アトムと戦ったライバル・悪者
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「鉄腕アトム (アニメ第2作)」の記事における「アトムと戦ったライバル・悪者」の解説
アトラス 声 - 北條美智留(少年型:第2話) → 森功至(青年型:第5話以降) 原作に一度だけ登場した同名の「悪の心であるオメガ因子を持つロボット」の設定を膨らませた、本作オリジナルのキャラクター。 ワルプル・ギス男爵(声 - 森山周一郎。モデルは原作のブルグ伯爵)が非合法で入手したアトムの設計図を元にして制作、オメガ因子を取り付けた悪のロボット。当初はアトムと同様の少年型であり、ギス男爵の命令で悪事を働かされていたが、ロボットを物扱いして虐待するギス男爵が、姉代わりだったリビアンを破壊した際に怒りを覚えて反抗。その後、自分自身を青年型のロボットに改造し、ロボットを虐待している人間への復讐としてさまざまなテロ活動を起こすようになり、アトムとは何度も対決することになる。第38話でアトムと兄弟であることを知る。居城クリスタルを駆使して磁力場飛行で宇宙空間や地中までも移動できる。エネルギーを吸収する電磁剣「ゼロ・セイバー」を佩き、ロボット白馬に騎乗して現れる。アトム同様に指先からレザーブラストを放つほか、切り札としてロボットの電子頭脳を狂わせる三次元振動波を額に装備している。青年型ではノズルは両脇の下にある。 劇中ではオメガ因子について「ロボットの悪の心」としか語られておらず詳細は不明。 最後は弟アトムから受けた借りを返すため、また自分の存在を敵に轟かせるため、地球をアトムに任せ自らは宇宙からの侵略者の本隊に特攻をかける。クリスタルから小ブラックホールを発生させ、侵略者から地球を救った。 リビアン 声 - 横沢啓子(現・よこざわけい子) ワルプル・ギス男爵の屋敷にいた侍女ロボット。生まれたばかりのアトラスの姉代わりとなるが、些細な失敗を理由にギス男爵に破壊され、それがアトラス謀反のきっかけとなる。後にアトラスによって修復される。アトラスにとって唯一の心の支えであり居城クリスタルで大切に扱われるが、オメガ因子を持たないため人間に反乱を起こそうとするアトラスの言動を理解できず、常に制止しようとする。第38話でギス男爵からアトムとアトラスが同設計図を基にした兄弟であることを聞かされ、アトラスに伝える。第42話ではアトムにも打ち明けた。最後、人類と弟を救うために侵略者に特攻をかけるアトラスから退去を命じられるが、自らの意志で彼に寄り添い共に宇宙に消える。 スカンク草井 声 - 加藤精三 デッド・クロス殿下 声 - 寺島幹夫 グラービア国のラグ大統領を狙う秘密組織「デッドクロス党」の首領。 なお原作では、素顔はラグと瓜二つで、グラービア国大統領になるべくラグを教育するも、ラグが反逆して大統領に就任したためにラグを狙う様になり、また最後は自害しようとするもアトムに助けられて観念し御用となったが、アニメではラグを抹殺しようと発射したミサイルが、アトムによってコントロールを失い、屋敷ごと爆破してしまったため、素顔や経緯などの詳細は分からずじまいで終わった。 金三角 声 - 峰恵研(第20話) → 滝口順平(第36話) 自称、世界的有名な科学者ゴー・マンチュウの孫の孫の孫で大富豪。プークの変身能力を利用してウラニウム強奪を画する(第20話)。黄金の珊瑚群を発見、独占を企む(第36話)。 四角四面 声 - 屋良有作 金三角の部下。囚人番号13。金三角の命を受け、戸沢博士の脱獄を手がける。 サルタン 声 - 飯塚昭三 プルートウの主人。元はアラブのさる国のサルタンだったが国庫を湯水の如く浪費して国を追われた。本名チョチ・チョチ・アババIII世(オリジナル版では「アジン・アババIII世」)。アブーラ博士にプルートウを造らせ、アトムを含む世界の高性能7大ロボットを撃破させようと企む。 イキスギ博士 声 - 藤本譲 「二分の一システム」を考案したロボッティング選手権大会の専属トレーナー。当システムを内蔵したロボット猛獣サンドイッチを従えている。ウランに二分の一手術を施し、彼女を二体に分化する。興行主の会長(声 - 今西正男)と組んで、大会第3位のガーメランを用意して二分の一ウランと当たらせ、勝ち残ったガーメランを残りの二分の一ウランと組んで「復讐戦」と称して盛り立てて大儲けするイベントを企んだ。しかし、「二分の一システム」を導入すると個体とともにパワーもまた半減するデメリットを失念しており、大会は番狂わせとなってしまう。 原作および第1作では「雪杉」という姓だった。 バリバリ博士 声 - 八奈見乗児 エジプト陰謀団の首領である科学者。エジプト大帝国の構築を手始めにアフリカ大陸を征服する野望に取り憑かれる。製作したロボット・クレオパトラを本物のファラオと見せかけ、エジプト国民を操った。なお原作の「天馬博士のかつてのライバル」という設定は省かれ、また劇中には天馬博士は登場しなかった。 マゼブ博士 声 - 肝付兼太 ロボットのエネルギーを吸収する微生物を駆使して、科学省乗っ取りを企む「怪人マゼブ」。雲上に拠点を構え、季節外れの10月に微生物を成分とする大雪を降らせ、ロボットを外出不可に追い込み、エネルギー支配を目論む。精密機械局のエネルギーカプセル生産部門を狙って、科学省引き渡しをお茶の水博士に要求する。 リンドルフ博士 声 - 中村武巳 グロッタ共和国の地下要塞で、アトムのプロトタイプとなる中性子爆弾付き試作品設計図を基に少女型ロボット、ニョーカを制作した。盗まれた試作品設計図を入手すべくグロッタ共和国に潜入したアトムに与したニョーカに立腹し、ニョーカの頭部にある中性子爆弾起動スイッチを入れる。地下要塞に大量の量産ロボットを蓄積していたがアトムの働きで全壊した。その巻き添えで倒れた鉄柱の下敷きになったが、中性子爆弾の起動を止めることを条件にアトムに救出される。
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