コノエナイツ
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「コードギアスシリーズの登場人物」の記事における「コノエナイツ」の解説
シャルルによってナイトオブセブンに任命されたスザクが、シャルルより直々に命じられたユーロ・ブリタニアへの査察という初任務を終えて帰国した直後、シュナイゼルの意向によって「ペテルブルクでの任務完遂 の褒美」と称して編成されたスザクの直属の親衛隊。このため、皇帝直属のナイトオブラウンズたるスザクの親衛隊でありながら、「コノエナイツ」の名称自体は彼自身が命名したものの部隊編成や人選はシュナイゼルの意向という、ナイトオブラウンズの親衛隊としては異質な存在であり、スザク本人も内心では配下に付けられたシュネーやレドのことを「自分の首に付けられた鈴」という印象を抱いていたが、次第に上官と部下という関係をしっかりと築いていく。 シュネー・ヘクセン シュナイゼルの意向により、コノエナイツの一員となった若手騎士。ブリタニアの名門貴族でユーロ・ブリタニアの貴族とも交流を持つ「ヘクセン家」の出身で、ナンバーズへの差別意識も強いが、あくまで両親や周囲の影響によるもの。 当初はナンバーズ出身のスザクを良く思わず、彼がラウンズに任命されたことも快く思えなかった、スザクの提案とそれを受けたシャルルによって行われた「スザクのナイトオブセブン拝命に異を唱える者との決闘」にてレド共々スザクの常識離れした実力を目にし、得体の知れない恐怖を抱いた。だが、ヨーロッパでのE.U.軍やユーロ・ブリタニアの残党勢力との戦いの中で何度もスザクに命を助けられるにつれて差別意識は薄れ、スザクに強い忠誠心と尊敬の念を抱くようになる。 一見すれば分かりやすいブリタニア貴族ではあるが、実際に命を賭けて戦う戦場にいる自身と領地の屋敷にいる両親との間で『貴族の責務』に対する認識では口論となり、領地や利権問題で硬直姿勢にある父に憤るといった若さ故の血の気も多いとはいえ『貴族の責務』や救われた恩義などには報いるなど、良くも悪くも周りの影響を受けやすいが基本的には誠実な少年である。 第二次トウキョウ決戦にも参戦したが、スザクが「決して使わない」と誓っていたはずのフレイヤでトウキョウ租界を消し飛ばしたことで、レドを目前で失う。決戦後、フレイヤ使用について弁解すらしなかったスザク、そしてフレイヤを開発・使用したブリタニア軍を信じられなくなり、軍を退役した。帰国後はレドが決戦前に残した言葉に従い彼の私室を訪れ、彼の本当の任務を知ると同時に、諜報活動のレポートが記録されているデータディスクを入手する。 ルルーシュが皇位簒奪後に行った改革によって貴族制度は廃止されたが、ヘクセン家はシュネーが卓越した経営手腕で実家を支えたことが功を奏し、他の多くの貴族と異なり没落を免れた。レドの形見となったデータについては「中身を全て閲覧すればコノエナイツが終わってしまう」ことを予感して確認を躊躇していたが、未来へ進むためにディスクの中身を検め、レドが生前調べ上げたスザクやギアスに関する機密情報について知った。 光和2年に東京を再訪し、フレイヤ被災の慰霊碑前にてニーナと語らった後、偶然見つけた『カフェ・ゼロ』にてベニオたちと知り合う。 漫画版『復活のルルーシュ』にも登場し、ナナリー拉致事件の後にジルクスタン王国への潜入調査に向かうカレンたちの前にシュナイゼルの紹介で現れて、民間人の立場からカレンたちのジルクスタンへの潜入の手引きを任される。道中の飛行機の中でカレンたちに、第二次トウキョウ決戦で戦死したレドが遺したデータディスクの内容から、現在のゼロの正体がスザクであることを察しており、今回の依頼を引き受けたのはゼロ(スザク)に、第二次トウキョウ決戦の後にフレイヤを使用したスザクを軽蔑し罵倒してしまったことを謝りたいからだと語った。 搭乗機は、精密狙撃に特化したサザーランド・カスタム。中華連邦のクーデター後はヴィンセント・グラムのデータをフィードバックしたヴィンセント・スナイプに搭乗する。 レド・オフェン シュナイゼルの意向により、コノエナイツの一員となった庶民出身の若手騎士で、シュネーとは歳が近いこともあって前々から親しい関係にあった。庶民出身故に実力のない貴族達から妬まれていたことがあり、スザクがラウンズになったことも特に不平不満を漏らさずに達観している。その出自ゆえに誇りや名誉を重視せず「無様でも生き残った方が良い」という考えを持ち、結果として貴族の矜恃や血筋に拘りがちなシュネーのブレーキ役を務めているなど、彼に比べて大局的な物の見方が出来る人物。また、スザクがラウンズになった件に対しては何らかの理由があると好奇心を抱く一方で、時としてシュネーを茶化すような態度に出たり、逆に彼からアイダホの屋敷に招待された時は断るという、他者に興味はあるが自身は他者との距離を置こうとする相反する面を有している。 表向きは「庶民の出身ながら軍学校にて成績優秀だったため、若くして騎士へと抜擢された」という、庶民出の者としては順当なサクセスストーリーそのものな経歴を有しているが、それはレドの真の上司であるカノンが手駒として有効活用するために巧妙に偽造したものである。真の出自はある意味ナンバーズ以上にどん底中のどん底の生まれで、物心ついた頃には父親は家におらず、母親は酒浸りでかつ男遊びに夢中で、遊ぶ金欲しさに息子のレドを少年を好むような貴族や金持ち相手の男娼として働かせるような父親以上のろくでなしであった。そのため、当初は自分の境遇を普通と感じ受け入れていたが、10代の頃には早熟にも自分の境遇が劣悪であることと、自分を抱くような貴族が表に出せない裏事情を抱えており、それをしかるべきところに売ればいい金になると気付く。しかし、自分だけでは集められる情報も限られていることから、同じ境遇の男娼たちと「チーム」を結成し、貴族の不正などをリークして金を稼いでいく。いつしか裏社会ではレド本人の知らない内に「姿を現して貴族を破滅させては、事が終わるとすぐに煙のように消える」ということから「幻影の毒牙(シャドウ・ヴェノム)」の異名で噂される存在となった。 やがて、自分だけが日陰者の人生から抜け出すには十分な大金を稼ぐのには成功するものの、「チームの全員が嫌なことを嫌と言える、まともな人生を送れるようになるにはまだまだ足らない」として働き続けていたが、顔が割れたチームの面々が自己保身のためにあっさりと裏切り、その事実に衝撃を受けながら殺されかけたところをカノンに救われ、その才能を見込まれて部下として働くという条件付きでカノンの部下に取り立てられ、これまでの行為も「腐敗貴族を一掃できた」としてから不問にされる。これにより、皮肉にも裏切られたおかげで完全では無いながらも日の当たる場所に出られ、自身も「最初から一人でやっていた方が上手くいっていたのではないか」と思うようになった。 しかし、その後も結局は以前と同じようにスザクやシュネーの知らないところでスザクに対するスパイ活動を行っており、スザク本人のみならず彼が接触を図った相手やカノンがその存在を察している超常的な力(ギアス)をも調査対象としている。このため、本心では自身を仲間として大切に思ってくれているシュネーに対して「俺はお前の仲間を名乗れる奴じゃない」という罪悪感を抱き、「結局自分は日の当たる場所に本当の意味で出ていない」と苛立ちを覚えるが、コノエナイツとしての日々を送るうちに初めて純粋に「生きたい」と願うようになる。 第二次トウキョウ決戦の最中、秘密裏に潜入した政庁にて機密情報局やギアスに関連する情報を得るが、心に芽生えていたスザクとシュネーへの友情からその情報を握り潰す。いずれはこの背信がシュナイゼルに露見し粛清されるであろうことを予測し、シュネーに「僕に万が一のことがあったら、僕の部屋の引き出しを開けろ」と伝えた直後、スザクによって放たれたフレイヤの効果範囲からシュネーを身を挺して逃がし、機体ごとフレイヤの光に飲み込まれ戦死した。 搭乗機は、近距離戦に特化したサザーランド・カスタム。中華連邦のクーデター後は、同様のカスタマイズがされたヴィンセント・ブレイズに乗り換える。
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