ウツとは? わかりやすく解説

うつ【全/空/虚】

読み方:うつ

[接頭]

(全)名詞付いて、すっかり、全く、全部の意を表す。

「皮を—はぎに剝(は)ぎて」〈記・上〉

空・虚名詞付いてうつろな空虚な、の意を表す。

「—(せみ)はからを見つつもなぐさめ深草の山煙だにたて」〈古今哀傷


う・つ【打つ】

読み方:うつ

【一】[動タ五(四)

物を他の物に向けて強く当てる

㋐たたく。ぶつ。「平手で—・つ」「滝に—・たれる」

勢いよくぶつける。「後頭部強く—・つ」

たたいて鳴らす。打ち合わせて音を立てる。「柱時計一二時を—・った」「太鼓を—・つ」

たたいて移動させる当てて飛ばす。「ホームランを—・つ」

強く刺激する。「鼻を—・つ消毒薬のにおい」

㋕心に強い感動与える。「雄渾(ゆうこん)な筆致読者を—・つ」

1のようにして)物事をしたり、物を作ったりする。

㋐鍬(くわ)などで耕す。「田を—・つ」

たたいて平たくのばしたり、鍛えたりして作る。「そばを—・つ」「箔(はく)を—・つ」「太刀を—・つ」

キーたたいて信号を送る。発信するまた、印字する。「電報を—・つ」「タイプを—・つ」「携帯メールを—・つ」

㋓布・綿・わらなどをたたいて、つやを出したり、やわらかくしたりする。「わらを—・つ」

広がるように投げる。「投網を—・つ」

㋑まいて散らす。まきかける。「庭にを—・つ」

目標めがけて投げる。「つぶてを—・つ」

1のようにして)しっかりと取り付ける

たたいて、中へ入れ込む。「くいを—・つ」「(やな)を—・つ」

㋑さし入れる。突きさす。「鍼(はり)を—・つ」「注射を—・つ」

付け留め高く掲げる。「高札を—・つ」

㋓しるしをつける。「目盛りを—・つ」「読点を—・つ」

しっかりと全体張る。「掛け軸の裏を—・つ」

㋕ひも・糸などを組み合わせてよる。「緒を—・つ」

㋖縄で縛る。縄をかける。「縄を—・たれた罪人

ある事を行う。

相撲芝居などの興行をする。「芝居を—・つ」

㋑碁・ばくちなど、勝負事をする。「ばくちを—・つ」

手段方策を施す。「ストを—・つ」「手金を—・つ」「逃げを—・つ」

そのような動作をする。「寝返りを—・つ」

参拝をする。また、巡礼をする。「西国を—・つ」

動き規則正しく繰り返される。「磯—・つ波」「脈—・つ」

火打ち石強くぶつけて火をだす。

「をりをりに—・ちて焚(た)く火の煙あらば心ざす香をしのべとぞ思ふ」〈貫之集

《鞭(むち)でたたくところから》馬を走らせる

佐々木判官時信一里計(ばか)り引きさがりて、三百余騎にて—・ちけるが」〈太平記・九〉

幕などを張る

生田の川のつらに、女、平張(ひらば)りを—・ちてゐにけり」〈大和一四七〉

[可能] うてる

【二】[動タ下二《「打たれる」意から》

負ける。圧倒される

「ことのは強(こは)く見ゆれどすまひ草露には—・つるものにざりける」〈源順集

誓い守らず神仏の罰を受ける。

「いかに和僧起請(きしゃう)には—・てたるぞ」〈平家一二

承服できる。合点がいく

小気味の悪い女郎ぢゃと、さすがの武士も—・てぬ顔」〈浄・天網島

[補説] 江戸時代には「うてる」という下一段形も行われた

[用法] うつ・たたく——ほぼ同様の動作を表すが、「打つ」は「合図太鼓を打つ」「時の鐘を打つ」「釘を打つ」のように、意志的な動作重点をおいて用いられる場合がある。◇「たたく」は動作そのものを示す。「ボールをたたく」といえば、「打つ」よりも打撃の姿、勢いなどを想起させるまた、太鼓をたたく」「鉦(かね)をたたいて経を読む」など、繰り返し打ち続けることをいうことが多い。◇類義語の「殴る」は怒り興奮などの感情込めて強く打つ場合用いる。「ぶつ」もほぼ同じだが、「殴る」にくらべて怒り興奮浅く、打つ力も弱い。「そんなにぶたないでよ」のような用法もあり、この場合「殴る」に置き換えることはできない。◇「はたく」は、平たいもので打つ感じ強く払いのけるような動作を伴うことが多い。「ほこりをはたく」「(はえ)をはたく」などと用いる。


う・つ【撃つ/射つ】

読み方:うつ

[動タ五(四)《「打つ」と同語源》弾丸・矢などを発射する。「拳銃で—・つ」「標的を—・つ」

[可能] うてる


う・つ【棄つ】

読み方:うつ

[動タ下二捨てる。多く他の動詞に付けて用いられる

此の子は葦船入れて流し—・てき」〈記・上〉

「俄(には)かに親この女を追ひ—・つ」〈伊勢四〇


う・つ【討つ】

読み方:うつ

[動タ五(四)《「打つ」と同語源》

攻撃する。敵を攻めて滅ぼす。征伐する。「かたきを—・つ」「不義を—・つ」

武器用いて、傷つけたり殺したりする。「首を—・つ」

[可能] うてる


うつ【鬱】

読み方:うつ

常用漢字] [音]ウツ(漢)

草木こんもりと茂る。「鬱然鬱蒼(うっそう)」

ふさがる。気分中にこもる。「鬱鬱鬱血鬱積陰鬱躁鬱(そううつ)・沈鬱憂鬱

こもった気が盛んなさま。「鬱勃(うつぼつ)」

[補説] 「欝」は俗字

難読鬱金(うこん)


うつ【鬱/×欝】

読み方:うつ

【一】[名]心が晴れ晴れしないこと。気がふさぐこと。憂鬱。「酒で—を散じる」「—状態」

【二】ト・タル[文]形動タリ草木生い茂っているさま。鬱蒼(うっそう)。

周囲老樹—として繁り」〈独歩馬上の友〉


打つ ウツ

(1)麻雀をすること。(2)打牌をすること。(3)振込むこと。同義語ホウジュウ振り込む

ウツ

読み方:うつ

  1. 頼む。

分類 ルンペン大阪

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宇津

読み方:ウツ(utsu)

所在 北海道紋別郡興部町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

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