構圖とは? わかりやすく解説

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こう‐ず〔‐ヅ〕【構図】

読み方:こうず

絵画・写真などで仕上がり効果配慮した画面の構成コンポジション。「—がいい写真」「斬新な—」

構成され図形

物事全体的にとらえたときのすがた・かたち。「未来都市の—を語る」「汚職事件の—」


構図

表現の要素組み合わせて効果を出す手段転じて画面の中の配置を示す言葉一般的には画面中に対象をどう入れるかということ受け止められている場合が多いが、そういう風に理解していると、入れ方規則を憶えればいいと考えてしまいがちである。構図は、作者意図したことを形に置き換えていく上で決められた、形の組み合わせのことであり、定番はまった異な配置組み合わせ大きな効果生むこともある。

構図

作者金子勝

収載図書愛の錯覚
出版社日本図刊行
刊行年月1997.11


構図

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 10:57 UTC 版)

構図(こうず)は、ビジュアルアートにおいて、対象とは異なり、芸術作品におけるビジュアル要素または「成分」の構成または配置。 それはまた、芸術の原則に従って芸術要素の構造としてとらえることができる。


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構図

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 03:14 UTC 版)

兵士と笑う女」の記事における「構図」の解説

窓辺男女談笑をしており、2人は構図と光によって対照的に描かれている。女性半ば開けられた窓からの日光受けて輝いている。これに対して男性は、壁やテーブルクロス明るさに対してシルエットのようになっている男性背面向けているため、表情左手様子はほとんど見えない女性笑顔浮かべて開放的であり、白い頭巾黄色ドレス明るさ強調している。女性表情から、男性会話楽しんでいるであろうことが推測できる鑑賞者は男性肩越し観るような構図になっている人物の明暗明確なため、2人が光を囲んでいるような効果与えている。これはカラヴァッジョ風の画家を指すカラヴァジスト(英語版)から続く表現だが、人物正面から向かい合う配置フェルメールの作品としては珍しい。 透視図法意識して作図されており、閉じた窓枠消失点2人中間にあり、2人視線消失点とほぼ同じ高さにそろえられている。開いた窓や、男性が座る椅子は、左側消失点に集まるようになっている女性頭上にある地図下端男性の額へと達しており、2人心理的な距離が近く見えるようになっている向かい合っている2人のうち、手前男性女性比べる大きく見え奥行き見て取れる男性大きさ加えて後方伸びる窓枠によって遠近法強調されている。前景半分近く占め男性大きさは、広角レンズ凸面鏡から見た光学効果似ている。そのため、フェルメール光学装置用いて制作したという説のきっかけとなった後述)。 『兵士と笑う女』はフェルメール様式確立する過渡期ありながらも、光の表現厚塗りの処理など、彼の特徴見られる。のちの作品では、人物の見かけ大きく異なるように描くことはなくなるが、左側の窓、奥の壁との並行などの要素引き継がれていった

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 14:11 UTC 版)

雇われ羊飼い」の記事における「構図」の解説

ハントは、ジョン・エヴァレット・ミレー暮らし協力していたときに絵を描いたが、彼は同時にサリー州ユーウェル(Ewell)の近くのホグスミル川(Hogsmill River)の近くで『オフィーリア』を描いていた。両方の絵は、イングランド田舎場面描き、その純真は、自然な調和の、捉えにくいしかし深く脅迫的な侵害によって乱されている。ハントの絵において羊飼いは、自分ヒツジ群れ無視し群れはみぞを超えて小麦畑のなかに歩き回っている。この境界侵害は、羊飼いの、若い女性パーソナルスペースへの物理的侵入と平行であり、彼女は、共犯としてあるいは知りながらの懐疑として解釈されるようにあいまいに反応している。彼は、彼女にガ()を見せながら彼女の肩に片腕回している。 ハントは、地元田舎娘エマ・ワトキンス(Emma Watkins)をモデルにした。彼女は、エキゾチックな顔立ちのためにラファエル前派によって「コプト人」("the Coptic")として知られていた。ワトキンスは、ハントモデルになって絵を完成させるためにロンドン旅行したが、しかしモデルとして独立して自己確立することができなかったあとうちに帰った男性人物のモデルは、知られていないが、しかし十中八九本職であった。 これが、ロイヤル・アカデミー初め展示されたとき、『リア王』の引用添えられた: Sleepest or wakest thou, jolly shepherd? Thy sheep be in the corn; And for one blast of thy minikin mouth, Thy sheep shall take no harm.

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キリストの埋葬 (カラヴァッジョ)」の記事における「構図」の解説

会葬者および死体運搬者の群像から、死んで、だらりとした身体をしたキリストとその下の石まで続く斜めの構図を持つ、この対抗宗教改革時代絵画キリストの変容ではなくキリスト哀悼瞬間描いている。鑑賞者の目が暗闇から下降していくように、マリア(クロパの妻)激し動揺が、他の人物たちのより落ち着いた感情経て最終的な感情喪失としてのキリストの死へと下降していく。スペイン芸術において病的なほど残酷に描写される磔刑後のイエスとは異なりイタリア美術イエス一般的に血を流さず死に幾何学的に難し表現方法で力なく横たわる死せるキリスト痛み感じることができないこと強調するかのように洗礼者ヨハネの手キリスト脇腹の傷の中に入っている。キリスト身体は、通常の骨と皮ばかりの描写ではなく筋肉質で、静脈があり、太い手足を持つ肉体労働者身体となっている。 二人の男がキリスト死体運んでいる。若々しい姿と赤いマントのみで識別される福音記者ヨハネは、死せるキリストを右膝と右腕支え、うっかりその傷を開いてしまっている。ニコデモミケランジェロ肖像)は、石板の端に足を乗せ両腕キリストの膝を抱えている。カラヴァッジョは、キリスト身体の威厳のある安定性と、ヨハネニコデモ動きのある不安定性との間にバランス取っている。 絵画では一般的に顔が重要であるが、カラヴァッジョ作品では腕がどこを指しているかにいつも注意を払うことが大切である。『ダマスカスへ向かう路上聖パウロの改宗』では腕は天を向き、『聖マタイの召命』では腕はレビ聖マタイの本来の名)に向かっている。本作では、死んだ神=キリスト垂れ下がった腕と純白布地が石に触れている。悲しみ暮れクロパの妻マリアは、天国身振り示している。ある意味、それはキリストメッセージである。神は地上来られ人間は天と和解したのである通例通り、最も信心深い作品中にさえ、カラヴァッジョ自己しっかりと確立している。中央にはマグダラのマリアがおり、白いハンカチで涙を拭き、顔を覆っている。伝統的には、聖母マリア永遠に若い女性として描かれるものとされていたが、本作カラヴァッジョ聖母老婆として描いている。聖母マリアの姿は、ヨハネ背後部分的に隠されているが、尼の僧衣を身に着けている。その腕は身体の側面差し出され人物群が立っている石板外郭線と平行に置かれている。聖母右手は、まるで手を伸ばしてキリスト触れているかのようにキリストの頭部上に浮かんでいる。三人の女性はそれぞれ異な苦難表現し、ともにお互い感情補完する関係にある。 左の人物は、カラヴァッジョの『改悛マグダラのマリア』(ドーリア・パンフィーリ美術館ローマ)と同じ衣服を身に着けている。右の人物は、『マグダラのマリアの改宗』におけるマリアデトロイト美術館)を想起させる。アンドリュー・グラハム・ディクソンは、これらの人物当時22歳くらいだったフィッリーデ・メランドローニで、フィッリーデはカラヴァッジョ作品頻繁にモデル務めていたのだと主張している。 本作の構図は、ミケランジェロによるサン・ピエトロ大聖堂の『ピエタ』(特に聖母の姿) と、同じくミケランジェロによる『フィレンツェピエタ』(フィレンツェドゥオーモ美術館)と関連しているようである。『フィレンツェピエタ』と関連している場合カラヴァッジョミケランジェロ自画像自身絵画転用していることになる。 カラヴァッジョの『キリスト埋葬』はミケランジェロの『ピエタ』に関連しており、聖母マリア登場しているものの、必要な数の様々な人々描かれていないため、「ピエタとは言えない。 カラヴァッジョ作品また、ボルゲーゼ美術館にあるラファエロの『キリスト埋葬』の主要人物群を拠り所にしており、比較対象となる。盛期ルネサンス理想主義カラヴァッジョ自然主義対比されることになるのであるカラヴァッジョの『キリスト埋葬』は埋葬場面表しているのではない。というのは、キリスト遺体は墓に入れられているのではなく石板の上置かれているからである。

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洗礼者聖ヨハネの斬首 (カラヴァッジョ)」の記事における「構図」の解説

カンヴァス油彩描かれ絵画は、縦3.7メートル、横5.2メートルである。目を引くのは、キアロスクーロ使用したバロック時代に共通の鮮やかな赤と暖かい黄色である。画面は、召使い少女ヨハネの首を受け取ろうと金色の大皿持って立っている側で、洗礼者聖ヨハネ処刑されるところを描いている。刑務官指示出し死刑執行人斬首を行うために短剣を引く間、ヘロデヤとして認識されている女性、ないし死刑執行間違っていることに気付いた単なる傍観者別の女性ショックで立ちすくんでいる。一般的なイタリア芸術家カラヴァッジョ自身好まれ本場面は、聖書から直接影響受けているのではなく黄金伝説関連する物語触発されている。 本作は、カラヴァッジョ作品中署名有している唯一の作品で、署名ヨハネ喉から流れる赤い血の中に描かれている。画面には何も描かれていない広い空間があるが、カンヴァスがかなり大きいため、人物像はほぼ等身大である。 カラヴァッジョは、マルタ騎士団刑務所過ごした自身記憶から作品の背景描いた画家後期絵画の特徴として、小道具の数と使用される小道具細部表現最小限のものとなっている。

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メデューズ号の筏」の記事における「構図」の解説

メデューズ号の筏』が描き出したのは、筏で13日漂流した後に残った15人の生存者が、遠くから接近してくる船を発見した瞬間である。英国初期評論家によれば作品は「筏の残骸にはすべての要素揃っていると言える」。491 × 716 cm (193.3 × 282.3 in)という壮大なスケール作品で、描かれた人物のほとんどは実物大描かれている。前景人物像は、実物のほぼ2倍の大きさで、絵の水平面近く鑑賞の上に群がるように描かれている。その結果鑑賞者は実際場面引き込まれたような印象を受ける。 急ごしらえの筏は激しい波の上で、かろうじて航海に耐えている様子であり、人々は傷ついて完全に絶望している。一人老人が、ひざに息子遺体抱えている。別の男は、落胆挫折感で髪をかきむしっている。遺体いくつか前景散らばっており、波にさらわれそうになっている中央の男性が、ちょうど救援の船を発見したところである。一人もう一人に船を指し示しアフリカ人乗員ジャン・シャルルが空きの上に立ち、船の注意を引こう死に物狂いハンカチーフ振っている。 絵の構図は、2つピラミッド型構成から成るカンバス左上大きなマストその周辺部が、1つ目のピラミッド型構成する2つ目のピラミッドでは、死んだ人や死にかけた人の体が、前景平方向に底辺作っている。その上に生存者たちピラミッド型の山を形作ると共に心理上の高まりをも描き出し、その頂点中心人物救援船に向かって必死に手を振っている。 鑑賞者の注意最初カンバス中央喚起され次いで生存者達の体が形作る流れ沿って後方から右へと移動する芸術歴史家のジャスティン・ウィントルによれば、「斜めに走る1つリズムが、左下死体から頂点生存者へと我々の目を導いている」。他の2つ斜線は、劇的場面緊張感高め効果がある。1つマストとその装具続き、筏を飲み込まんばかりに迫る波へと、鑑賞者の視線を導く。もう1つは、手を伸ばした人々の姿で形づくられており、鑑賞者を遠く見えアルゴス号シルエットへと導く。最後にはこのアルゴス号が、生存者救出することになるのであるジェリコーパレットは、生気のない肌の色生存者衣服の暗い色彩、海と雲から成る。全体的に絵は暗く、主に系の、明度の低い顔料多く使われている。ジェリコー悲劇痛み暗示するのに、このパレット効果的だ思っていた。この作品における光は「カラヴァッジオ風」だと評された。イタリア芸術家カラヴァッジオテネブリズムと密接に関連し、光と闇との間の極端なコントラスト使用することからである。 ジェリコーの海の表現カラヴァッジオよりやや控え目で、深い青というより暗緑色仕上げられ、筏や人物像トーン対照的に表現されている。救助船描かれ遠景から、明るい光が差し込み周囲の鈍い茶色場面対照的に仕上げられている。

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ネーデルラントの諺」の記事における「構図」の解説

この油彩画は、絵の中央の高さに観覧者目線位置した時に、本来の概要把握でき、詳細判別できるようになっている。構図は、絵の上部に向かうにつれて奥(絞首台帆船描かれている部分)の方に傾斜した構図となっている。このように隅をゆがませることにより、絵の中の空間がより広く見えるような印象作り出しているのである。構図の中心軸は、よくブリューゲル用い手法であるが、左下部から右上方の隅へと走っている。「あり得ない」ような形で左上部にパンケーキ描かれているが、これはおそらく遠近法的な効果意識して意図的にゆがませてあるものと思われる

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鏡の前の女」の記事における「構図」の解説

絵画の構図は古典的であると説明されている。構図要素使用により、絵画閉じた円形見えるが、ティツィアーノ時代使用されていた人文主義者レオン・バッティスタ・アルベルティの『絵画論』におけるイタリアの窓のビジョン一部になっている。構図は2人人物像楕円形の鏡というタブロー3つの主要な要素中心に構成されタブロースペース全体埋めている。フレームはそれらにしっかりと固定されており、その画面端に見られる小さな鏡を除いて、他には何も存在しない形態観点から、ティツィアーノの構図で支配的なのは、鏡や女性の顔および右袖楕円形、彼女の肩とシャツの襟の湾曲といった曲線である。実際に、この重複性の効果により、これらの形態互いに対応しているという印象与えられる。構図の構成線は主に手と目で構成され画面下部欄干若い女性の肩の線、そして登場人物の眼を結ぶことで形成され3本水平線目立っている。さらに、若い女性の腕に続いて男性女性の手によって強調された、女性視線構成され鏡の上部を横切る斜線はこの構造エネルギー与えている。最後に螺旋状の動き作品構造化完了している。それは女性身体の回転(腰を画面右に、胸を正面に向け、頭を画面左に向ける)によって作られ男性視線よりもさらに左の視線によって継続される回転女性の首の後ろを映す楕円形の鏡の反射によって最終的に完了している。

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ペーザロ家の祭壇画」の記事における「構図」の解説

本作品は革新的な聖母被昇天』の後に行われたさらなる研究によって特徴づけられている。それまで聖会話聖母画面中央据えて構図が形成されていたが、ティツィアーノ聖母伝統的な位置から横に動かしており、それにもかかわらず巨大な円柱寄りかかるように玉座に座る聖母他の人物によって形成され幾何学的なピラミッド頂上にあり、加えて見事な色彩使用によって絵画焦点となっている。さらに聖母より一段低い位置配置されている聖ペテロ画面中央で、ヤコポ・ペーザロとフランチェスコ・ペーザロによって形成されるピラミッド頂点位置している。これにより、ティツィアーノ絵画通してより大きな動き感覚可能にし、バロック時代のより複雑な構図技法予言している。ティツィアーノ鑑賞者の目を聖母子引き寄せるために斜め三角形原理使用して作品内階層作り出しペーザロ家が敬虔であることを示すとともに精神的な人物の空間と我々の空間とを統合している。 加えて、この構図は祭壇画身廊左側の壁に設置されることを考慮している。聖堂入った鑑賞者は最初に左からの角度絵画を見るため、聖母が左から歩いてくる礼拝者を迎えるように画面右左方向向いて配置されている。これらの点から本作品は特に革新的であり、発展した盛期ルネサンス様式作例示している。 祭壇画に合うように端を切り落とされている2本の大きな円柱を伴う建築学的舞台設定は、天国目を向けさせる垂直方向と作品の高さを強調している。絵画中央にあるこれらのルネサンス絵画では前例のないものであり、いくつかの論争対象となっている。X線撮影ティツィアーノ落ち着く前にその場所に他のいくつかの建築要素描いていたことを明らかにしている。一部批評家は、ティツィアーノ塗装しなかったとさえ推測している。屋外設定人物たちのやり取りポルティコ行われていることを示唆しているが、2本の円柱人物以上に壮大であり、人物像鑑賞者をより大きな暗黙の力にほとんど畏敬の念抱かせるティツィアーノ同じくサンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂のパオロ・ヴェネツィアーノ(英語版)の14世紀の『聖母子二人聖人二人寄進者』(Virgin and Child two saints and two donors)を知悉していたと思われる。ここでは聖母子両側聖人寄進者が対称的に配置され聖母幼児キリストそれぞれ左右方向向いており、両作品が全く似ていないにもかかわらず共通する要素備えている。

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聖ゲオルギウスと竜 (ティントレット)」の記事における「構図」の解説

ティントレット聖ゲオルギウス主題縦長キャンバス描いている。これはこの絵画がもともと祭壇画として意図されたことを示唆している。ルネサンス絵画において聖ゲオルギウスドラゴン横長画面に 横に並べて描かれるのが通例であった。したがってティントレット横長形式表現されることが多かった物語祭壇画適した縦長の構図に作り変える必要があった。 この要求応えたティントレットの構図は大胆かつ劇的である。水平線縦長画面の2分の3の位置設定し、左斜めの線上配置した複数人物像遠方向かって後退させ、さらにその延長線上には天空に姿を現し父なる神配置している。このように祭壇画としての縦長フォーマットが、人物像上下配置する斬新な発想もたらした考えられている。しかも珍しいことに、ティントレットドラゴンと戦う聖ゲオルギウスではなく王女最前景に配置して、最も目立つ人物として描いた人物像連続性色彩繰り返すことでも強調されている。すなわち王女の服の青とピンクは、背後の男の遺体聖ゲオルギウス衣服繰り返され、さらに天空にも用いられている。画家急いで離れようとする王女強調するために、背後に彼女の衣服大きくひるがえらせ、さらに王女の手短縮法を用いて描いている。これらの描写によって王女動きスピード感が生まれ鑑賞者の空間向かって走って出てくるかのように見え効果生み出している。また湖岸鑑賞者の視線絵画空間誘導し前景の傾いた木の幹と王女によって形成されV字型は、構図を安定させる働きをしている。 近年科学的調査によって、ティントレットのもともとの構図が絵具層の下から発見されている。それによると後景城壁には聖人戦い見守る人影複数描かれクーポラ備えた建物があった。王女決し小さくない変更加えられている。中景の犠牲者死体はもともと前景の木の位置横たわっていた。この死体痕跡画面注意深く観察することでも確認できる

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雄羊の毛刈り」の記事における「構図」の解説

ロバーツは、現在キレニーン(Killeneen)と呼ばれている刈り取り小屋を絵のモデルにしたが、これは24000ヘクタールのブロックルズビー(Brocklesby)ヒツジ・ステーションで、ニューサウスウェールズ州のリヴァリーナ(Riverina)地域のコラワ(Corowa)近辺にあった。この財産は、アンダーソン家(Anderson family)の所有であったが、彼らはロバーツ遠い親戚であったし、ロバーツ1886年初めてこのステーション訪れ一家結婚式出席したロバーツは、絵画主題として毛刈り決定し1888年春にブロックルズビーに到着し、「光、大気、羊、男そして仕事」("the light, the atmosphere, the sheep, the men and the work")の約7080点の予備スケッチ作成してから、次の刈り取り期にキャンバスとともにステーション戻ったロバーツ作品は、彼にかんする地元報道によって「青いシャツモレスキンで服を着て...約5フィート×4フィート油彩の絵に最後仕上げ施した」("dressed in blue shirt and moleskins ... giving the last finishing touches to a picture in oils about 5ft by 4ft")という報告地元報道によって注目された。 美術史家らは以前は、ロバーツ自分メルボルン画室でこの絵画大部分完成させたと考えていた。しかし2003年に、美術批評家歴史家ポール・ジョンソン次のように書いた。「トム・ロバーツは、その場で、2年間を費やして雄羊の毛刈り』を描いた」("Tom Roberts spent two years, on the spot, painting Shearing the Rams")。2006年に、ロバーツ毛刈り小屋それ自体作品大部分描いたことを示唆する新たな証拠明るみ出た2006年ビクトリア国立美術館は、いまや破壊され小屋から回収され木片1つ残った塗料科学的検査行ない、そこで、ロバーツブラシ洗った考えられた。調査は、塗料は、さまざまな多く色合いで、絵画使用されている塗料とぴたりと一致していることを確認したビクトリア国立美術館のシニア・キュレーター・オヴ・アートであるテレンス・レーン(Terence Lane)は、これは多く作業ロケーション行われたという強力な証拠だと信じている。「わたしにとって、それはその羊飼い多く時間費やした証拠であり・・・それらのすべてのペイントマークと色の選択は、彼が非常に多く時間を『戸外で』(en plein air過ごしたことを示している」("For me, that's evidence of a lot of time spent in that woolshed ... all those paint marks and the selection of colours indicates he spent so much time en plein air") 一見アナクロニズム見えもののなかで、絵画は、機械毛刈りよりもむしろ刃毛刈りで羊が刈られているのを示しており、それは1880年代後半オーストラリア毛刈り小屋入り始めた美術史家テリー・スミス(Terry Smith)の、ロバーツは、毛刈り故意歴史的なビジョン提示したではないか、という提案は、絵画構成時点電気毛刈りがブロックルズビーにもたらされたという証拠がないために疑問視されてきた。絵の左側羊毛運んでいる若い男は、サン・ジョヴァンニ洗礼堂にあるロレンツォ・ギベルティによる「天国への門」のエサウ人物像ほのめかしている。画面中央にいる笑顔タール係[毛刈りのさいにヒツジ生じた外傷タール塗布する]の少年は、絵を見る者とアイ・コンタクトをする唯一の人物であるが、そのモデルは実はスーザン・ボーン(Susan Bourne)という9歳女児で、1979年まで存命だった。彼女はまた、小屋内でほこりを蹴りたててロバーツ大気一部を捕えさせて、彼を手助けした2007年絵画洗浄中に行なわれ絵画X線検査で、中央の毛刈り人のロバーツオリジナルスケッチ明らかになった。そのオリジナルスケッチでは、その毛刈り人にはあごひげがなく、もっと直立していた。その毛刈り人は、身体前にかがめている人物に変わることで、ヒツジをもっと支配しているように見え絵画焦点としての役割強めている。 メルボルン額縁製作者ジョン・タロン(John Thallon)はロバーツ多く絵画額縁提供したが、本作品もその中に含まれている。

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オリジナル・ドール」の記事における「構図」の解説

ミシェル・ベルは、オリジナルドール作曲家の人であることが知られている。彼女は2003年スピアーズ仕事をし、インザゾーンで 3曲をレコーディングした結局アルバムトラックリストには入らなかった。 ブリトニーとは再び共同いくつかの曲を書き、これれにはより「個人的なタッチ」を加えていた。ミシェル・ベルはインタビューで、ブリトニー・スピアーズは非常に才能があり、共作した曲のいくつかではピアノ弾いたコメントしている。

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高高度即応統合任務部隊」の記事における「構図」の解説

VJTFは、最大5つ大隊と、さらに航空部隊海上部隊特殊部隊支援部隊からなる多国籍陸軍と言われている。ドイツは2,700人の兵士提供し英国フランスイタリアポーランドスペイン今後、VJTFのリーダーシップ引き継ぐことに合意した迅速な配備のために、ブルガリアなどに小規模な部隊(NFIU)が設置され物流ネットワーク輸送問題、およびインフラサポート調査するために、受入国と密接に協力している。 この項目は、軍事関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者求めています(プロジェクト:軍事プロジェクト:軍事史Portal:軍事)。

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トランプ詐欺師」の記事における「構図」の解説

絵画は、高価な服を着て別の少年一緒にトランプをしている世間ずれていない少年描いている。画面右トランプ詐欺師少年は、これから騙そうとしている相手少年には見えない鑑賞者には見え背中後ろベルト余分カード押し込んでいる。腹黒い年配の男性間抜けな少年肩越し覗き込んで、若い共犯者合図送っている。また詐欺師少年自身の腰に短剣忍ばせている。 本作は、カラヴァッジョ制作した2番目の同種の絵画であった最初絵画女占い師英語版)』が注目集め当時カラヴァッジョ名声はまだ大きなものではなかったとはいえ本作によって画家名声広がった。『女占い師』と『トランプ詐欺師』の主題は、市井新し現実的な場面提供した。特に、年配の男性の手袋の指先裂け目や、十代トランプ詐欺師少年主人を心配そう見ているところなど細部見事な注意向けられている。心理的洞察同様に印象的で、3人の人物は共通のドラマによって結び付けられているが、それぞれがより大きな劇の中で独自の役割を果たしている。無垢少年騙されているが、もう1人少年同年齢で、相手騙しながら無垢な自分自身腐敗しつつあるのである残酷な下賤写実主義明るヴェネツィア派的な繊細さ融合したトランプ詐欺師』は大い賞賛され、オルシは「(カラヴァッジョの)新様式称賛しその作品評判高めた」。カラヴァッジョは、作品複数の版を作成したようである(以下の来歴の節を参照)。ジョルジュ・ド・ラ・トゥールなどの他の画家がこの主題大い評価して独自に翻案し制作され50点以上の複製ヴァリアント現存している。

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「 構図」の例文・使い方・用例・文例

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