュス大尉の筆跡がボーダーローのそれと一致しているかどうかを確かめるため、ドレフュスに自分が口述したことを筆記するように要求する。クラムはドレフュスが緊張していることに気付き、ボーダーローの筆者であると非難する。クラムはドレフュスにリボルバーを渡して自殺するように促す。ドレフュスは蔑むようにリボルバーを拒絶し、そのような臆病な方法をとる必要はないと述べたうえで、自身の無実を主張した。ドレフュスの逮捕は、M. Cochefortによってすぐに命じられた」 #2 堕落 原題:La Dégradation、英題:The Degradation of Dreyfus(アメリカ)、The Degradation of Dreyfus in 1894(イギリス) SFC:216番、20メートル 「パリのエコール・ミリテールの庭の中にいる軍隊を示している。堕落したことを行う副官は、文章を読み上げ、軍隊の前で不名誉を受けるのを余儀なくされたドレフュスの制服からすべてのボタン、モール、装飾品を次々と引き剥がしていく。これはドレフュスに対する不当な行為の最初の視覚的な表現である」 #3 悪魔島 原題:La Case de Dreyfus à l'île du Diable、英題:Devil's Island-Within the palisade(アメリカ)、Dreyfus at Devil's Island-Within the palisade(イギリス) SFC:207番、20メートル 「このシーンはディアブル島の監獄の中で始まり、ブロックに座って考え事をするドレフュスを示している。看守はドレフュスの妻からの手紙を持って入り、ドレフュスに渡す。ドレフュスは手紙を読み、看守と話をしようとするが、看守は政府からの厳しい命令に従って返事を拒否したため、強く落胆する」 #4 ドレフュスの投獄 原題:Dreyfus mis aux fers (la double boucle)、英題:Dreyfus Put in Irons(アメリカ)、Dreyfus Put in Irons-Inside Cell at Devil's Island(イギリス) SFC:208番、20メートル 「ドレフュスが収容されている小屋の内部の様子を示している。このシーンは夜を舞台にしており、小屋の窓からは月が見える。2人の看守がドレフュスの寝ているベッドにこっそりと近づく。彼らはドレフュスを起こすと、フランスの大臣M. Lebonからの命令書を読み上げ、それに従いすぐにドレフュスに足かせをはめようとする。ドレフュスはこれに激しく抗議するが、看守たちは聞く耳を持たずに足かせをはめていく。看守たちは小屋を出る前に、ランタンを使って小屋の四隅を調べる」 #5 アンリ陸軍大佐の自殺 原題:Suicide du colonel Henry、英題:Suicide of Colonel Henry(アメリカ、イギリス) SFC:209番、20メートル 「アンリ大佐が収容されているパリのシェルシュ=ミディ刑務所の独房の内部を示している。アンリ大佐はテーブルに座って手紙を書いており、それを終えると立ち上がり、隠してあったカミソリを取り出し、自分の喉を切る。アンリ大佐の自殺は、看守と将校の軍人によって発見された」 #6 キブロン港への到着 原題:Débarquement de Dreyfus à Quiberon、英題:Landing of Dreyfus at Quiberon(アメリカ)、Landing of Dreyfus from Devil's Island(イギリス) SFC:210番、20メートル 「ディアブル島から移送されたドレフュスがフランス海兵隊とともに上陸した、夜のブルターニュのポート・ハリケーン(キブロン港)のセクション。ドレフュスはフランス当局、将校、憲兵に迎え入れられ、レンヌへ向かうために駅へと案内された。この小さなシーンでは、劇中ではっきりと示されているように暗い雨の夜に設定されている。その効果は、間違いなく映画撮影では新しい稲妻の鮮やかな閃光によって高められている」 #7 レンヌでのドレフュス夫妻の会見 原題:Entrevue de Dreyfus et de sa femme (prison de Rennes)、英題:Dreyfus Meets His Wife at Rennes(アメリカ)、Dreyfus in Prison of Rennes(イギリス) SFC:211番、20メートル 「被告人ドレフュスが収監されているレンヌの軍事刑務所の部屋を示している。ドレフュスは担当弁護士のラボリとドマンジュの訪問を受け、活発に会話を交わす。ドレフュスは妻の訪問を知らされ、その後に妻は部屋に入る。夫婦の再会は最も哀れで感情的である」 #8 ラボリ弁護士の災難 原題:Attentat contre Me Labori、英題:The Attempt Against the Life of Maitre Labori(アメリカ)、The Attempt Against Maitre Labori(イギリス) SFC:212番、20メートル 「ラボリ弁護士は、ピカール大佐とレンヌ市長のM. Gastとともに、レンヌの橋に向って歩いている。彼らはピカール大佐がラボリに注意を呼びかけた別の男が背後にいるのに気付く。しかし、彼らは男がすぐ近くにいることを問題にはせず、話し続けている。彼らが背を向けると、男はすぐにリボルバーでラボリに2回発砲し、ラボリは地面に倒れる。犯人はピカール大佐とM. Gastに追われて逃げ出す」 #9 ジャーナリストたちの乱闘 原題:Suspension d'audience (bagarre entre journalistes)、英題:The Fight of Reporters at the Lycée(アメリカ)、The Fight of Journalists at the Lycee(イギリス) SFC:213番、20メートル 「軍法会議の議事の合間に、ジャーナリストたちは活発な議論を開始し、その結果、『ラ・ゴーロワ(フランス語版)』紙のアルチュール・メイエルと『ラ・フロンド』紙のセヴリーヌ女史との間で論争が起きる。その末にドレフュス支持派と反ドレフュス派とで争いになり、杖や椅子が多くの人の頭の上に振り下ろされる。最終的に部屋は憲兵によって一掃される」 #10 レンヌの軍事法廷 原題:Le Conseil de guerre en séance à Rennes、英題:The Court Martial at Rennes(アメリカ、イギリス) SFC:214–215番、40メートル 「ドレフュス大尉の軍法会議を示す、レンヌのリセのシーン。最初に法廷にいるのは、ドマンジュ弁護士と秘書だけである。やがて他のドレフュス支持者と速記者が入廷し、憲兵がジュアウスト大佐と軍法会議の裁判官である7人の将校が入廷することを知らせる。彼らの後ろには5人の予備裁判官の姿も見られる。画面の左側には、コーディエ司令官とクーポワ副官の姿が速記者や憲兵とともに見える。右側には、ドマンジュとラボリの両弁護士、および彼らの秘書の姿が見える。ジュアウスト大佐は法執行官にドレフュスを連れてくるように命じる。ドレフュスが入廷し、法廷に敬礼し、その後に常にドレフュスと同行している憲兵隊長が続く。彼らは裁判官の前の指定された席に着く。ジュアウスト大佐はドレフュスにいくつかの質問をし、ドレフュスは立ったままそれに答えた。そのあとにジュアウスト大佐はクーポワ副官に最初の証人を呼ぶように指示し、間もなくしてメルシエ将軍が到着する。メルシエ将軍は自分の証言録取は長いものであると述べて椅子を要求し、憲兵がそれを彼に渡す。メルシエ将軍は座った状態で証言録取を進める。活発な議論と反対尋問は、ジュアウスト大佐、メルシエ将軍、ドマンジュ弁護士との間で交わされる。ドレフュス大尉は神経を高ぶらせて立ち上がり、これらの訴訟手続きに激しく抗議する。この訴訟の最も忠実な描写であるこのシーンは、この有名な裁判における30人以上の主要な人物の純然たるポートレートを示している」 #11 レンヌ高校から牢獄へ向かうドレフュス 原題:Dreyfus allant du lycée de Rennes à la prison、英題:Dreyfus Leaving the Lycée for Jail(アメリカ)、Officers and Dreyfus Leaving the Lycee(イギリス) SFC:217番、20メートル 「有名なドレフュスの軍法会議が行われたリセ・ド・レンヌの外で、フランス人関係者が裁判のあとに建物を離れ、フランス兵が二列横隊で庭を横断している様子を示している。そこにはドマンジュとラボリの両弁護士も姿を見せ、画面の前方に向って歩き、やがてドレフュス大尉が近づいてくるのが見られ、憲兵大尉がドレフュスを刑務所に連れ戻すために同行している」
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