樽とは? わかりやすく解説

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そん【×樽】

読み方:そん

人名用漢字] [音]ソン(呉)(漢) [訓]たる

[一]ソンさかだる。たる。「樽酒樽俎(そんそ)」

[二]〈たる(だる)〉「樽酒四斗樽


たる【×樽】

読み方:たる

酒・醤油などを入れて蓄えたり、持ち運んだりするための木製容器。たがでしめた円筒状のおけの形をし、固定したふたがある。「酒(さか)—」

樽の画像

樽(ウイスキー)

生まれたてウイスキーニューポット)は無色透明で、香味はまだ未熟粗削りですが、これを樽に詰めると、時がたつにつれて琥珀色変わってます。また、香り深く複雑になり、味わいまろやかに変わっていくのです。この現象を「熟成」と呼びます。樽は麦や酵母並んでウイスキーの原料そのものといえるでしょう
樽材としては、オーク液体通しにくい材質強度耐久性持ち樹脂も多すぎず最適とされています。また、樽に使用するオーク種類、樽の形、大きさ内面処理方法内側を焦がす等)、使用回数などにより、それぞれに異なった風味ウイスキー育ててくれるのです。

樽は総称してカスクCASK)」と呼ばれてます。各国により、また容量により、その呼び名異なりますが、主なものは、バーレルホッグスヘッドパンチョン、シェリーバットの4種です。

読み方
しめぎ
たる
たるさき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 09:29 UTC 版)

(たる、イタリア語: Botteフランス語: tonneau英語: barrel または cask)とは、円筒形の容器の一種。西洋発祥の洋樽と日本発祥の和樽がある[1]


  1. ^ a b c d 早川 清「洋樽について」『日本醸造協会雑誌』第77巻第3号、公益財団法人 日本醸造協会、1982年、140-144頁。 
  2. ^ a b c d e 石村 眞一「桶・樽の出現と製作技術に関する進化」『技術と文明』第20巻第1号、日本産業技術史学会、2016年、41-58頁。 
  3. ^ a b c d e 桶と樽”. 一般社団法人 難燃材料研究会. 2024年1月26日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 大田 伊久雄「ナラ材利用としてのワイン樽の生産と流通に関する研究」『愛媛大学農学部演習林報告』第51号、愛媛大学農学部附属演習林、2012年、1-13頁、CRID 1050564288697533056 
  5. ^ a b c d e f g h i 辻 謙次「グレーン・ウィスキーの樽貯蔵について」『日本醸造協会雑誌』第86巻第7号、日本醸造協会、1991年、481-486頁、doi:10.6013/jbrewsocjapan1988.86.481 
  6. ^ a b 鍛治雅信. “かわのはなし(6)”. 東京都立皮革技術センター. 2020年7月6日閲覧。
  7. ^ サントリー樽ものがたり
  8. ^ a b c 森本矗「一五世紀後期におけるダラム司教座聖堂 付属修道院のワインの調達と市場」『奈良史学』第8号、奈良大学史学会、1990年、18-58頁、CRID 1572824502459468544 
  9. ^ a b c 森島宏. “石油天然ガスのトリビア(その2)~ちょっとした疑問、質問にお答えします~”. 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構. 2024年1月27日閲覧。
  10. ^ 参考資料 7 度量衡換算表”. 千代田精機. 2024年1月27日閲覧。
  11. ^ a b 神野善治「03 民具の名称について -共通名と基本形態-」『国際常民文化研究叢書6 -民具の名称に関する基礎的研究-[民具名一覧編]』第6巻、神奈川大学 国際常民文化研究機構、2014年3月、19-33頁、CRID 1570572702719709568hdl:10487/12812 
  12. ^ 日本における木の文化”. 森林・林業学習館. 2024年1月26日閲覧。
  13. ^ a b c 「灘」と「樽」. 2019. Magazine KENZUI”. 甲南大学. 2024年1月27日閲覧。
  14. ^ a b “樽(容器)”, 日本大百科全書(ニッポニカ), 小学館, https://archive.is/C1vI0#16% 
  15. ^ “菊正宗酒造:「鏡開き」減少でピンチ、酒だる文化を守れ 職人を育成−−神戸”. 毎日jp (毎日新聞社). (2013年5月29日). オリジナルの2013年7月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130717071913/http://mainichi.jp/area/news/20130529ddf041020017000c.html 2013年6月29日閲覧。 
  16. ^ 榎本利明:祝い酒 華を醸す「菰樽」◇産地の兵庫・尼崎で歴史研究、蔵元や酒店訪ね歩く◇『日本経済新聞』朝刊2017年3月2日文化面
  17. ^ “たる‐にんぎょう〔‐ニンギヤウ〕【×樽人形】”, デジタル大辞泉, 小学館, https://archive.is/E44hi#18% 
  18. ^ “たるにんぎょう【樽人形】”, 大辞林 (3 ed.), 三省堂, (2006), https://archive.is/E44hi#50% 
  19. ^ “たる‐にんぎょう[:ニンギャウ]【樽人形】”, 日本国語大辞典 (2 ed.), 小学館, (2000) 
  20. ^ a b 門奈 哲也、小野 修一郎「樽生ビール容器及びビール販売システムのLCA」『日本LCA学会研究発表会講演要旨集』、日本LCA学会、2006年。 


「樽」の続きの解説一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 14:18 UTC 版)

酒塚」の記事における「樽」の解説

"くわっけい(活計)は すこしのむのがよひものに たるほとのめば よいすきる□□(かな)"。

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樽(200点)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 08:04 UTC 版)

ルパン三世 パンドラの遺産」の記事における「樽(200点)」の解説

ステージ2の寺・住宅街登場する障害物。上から転がってくる。銃を弾く為、斬鉄剣以外では破壊できない倒した時のエフェクト消滅するのみ)。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/29 00:31 UTC 版)

チャリ走DX3 タイムライダー」の記事における「樽」の解説

小さく転がる障害物

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 03:34 UTC 版)

バレル (曖昧さ回避)」の記事における「樽」の解説

樽 (barrel) のこと。 ミニ四駆においては接地面積敢えて減らすことを企図し樽状形状になっているタイヤのこと。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 04:38 UTC 版)

スコッチ・ウイスキー」の記事における「樽」の解説

樽の材料としてはブナ科コナラ属分類される木(オーク)のうち、ホワイトオークとヨーロピアンオークが主に用いられミズナラ(ジャパニーズオーク)にも注目集まっている。ホワイトオークは、ウイスキーの色と香味成分形成寄与するポリフェノール多く含み、ヨーロピアンオークのうちコモンオークフルーティーな風味形成するとされるホワイトオーク、ヨーロピアンオーク及びミズナラ共通するのは、道管中に泡状の柔組織(チローズ)が詰まっていることである。この特質により、ウイスキー長期間熟成するのに適した密閉性の高い樽を造ることができる。樽の密閉性を高めるには木材切り出し方に工夫が必要で、柾目取りという方法とられる柾目取り用いることで水分通しやすい道管放射組織木材表面に出ることを防ぐことができる。また、木材乾燥する収縮する性質があるため、樽に加工してから収縮し隙間生じさせないよう、加工前に十分に乾燥させるようにする。さらに、乾燥による収縮度の違いから樽に歪み生じないよう、乾燥同程度進んだ木材使用するようにする。木材乾燥数年間の自然乾燥によって行われるウイスキー熟成用いられる樽は主に以下の5種類である。 名称容量材質ミズナラ樽 約480リットル ミズナラ(ジャパニーズオーク) シェリーバット 約480リットル ヨーロピアンオーク(コモンオークパンチョン480リットル ホワイトオーク ホッグスヘッド230リットル ホワイトオーク バーレル 約180リットル ホワイトオーク 樽の容量ウイスキー出来左右する容量小さい樽はウイスキー単位容量あたりの表面積大きく、したがってウイスキー接触する機会多くなり、その木香ウイスキー対しより強い影響与える。ただし木香影響が強すぎるとウイスキー出来はかえって落ちる(この現象は「樽に負ける」と表現される)。一方、樽が大きすぎる熟成時間がかかり、熟成十分に進む前にエタノール蒸散して風味損なう。スコットランドでは法律により、700リットル超える容量の樽の使用禁止されている。 木香抑えたい場合にはニューポット注入する前に樽の内側焼き木香抑える作業チャーファイアリング)を行う。チャーにはセルロースヘミセルロースリグニンといった抽出成分(樽の木材からウイスキー溶け出す成分)と香味成分増加させる効果もある。もっとも、生産者多くチャーさらなる効果もたらすと体感しているが、その解明は十分ではなく、「大切なのはわかっているが、その理由はよくわからない」のが現状である。火を用いないチャーの手法(煮沸遠赤外線照射など)も開発されている。 同じく木香抑えるため、通常新しい樽ではなくバーボン・ウイスキーシェリー貯蔵使用したことのある樽を用いる。モルトウイスキー熟成用いられるのは1度使用した空き樽(ファーストフィル)と2度使用した二空き樽(セカンドフィル)である。一空き樽からは、かつて詰められていたバーボンシェリー風味影響を受ける。三空き樽(サードフィル)はグレーンウイスキー貯蔵に、四空き樽は長期熟成用いられる四空き樽になると樽の木香落ち始める。五空きに対して木香取り戻すため、2度目チャーが行われる(リチャー、ジュヴナイル)。スコッチ・ウイスキー貯蔵複数使用したことがある樽をプレーン樽、ウイスキー樽、リフィル樽という。1つの樽は一般に、約70年間にわたって6回ないし7回使用される。樽は釘を用いず組み立てられ熟成を行う度に補修施される役割終えた樽の木材は、燻煙材燻製作る時に煙を発生させる燃料)やコースター家具スピーカー建築物など材料として再利用される。

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出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 02:00 UTC 版)

発音(?)

熟語

ビヤ樽酒樽味噌樽、樽廻船樽神輿


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「樽」の例文・使い方・用例・文例

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