斜め
ズレや傾きがあるさまを指す表現。基準とする線や面に対して、あるいは正面・前後左右・東西南北・水平・垂直といった方向に対して、ぴたりと一致していない状況。転じて、真っ直ぐでない、普通でない(通常とは異なる)、といった状況を指す語としても用いられる。
古語には「斜めなり」と書いて「なのめなり」と読む形容動詞がある。「枕草子」や「源氏物語」などに「なのめ(なり)」の語の使用例が見出せる。ただし、その語義は「いいかげんである」および「ありふれている」といった意味合いであり、傾斜や傾きといった意味は特にない。
漢語・漢字としての「斜」の字には元々「斜めである」「傾いている」という意味がある。
古典的な大和言葉としての「斜め」(なのめ)が、漢語の「斜」の字義を中心とする字とした扱われるようになり、読み方も「なのめ」から「ななめ」に転訛して、今日の「斜め」(ななめ)という語彙となった、と解釈できる。
「斜」の字は「はす」とも読む。意味は「ななめ」と変わらない。「斜」を「はす」と読む用法は、「斜向かい」(はすむかい)、「斜交い」(はすかい)、「斜に構える」(はすにかまえる)といった慣用的な言い回しに多く見られる。ちなみに「斜に構える」は「しゃにかまえる」とも読んでも正しい。
「斜め(である)」と似た意味合いの表現としては「傾いている」が挙げられる。「傾」の字は「傾く」「傾げる」という動作を指す。たとえば「右に傾く」というような表現は「斜めになる」と言い換えられる。
ななめ【斜め】
読み方:ななめ
1 垂直・水平面や正面に対し、方向がずれていること。また、そのさま。はす。はすかい。「少し—を向く」「帽子を—にかぶる」
3 普通とは違っているさま。正常でないさま。「ご機嫌が—だ」「世間を—に見る」
なのめ【▽斜め】
斜め
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/23 04:04 UTC 版)
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斜め
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 06:59 UTC 版)
糸が斜めに走っていること。「バイアス織」、「バイアス編み」(この場合「バイヤス」とも)。 斜めに裁つこと。「バイアス裁ち」。 バイアステープの略。 空気入りタイヤで構造材が斜めに入っている「バイアスタイヤ」のこと(タイヤ#構造と使用される材質)。
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「斜め」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は帽子を斜めにかぶっていた
- 帽子を粋に斜めにかぶる
- 彼は帽子を斜めにした
- 斜めに裁ったヒョウ柄のドレス
- あなたの斜め前にあります。
- 私の家の斜め前にはラーメン屋さんがある。
- 郵便局は市役所の斜め向かいに位置している
- 布を斜めに裁ちなさい。
- 彼女はご機嫌斜めだ。
- 彼は帽子を斜めにかぶっていた。
- 彼は帽子を斜めにかぶっていた.
- 布を斜め[バイアス]に裁つ.
- 道路を斜めに横切る.
- 彼は峡谷の小道[人込みの中]を斜め歩きに進んだ.
- 帽子を気取って斜めにかぶって.
- 彼はごきげん斜めの顔をしている.
- 傾斜して, 斜めに.
- 線を斜めに引く.
- その二つの通りは斜めに[X 字型に]交差している.
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