その他の卒業生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 06:59 UTC 版)
「進撃の巨人の登場人物」の記事における「その他の卒業生」の解説
ユミル (Ymir) 声 - 藤田咲 そばかすと鋭い目つきが特徴的な黒髪の少女。17歳。身長172cm。体重63kg。2月17日生まれ。 打算的できつい言動が多い粗野な性格。初期から登場しているにもかかわらず、その名は長らく伏せられ、9巻36話のサシャの回想でようやく名前が明かされた。 普段は不真面目そうに振舞っているが実際は優れた頭脳と実力を有しており、素性においても謎の多い人物。実力的には104期の中でも上位10人に入ることのできるはずの逸材だが、密かにクリスタにその立場を譲っており、彼女に対して強い執着心を持つ。 その正体は壁外出身の巨人化能力者。名前も持たない物乞いの孤児だった頃に、始祖ユミルを崇拝するカルト教団の教祖に仕立て上げられ「ユミル」と名付けられた。その後マーレ治安当局から人心を惑わした罪により教団幹部らとともに「楽園送り」にされ、以降約60年間を無知性巨人として壁外をさ迷った。845年、壁を破壊しにやってきた戦士隊の1人であるマルセル・ガリアードを偶然にも捕食し、マルセルが持つ「顎の巨人」を継承したことで、知性を取り戻し人間の姿に戻った。 壁内に侵入後、ウォール教関係者の会話からクリスタの存在を知り、自分の存在を否定された者として共感したことが彼女との交流の原点になっている。ウトガルド城にて巨人の群れに包囲された危機の中、クリスタに生きる道を示すべく巨人化して戦い、負傷して動けないところを超大型巨人と化したベルトルトに捕らわれてしまう。その後はクリスタを守るためにライナーたちにつくが、エレンが発動させた「座標」の力を見て「壁の中にも未来がある」と判断すると、クリスタに別れを告げ、ライナーたちとともにウォール・マリアのシガンシナ区まで撤退した。 その後の消息は明らかにされず、ウォール・マリア最終奪還作戦に姿を現すことはなかったが、クリスタに宛てた手紙をライナーに託しており、手紙には自身の生い立ちと、偶然にも「顎の巨人」の力を得て壁の中で本当の自分として自由を謳歌できたこと、そして(「顎の巨人」を継承させるために)死を迎えることが書かれていた。ライナー、ベルトルトの協力によりマーレに帰還後、自分の意志で「顎の巨人」をマーレに返還し、継承者となるポルコ・ガリアードに捕食されてその生涯に幕を下ろした。なお素質の問題なのか、ポルコに比べユミルが巨人化した「顎の巨人(ユミル巨人体)」は能力がかなり劣る。 最終決戦では、始祖の巨人が再生させた歴代の9つの巨人の一人として、顎の巨人の姿で登場。当初はエレンの傀儡と化してアルミンたちと敵対するが、座標に辿り着いたアルミンの説得を受けたジークの想いに呼応し、始祖討伐の協力を行った。 トーマス・ワグナー (Thomas Wagner) 声 - 須嵜成幸 金髪の少年。トロスト区出身。エレン、アルミンらと同じ訓練兵団34班(トロスト区攻防戦区割)のメンバー。超大型巨人出現時は固定砲整備4班で、エレン、コニー、サシャ、サムエル、ミーナとも同じ班。成績優秀者が皆憲兵団入団への意思を示す中、エレンの調査兵団入りの熱い意思に感化され、希望をともにする。 しかし初陣のトロスト区防衛戦にて奇行種の巨人に襲われ、丸呑みにされて戦死してしまう。トーマスを食った奇行種は後に巨人化したエレンによって殺された。 エレンの立体機動訓練時は教官であるキースの補助を行っていた。 ミーナ・カロライナ (Mina Carolina) 声 - 安済知佳 黒髪を二つ分けのお下げにした少女。超大型巨人出現時は固定砲整備4班、トロスト区攻防戦では訓練兵団34班に所属。エレンの言葉を受け調査兵団入団を目指していた。 トロスト区攻防戦における立体機動中、巨人にワイヤーを掴まれ壁に叩きつけられ脳震盪を起こし、動くことの出来ないまま覗き込む巨人に喰われ戦死する。 ナック・ティアス (Nac Tius) 声 - 樋口智透 エレン、アルミンらと同じ訓練兵団34班のメンバー。オールバック風の髪型が特徴の少年。 トロスト区攻防戦にてエレンの脚を食った巨人に立ち向かうも返り討ちに遭い戦死する。 ミリウス・ゼルムスキー (Mylius Zeramusuki) 声 - 布施川一寛 エレン、アルミンらと同じ訓練兵団34班のメンバー。金髪で短髪の少年。 トロスト区攻防戦にてエレンの脚を食った巨人に立ち向かうも返り討ちに遭い戦死する。 サムエル (Samuel) 声 - 高橋研二 固定砲整備4班所属の黒髪の少年。 超大型巨人の襲撃を受け、気絶したまま壁上から転落したが、間一髪のところでサシャに立体機動のアンカーを脚に打ち込まれ、助けられる。 854年のマーレ編ではエレンを支持し、フロックを筆頭とするイェーガー派の一員として再登場。アルミンを撃つがその後コニーに撃たれ戦死。 フランツ・ケフカ (Franz Kefka) 声 - 大隈健太 第104期訓練兵団卒業生。坊主頭の少年。ハンナとは両者とも訓練生時代から相思相愛の関係にある(エレンによると「バカ夫婦」)。 エレンと喧嘩をするジャンをたしなめるなど、穏やかな性格であったが、トロスト区攻防戦にて下半身を巨人に喰われて戦死。 ハンナ・ディアマント (Hannah Diamant) 声 - 佐藤恵 第104期訓練兵団卒業生。茶髪の一つ結びで、頬にそばかすがある。フランツとは両者とも訓練生時代から相思相愛の関係にある(エレンによると「バカ夫婦」)。 争いを好まない優しい性格だったが、トロスト区攻防戦でフランツの死を受け入れられず、上半身のみの遺体に心臓マッサージを続ける錯乱状態に陥っていた。その後の行末は描かれていないが、公式イベントの『Attack 音 体感』の朗読劇でエレンが死亡者の名を読み上げる際、ハンナの名が存在する。 トム (Tom) 声 - 須嵜成幸 第104期訓練兵団卒業生。性格は臆病。 トロスト区攻防戦にて立体機動装置のガス欠により行動がとれなくなったところ、巨人の集団に囲まれる。彼を助けようと援護に向かった同期生達と共に巨人に捕食されて戦死。しかしその死は彼らに巨人が群がった隙をついたジャンらの、本部到達への足がかりとなった。 ダズ (Daz) 声 - 田久保修平 第104期訓練兵団卒業生。老け顔で顔のほうれい線が特徴。 威勢は良いが精神的に脆い部分があり、初陣の際には巨人の恐怖を目の当たりにして逃亡を試みようとしたり、訓練兵時代では雪中行軍に志願したものの全くついていけずに死にかけた挙句、同班のクリスタとユミルに助けられたりしている。ピクシスの演説を受けて逃亡を思いとどまり、トロスト区奪還作戦に参加するが、戦闘終了後の動向は不明。 854年のマーレ編ではエレンを支持し、フロックを筆頭とするイェーガー派の一員として再登場。最後は苦悩しながらアルミンを撃とうとするが、サムエルの銃を奪ったコニーに射殺された。 アニメ版ではトロスト区防衛戦で戦う前からかなりの恐怖心を持っており、何度も嘔吐をしていた。 フロック・フォルスター (Floch Forster) 声 - 小野賢章 第104期訓練兵団卒業生。茶髪で前髪に癖がある。当初は駐屯兵団に所属していたが、革命後の調査兵団の募兵に応じて調査兵団に入団する。マルロと同じく実戦経験が無い新兵。 ウォール・マリア最終奪還作戦ではマルロたちとともに馬の管理などの後衛に就いていたが、エルヴィンの号令のもと、エルヴィンや他の新兵たちとともに獣の巨人に囮の決死の突撃をし、唯一投石の直撃を免れ生き残る。その後、瀕死の重傷のエルヴィンを発見し、仲間たちを死に追いやった憎しみから止めを刺そうとしたが、戦い続けるリヴァイの姿を見て「巨人を滅ぼすことができるのは悪魔だけ」と思い知り、巨人化薬を持つリヴァイたちのもとにエルヴィンを連れて行った(最終的にリヴァイが翻意してアルミンに薬を打ったため、その思いは断たれた)。この戦いで得た経験はフロックに大きな影響を与え、過激で冷酷な活動家へと変えることとなる。 854年のマーレ遠征作戦ではジャンたちとともにマーレへの襲撃に参加。自分達が生き残るには悪魔が必要という思想は変わっておらず、エレンを支持するイェーガー派筆頭となっている。義勇兵のイェレナたちがジークの脊髄液を混入したワインを兵団上層部などに飲ませて抵抗を阻止している間に兵団を制圧、マーレ軍の奇襲では車力の巨人の討伐に向かうが、激しい抵抗に苦戦する。 その後、アルミンやミカサ達の地鳴らしを阻止する動きにいち早く対応。飛行艇の運用を阻止するために行動するが叶わず、最期はミカサの立体機動装置のアンカーを首元に刺されて死亡。最後の最後までエルディア人の自由を願っていた。 ゴードン (Gordon)、サンドラ (Sandra) 声 - 佐久間元輝(ゴードン)、河村友美(サンドラ) 第104期訓練兵団卒業生。ゴードンは短い黒髪の男性兵士で、サンドラはボブカットの女性兵士。フロックとともに調査兵団の募兵に応じて調査兵団に入団した新兵。 ウォール・マリア最終奪還作戦で、囮の決死の突撃で獣の巨人の投石を受けて戦死する。
※この「その他の卒業生」の解説は、「進撃の巨人の登場人物」の解説の一部です。
「その他の卒業生」を含む「進撃の巨人の登場人物」の記事については、「進撃の巨人の登場人物」の概要を参照ください。
- その他の卒業生のページへのリンク