その他のイタリア人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:36 UTC 版)
「カンピオーネ!」の記事における「その他のイタリア人」の解説
紫の騎士、老貴婦人の総帥、雌狼の総帥 声 - 高橋良吉(紫の騎士)・御園行洋(老貴婦人)・北村謙次(雌狼) 《紫の騎士》はイタリアの魔術結社《百合の都》の長に与えられる称号。30代半ばの男性で、陰気な顔つきをしている。魔術結社《老貴婦人》の総帥と魔術結社《雌狼》の総帥は2人とも老人で、仲が良くない模様。3人とも本名は不明。 1巻では、療養中(の名目で幽閉されている)のドニの代わりとして、護堂に神具ゴルゴネイオンを託した。紫の騎士は14巻のドニの神獣狩りに参加している。 ルクレチア・ゾラ(Lucrezia Zola) 声 - 田中敦子 「サルデーニャの魔女」「イタリア最高の魔女」「神を知る女」と呼ばれる魔術師で護堂が神殺しの運命に巻きこまれる一因を作った人物。一朗の昔の友人なので70歳近い高齢のはずだが、その呪力の高さゆえに未だ若々しい外見を保っており、見た目は20代半ばの亜麻色の髪の美女。サルデーニャ島のオリエーナに在住。ものぐさな性格で、文明生活を享受している。『地』の位を極めた最高位の魔女であり、その知識からアレクの探求における相談相手にもなっている。エリカに悪乗りしたのか護堂の「現地妻」を自称するが、時折祖母か姉のような柔和な表情を向けることもある。 アーサリアンの端くれで、大学時代はイギリスでアーサー王と円卓の騎士についての研究をしていた。かつてグィネヴィアと共に『最後の王』を探していたことがあるが、『最後の王』はアーサーではないことに気付き、さらには『最後の王』の復活で世界が滅ぶ可能性に思い至り、グィネヴィアと袂を分かった。当時から一度も『最後の王』にまつわる霊視を得たことはなかったが、5世紀から帰還した護堂と対面した際に、日本語で「むかしむかしあるところに」という生涯初の啓示を受けている。 40年以上昔にヤマトタケルなどの日本古来の伝承について学ぶため来日し、当時大学院生だった一朗と知り合う。一朗たちと訪れた能登の村で連続怪死事件が発生した際、ボローニャ大学から無断で持ち出していた神具《プロメテウス秘笈》を使い、事件を起こした「たたり神」から神力を奪い取り、相手が弱い神格だったこともあり封印に成功、将来的に神が復活した時のために秘笈を日本に残したまま帰国した。この神具を返却するために、祖父の代理で護堂がイタリアに向かったことが彼の神殺しとしてのキャリアの始まりとなる。 最終決戦から2年半後にたたり神の復活を霊視し、警告の手紙とお守りを草薙家へ郵送するとともに、正史編纂委員会へ注意勧告を行った。 アンドレア・リベラ(Andrea Libera) ドニの旧友にして側近の大騎士。イタリアおよび南欧魔術界の名誉のため、主人の不祥事はすみやかに情報隠蔽し、外部に広まらないよう心を砕いており、秘書とお目付役を兼ねたその立場から、『王の執事』の異名を持つ。律儀な性格で、ドニを面と向かって罵倒できる数少ない人物だが、奔放なドニには振り回されっぱなしの苦労人。ドニの策略により拉致されることもしばしばで、その境遇からエリカも含めた様々な人物に同情されている。 魔王内戦ではドニに同行して来日、彼が地上に落下させた『流星剣』の後始末などに奔走する羽目になる。 聖ラファエロ(St. Raffaello) 《百合の都》において最高の騎士に与えられる称号であり、本名は不明。当代の聖ラファエロはルクレチアと同世代だが、容姿は20代の黒髪ポニーテールの美女。魔術と剣術を極めた「聖騎士」で、現役を退いてなお、ドニがカンピオーネになるまでは欧州最強の騎士と呼ばれていた。長きにわたる戦歴から旧世代のカンピオーネ三人全員と面識があり、彼らを「兄さん」、「姐さん」と呼ぶ。 サルバトーレの剣の師匠であり、剣の腕だけならサルバトーレに勝利するほどの凄腕。ただし、あくまで彼女がサルバトーレに対抗できるのは「人間として」であり、彼がカンピオーネとして権能を振るえば九割九分九厘勝ち目はない、とのこと。エリカとリリアナが持つ魔剣、『獅子と匠の双剣』クオレ・ディ・レオーネとイル・マエストロの前所有者で、本来一振りずつ授かる魔剣を、その才ゆえに例外的に二振り受け継いでいる。 『ダヴィデによる勲の書』の先代管理者でもあり、いにしえの騎士がサン・ジミニャーノの付近に築いた地下神殿で保管するため、誰にも詳しい居場所を教えずに隠棲していた。しかし4年前、神殺しを為したサルバトーレと対峙した際に、以降の魔道書の管理を彼の友人のアンドレアに任せ、弟子に同行していたエリカとリリアナの二人へと魔剣を継承させた。 14巻にて初めて本編に登場。ドニの神獣狩りにパオロからアイーシャと面識があるということから招待を受け、そこで護堂と対面する。 ダヴィド・ビアンキ サルデーニャの港町カリアリの魔術師で、20代半ばの美男子。地相術師としては優秀だが、ルクレチア曰く「浮ついた性格で、100%は信用できない」とのこと。その実力はエリカと比較して6割程度。自信過剰な人物で、その性格と魔術を使えないという点からドニの実力ひいてはカンピオーネという存在を侮っていた。 ルクレチアの紹介で訪れた護堂とエリカに、地相術でメルカルトの行き先を導き出すが、同時に護堂がウルスラグナを討ちカンピオーネになったばかりだと見抜き、ドニへの不満もあって護堂を倒して「カンピオーネの中にも魔術師にとっての『王』に値しない存在もいる」ということを証明するために護堂に襲いかかる。しかし、権能を掌握し始めた護堂にあっさり撃退され、地元の魔術結社に捕縛されて罰せられた。 その後はアメリカに渡り、邪術にかぶれてロサンゼルスのダウンタウンで店を開いて生活していた。しかし内偵に現れたアニーの正体を観相術の結果から知ってしまい、逃走を計ったが魔銃の衝撃波に打ちのめされ、意識を失ったまま善の魔術師が運営する精神病院に収監された。 ワルテル・ザンパリーニ シチリアで最大の魔術結社《パノルモス》の総帥にして、シチリアマフィアのボス。銃弾や火薬で『焰』を操る魔術を得意とする。豪快であると同時に抜け目のない人物。2歳になる孫娘がいる。 護堂がカンピオーネになって間もない頃、メルカルトとの対決に臨む護堂と接触し、護堂に取り入ってイタリア全土では中小規模の魔術結社である《パノルモス》の権威を高めようとした。その後も孫を嫁入りさせようと勧めている。 聖ピントリッキオ 聖ラファエロの正統な弟子で、魔術結社《老貴婦人》の次期総帥となる人物。エリカ達とは一世代上の大騎士。 アレッシア BD1巻特典小説に登場。イタリアの中部トスカーナ州の片田舎に位置する村に住む女子中学生。キリスト教徒だが、村の修道院でテンプル騎士の末裔と思われる老修道士から魔術の才能を見込まれて軽い手ほどきを受けたため、見習い以下とはいえ魔術の心得を持つ。老修道士の死後は残された使い魔犬サンドロの世話をして暮らしていたが、修道院の地下に封印されていた“異形の獣”と呼ばれたアルテミスの眷属である神獣が、アルノ川に現れた恐竜型の神獣(時空を超えて出現したウルディンの顕身)の影響で活性化してしまい、怯えながらどうすべきか悩んでいた。恐竜を倒したが川に落ちて漂着した護堂とエリカを偶然救助し、彼らが魔術関係者と知ると相談を持ちかけ、『戦士』で半覚醒の神獣を倒してもらった。
※この「その他のイタリア人」の解説は、「カンピオーネ!」の解説の一部です。
「その他のイタリア人」を含む「カンピオーネ!」の記事については、「カンピオーネ!」の概要を参照ください。
- その他のイタリア人のページへのリンク