重複とは? わかりやすく解説

重複

読み方:ちょうふく

重複とは、重複の意味

重複(ちょうふく)とは、同じものが何個か(または何度か)重なること・重なっているさま、を意味する語。基本的に「ひとつあれば十分なのに同じのが余計にある」という意味合い込めて用いられる

重複の使い方

「重複」は名詞およびサ変動詞として使える名詞としては「重複がある」「重複になった」といった言い方が、サ変動詞としては「重複する」の活用形用いられる重複の個数回数は、複数2つ以上)であればいくつでも構わない。2個(1つ余計)でも100個(99個余計)でも「重複している」ことになる。とはいえ大抵の場合「重複」は2~3個くらいの規模想定される

いわゆる重複表現」は、「危険が危ない」「後で後悔する」「頭痛が痛い」といった「意味が重複している表現」のことである。「重言」ともいう。「危険が危ない」などは不本意な重複であり、誤用みなされるが、重言中にはエンドウ豆豌豆豆)」や「サハラ砂漠」のように敢えて重複させ便宜図られている例もある。

重複の類語と使い分け

重複の類語としては「ダブる」「ダブり」が挙げられる。これは英語のダブルdouble)を動詞化した表現であり、「2つある」「2つ以上ある」状態を指す。つまり「重複」とほぼ同義である。ただし「ダブる」は基本的に俗っぽい表現であるため、公文書ビジネス文書では「重複」の語を用いた方がよい。

重複の語源

重複の語を構成する「重」と「複」の字は、どちらも重なる」という意味の字である。似た意味の字を重ねて強調するタイプ漢語的な熟語である。中国語では「重复」と表記される。「芸文志」などにも使用例が見いだせる一般的な語彙である。

重複のよくある間違い

重複の「よくある間違い」として、「じゅうふく」と読み間違える、というパターン挙げられる。本来「じゅうふく」という読み方間違いである。しかし昨今では「じゅうふく」と読む人が少なくなく、むしろ「じゅうふく」と読む人の方が多数派になりつつあって、「じゅうふく」の読み世間的に許容され誤用とはいえなくなり)つつある。

重複

読み方:じゅうふくちょうふく


重複(じゅうふくちょうふく)とは、複数の同じ(同種の物事重なること、および、そのような状態のことです。

「重複」は、多く場合「ひとつあれば充分に事足りるものがいくつも重なる」「2つ以上は余計である」といったニュアンス用いられます。用例文例としては、「連絡重複する」とか「重複して申し込む」とか、「意味の重複した表現使っている」といった言い回し挙げられます。

「意味の重複した表現」とは、いわゆる馬から落馬する」「頭痛が痛い」を典型とする言い方で、「重複表現」あるいは「重言」「二重表現」などとも呼ばれます重複表現は、修辞的に意図して使用される場合ありますが、基本的に不適切日本語表現部類と見なされます

「重複」は「ちょうふく」と読みます。ただし「じゅうふく」も「重複」の読み方として受け入れられています。国語辞書上の位置づけは「ちょうふく」が主です。たとえば三省堂大辞林では、「じゅうふく(重複)」が見出し語として載録されていますが、解説文はなく、参照先として「ちょうふく(重複)」が案内されているのみです。

文化庁は「国語に関する世論調査平成15年度(2003年度)版で、「重複」を普段ちょうふく」「じゅうふく」どちらの読み方で読むか?と尋ねてます。結果ちょうふく」は 20.0%、「じゅうふく」が 76.1% という調査結果出ており、「じゅうふく」派が圧倒的に多いという傾向浮き彫りとなってます。

「重複」と意味の似た表現として反復」「繰り返し」「ダブり」「ダブる」「カブる」などが挙げられます。反復」と「繰り返し」は「同じことを何度も行う」という意味で、「何度もするという点に価値意義がある」というニュアンスでも使割れやすい表現です。「ダブる」や「カブる」は俗な言い方であり、意味やニュアンスは「重複」に近く「1個あれば充分なものがいくつもある」状況指します。なお「カブる」は本来「被る」と表記するれっきとした日本語。「ダブる」は英語の double日本語化した表現です。

「重複」の対義語は、文脈に応じて単一」「単独」「一意」「ユニーク」「固有」といった表現上手く当てはまるでしょう、けど「重複しない」「重複のない」「重複がない」と表現した方がしっくり来る場合も多いでしょう

じゅう‐ふく〔ヂユウ‐〕【重複】

読み方:じゅうふく

[名](スル)ちょうふく(重複)」に同じ。「—して申し込む」


ちょう‐ふく【重複】

読み方:ちょうふく

[名](スル)

同じ物事重なり合うこと。じゅうふく。「語句の—を避ける」「話が—する」

染色体一部余分に付着していること。染色体異常の一。


重複

読み方:チョウフク(choufuku), ジュウフク(juufuku)

物事いくつも重なり合うこと


重複

同義/類義語:重複遺伝子
英訳・(英)同義/類義語:duplication

遺伝学で、ある遺伝子倍加し複数存在するようになった状態、もしくはその遺伝子

重複、二「倍」

【英】Di-
読み方じゅうふく、に「ばい」

二を意味する接頭語

過剰、重複


重複

【英】DoublingDuplicated
読み方じゅうふく

一つしかない骨が二つある状態。

重複

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/28 04:36 UTC 版)

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重複(デュプリケート)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/18 14:21 UTC 版)

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」の記事における「重複(デュプリケート)」の解説

フェアリーテールシステムによって、現在ある人物の中に、違う人物投影すること。通常違い人物変化させている訳ではないため、投影されている間魂は2つになる。

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重複(法)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 02:25 UTC 版)

シュスワプ語」の記事における「重複(法)」の解説

シュスワプ語には様々な種類の重複が見られる。たとえば動詞名詞複数性を表すための全体重複(英: total reduplication; 例: kicx 〈彼/彼女が着く〉 → kəc-kícx 〈彼らが着く〉)や指小化を表す子音重複(英: consonant reduplication; 例: pésəλk°e 〈湖〉 → pépsəλk°e 〈小さな湖〉)などである。このうち子音重複はもともと一人称単数謙遜を表すためのものと思われ、デッドマンズクリーク方言ではまれである一方、カニム湖方言アルカリ方言では義務的ではないものの当たり前のように見られる

※この「重複(法)」の解説は、「シュスワプ語」の解説の一部です。
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重複

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 23:24 UTC 版)

パイワン語」の記事における「重複」の解説

パイワン語名詞における重複は以下のように分類できる。 もともと重複で出来ている語における重複全部重複例:djidji「豚」、bibiアヒル部分重複例:bubung「泡沫」、tjattjan「井戸」 派生した語における重複全部重複例:gadegade「山頂」(←gade「山」部分重複例:’ua’uang「おもちゃ」(←’uang「」)、qatjuvitjuvi「昆虫」(←qatjuvi「蛇」)、kavatjevatjes「小さい籐カゴ」(←kavatjes「籐カゴ

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重複

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 09:49 UTC 版)

カンナダ語」の記事における「重複」の解説

カンナダ語には反響語(エコーワード、反響複合語ともいう)という現象があり、これを重複の範疇含め考えもある。 反響語は語形成法のひとつである。南アジア諸言語中心に広く見られる現象であり、訳語・定義は一般言語学において確定していない。インド諸言語場合、もとの語の語頭音節(C)V全体もしくは(C)特定の形態素置き換えるか、母音置換を行うのが一般的である。南部ドラヴィダ諸語では、この反響語の現象はかなり生産的で、代替形態素一定である。 意味としては、総称的な意味、上位概念語、不確定性揶揄意味的な堕落(俸給賄賂のような)を表す。 カンナダ語の例 hola野原」→ hola-gila「野原かどこか」 -gila加え不確定性表している。

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重複

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 23:17 UTC 版)

ツツバ語」の記事における「重複」の解説

ツツバ語における重複には、(1)語基そのものが重複形で、省略形持たないものと、(2)重複によって、派生元からの意味機能の変化観察されるものが存在する(1)語基が重複形例:roturotu「遊ぶ」、biabia「眩しい」 (2)重複による派生例:lamo「」→ lamo-lamo「無数の」、bibi「包む」→ bi-bibi「包み

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重複

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 00:22 UTC 版)

名詞

 ちょうふくじゅうふく

  1. 同じ物事重なること。一つよいところ二つまたはそれ以上あること。
  2. 染色体一部余計に付け加えられる染色体異常部分トリソミー

発音(?)

ちょ↗ーふく
じゅ↗ーふく

動詞

活用

サ行変格活用
重複-する

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