ディーゼル‐エンジン【diesel engine】
読み方:でぃーぜるえんじん
【ディーゼルエンジン】(でぃーぜるえんじん)
diesel engine
レシプロエンジンの一種。
圧縮空気の中に燃料を噴射し、熱と圧力によって自然発火させて動力を得るもの。
1893年、ルドルフ・ディーゼル(Rudolf Diesel)技師により発明された。
熱を動力に変換する効率が高く、出力に比して酸素消費量・二酸化炭素排出量が少ない。
また、重油・軽油・バイオ燃料など精製が不十分な燃料を用いる用途に適する。
引火性の低い燃料を利用できるため、戦車・艦艇など損傷を前提とする設計に多く利用される。
反面、不完全燃焼を起こしやすく、窒素酸化物や黒煙などの汚染物質を多く排出する。
また、燃焼室の中で急激な燃焼を起こすため、騒音や振動が大きい。
エンジン自体も急激な振動にさらされるため、構造が大型化し重くなりがちである。
ディーゼルエンジン
空気のみを断熱的に強く圧縮し、着火温度以上に昇温したところに燃料を噴射し燃焼させる圧縮着火エンジン。自動車用ディーゼルエンジンは、理論サイクルにおけるディーゼルサイクルではなく、オットーサイクルとディーゼルサイクルを複合させたサバテサイクルに近い。燃料としてはガソリンよりも着火点が低い軽油を用いる。この燃料の着火性がノッキングの発生に大きく影響し、着火しやすいセタンが多くなると、優れたディーゼル燃料となる。これを表す指標としてセタン価がある。ディーゼルエンジンは圧縮比が高く本来が希薄燃焼であり、また燃料の比重も大きく、走行燃費(km/L)はガソリンエンジン車より優れている。しかし騒音や振動、重量、比出力、排気およびコストの点でガソリンエンジンにおよばないところもある。ディーゼルエンジン専用の潤滑油として、ヘビーデューティオイルが用いられる。
参照 サバテサイクルディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 22:20 UTC 版)
ディーゼルエンジン(英: Diesel engine)は、ディーゼル機関とも呼ばれる内燃機関であり、ドイツの技術者ルドルフ・ディーゼルが発明した往復ピストンエンジン(レシプロエンジン)である。1892年に発明され、1893年2月23日に特許が取得された。
注釈
- ^ ディーゼルは微粉炭を含むさまざまな燃料の使用を計画したが、粉末燃料の使用には成功しなかった。1900年のパリ万国博覧会ではピーナッツ油での運転を実演した(バイオディーゼルを参照)。
- ^ フライホイールのリングギア上の何箇所かが、いつもスターターモーターのピニオンギアの位置に来る→偏磨耗の原因
- ^ ディーゼルエンジンはスロットルバルブによる回転数(出力)制御ではないものの、アイドル時や低回転域の吸気騒音を抑えるため、コンバインドガバナーのように負圧を必要とする調速機のため、アクセル全閉時に酸素過多となって発生するNOxを抑えるため、等の目的で、吸気管にバタフライバルブを備えているものがある。この場合、一般的に言われる「ディーゼルエンジンの吸気系は負圧にならない」は当てはまらない。
- ^ この方式を初めて実用化したエンジンがマツダのSKYACTIV-Xである。
- ^ ディーゼルサイクルとオットーサイクルの性質を併せ持つことから、メルセデス・ベンツが名付けた造語。
- ^ ただし、シリンダーブロックや燃料タンクに直撃弾を受けた場合、ガソリンエンジンに比べ爆発の危険は少ないが、炎上する可能性はそれほど変わらない
- ^ 農業機械では主に耕運機、トラクター、コンバインや6条植以上の乗用田植機などがある。
- ^ 軽油引取税が揮発油税よりも税率が低く、その結果として燃料そのものの価格は高額である軽油のほうが小売価格ではガソリンよりも1割強ほど安価になる。こうした軽油優遇税制は先進国に限ると日本のみ[35]。
- ^ ただし灯油・重油を燃料油にした自動車で公道を走ると軽油引取税の脱税行為となる。
- ^ BTL燃料は、生産過程と消費過程でのCO2の量が等しいことから、カーボンニュートラルとみなされ、京都議定書の目標達成には非常に有効となる。葉や茎など、植物全体を原材料としたセルロースから作られるBTL燃料は、植物の種子から得られるデンプンを元にした植物油燃料(BDF/バイオ ディーゼル フューエル、SVO/ストレート ヴェジタブル オイル)に比べ、植物の質量あたりのエネルギー量は2倍、同じ耕地面積から得られる収穫量は10倍以上と言われる。雑草などを原料にできるため、食物価格の高騰や、水不足の問題を解決する一助ともなる
- ^
冷凍機の発明で著名であったカール・フォン・リンデは、マレーシアのペナン島での講演に招かれたときに土産として圧気発火器を譲り受け、ドイツへ帰国した[63]。1877年頃、リンデがミュンヘン工業学校での帰朝講演で、この圧気発火器を実演して、葉巻に火をつけた[64][63]。ルドルフ・ディーゼルは、この講演を聴講していた[64]。ディーゼルは「この体験は、高圧内燃機関を発明するのに、もっとも大きな刺激となったもののひとつだった」と回顧している[64]
出典
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ディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 10:03 UTC 版)
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べれば重くかさばるが、燃料には低品質で廉価ながら引火リスクが小さく高カロリーな重油や軽油が使用できるため船舶用エンジンとしては最も代表的なものである。ディーゼルエンジンの原理により高圧力に耐えるだけの重く分厚いエンジン・ブロックが必要となり重く場所を取るだけでなく、ピストンやシリンダーのサイズに比例して燃焼時の騒音や振動を抑制することはかなり困難となっている。出力増大のために過給器とインタークーラーが補機として備わっているのが普通である。始動時には、あらかじめ電動ポンプによって蓄えられた起動用圧搾空気タンクからの高圧空気をシリンダー内に抽気してピストンを動かす。また、後進時にはギヤーではなくエンジンを逆回転させる。 船舶に用いられているディーゼルエンジンもいくつかの種類に分けられる。 低速回転ディーゼル・エンジン 300回転/分以下で回転するものと分類される低速回転ディーゼルエンジンは、一般に巨大であり大直径で長尺のシリンダーを複数備えている。2サイクルのものが多く、4サイクルに比べて圧縮比を少し下げることで燃焼時のガス圧を下げてエンジン・ブロックの厚みを軽減している。 水中での物理を考えれば、大きな翼面を持つプロペラを低速で回した方がエネルギー効率が良い。その点、低速回転のエンジンでは減速歯車が不要でプロペラ・シャフトに直結できるため、重量、保守、故障、騒音振動などの面で有利であるが、エンジン本体の重量とその大きさが帳消しにしており、歯車がなければ1本のプロペラ・シャフトに1台のエンジンしか接続出来ないという制約が生じる。 回転数も100-300回転/分程度のものが多く使われており、シリンダー当り3,000馬力以上の出力のもので75-110回転/分、シリンダー当り1,000馬力程度のもので150-180回転/分となっている。 このため、タンカーやコンテナ船などの大きく比較的速度も遅い船は大きく低速回転のディーゼルエンジンを搭載している。気筒(ピストン・シリンダー)のロングストローク化が進んでいるが、これはさらに機関室の高さを求められることにもなる。 中速回転ディーゼルエンジン 中速回転ディーゼルエンジンは300-1,000回転/分が分類上の回転数だが、実際は380-600回転/分のものが多い。4サイクルのものが多く圧縮比を高められるので燃料消費が少なくて済む。減速歯車(ギヤー)を備えるために、エンジン回転数とプロペラの特性に最も適した設定を選べるので燃費が向上し、また、複数のエンジンを1本のプロペラシャフトに接続できるため、エンジン選択の幅も広がる。減速歯車を持つディーゼルエンジンをギヤードディーゼルと呼び、複数のエンジンを1本のプロペラシャフトに接続したものはマルチプル・エンジンと呼ばれる。複数のエンジンを接続するためにそれぞれにクラッチを備える。また、エンジンとクラッチの間に弾性継手を介することによってエンジンからの回転変動によって歯車が傷むのを防いでいる。 こういった中速回転のものは機関室の高さが抑えられるので、カーフェリーやRORO船に向く。 高速回転ディーゼルエンジン 高速客船や小型の漁船、プレジャーボートなどではディーゼル・エンジンを使用していても1,000-2,000回転/分程度の高速回転のコンパクトなエンジンを使用しており燃料も軽油を使用する。4サイクルのものが多い。 船舶用ディーゼルエンジンでも2サイクルのもののほとんどは、排気用のポペット・バルブをシリンダーの上に持ち、掃気を一方向にして掃気性能を高めた「ユニフロー掃気方式」をとっている。排気用ポペット・バルブの駆動は一般に油圧と空気ばねが使われている。 低速回転域での効率を優先しているため、ピストンはストロークとボアの比率が3前後の超ロングストロークになっている。 長いストロークをそのままクランクで受けずに、ピストンとコンロッドの中間に側圧を受け止める潤滑部のあるクロスヘッド機構を持ち、コンロッドの長さを抑えている。超ロング・ストロークのピストン・シリンダーとクロスヘッド機構のためにエンジンの背は高くなる。
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ディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 04:23 UTC 版)
点火プラグを用いない圧縮点火機関であるディーゼルエンジンは圧縮上死点にて燃焼室に噴射ポンプを用いて直接燃料を噴射し、圧縮によって得られる高温によって着火させるため、ガソリンエンジンの限界とされる圧縮比 14:1 を大きく超えることが普通である。 ディーゼルエンジンの適切な圧縮比は燃料噴射方式とシリンダーヘッドの副燃焼室形状、ピストンキャビティ(主燃焼室)形状などに依存するため、旧式の副燃焼室式エンジンでも 20:1~22:1 前後、コモンレール式登場以前の直接噴射式エンジンでは 18:1 から 20:1 前後の圧縮比が採用されることが一般的であった。ターボエンジンでも、ガソリンエンジンと違い、過早着火の心配がないため、圧縮比を下げる必要がなく、高圧過給による熱効率の向上が可能である(ただし構造物の強度上の過給圧の限界はある)。 ただし、現在ではエンジン自体の軽量化や排気ガス性能の向上のため、圧縮比を下げる傾向がある。マツダのSKYACTIV-Dには圧縮比 14:1 のものも存在する。
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ディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 08:17 UTC 版)
U型エンジンのレイアウトを持つディーゼルエンジンは、古くは大型ディーゼルエンジンメーカーであるスルザーやブラックストーンによって製作されていた。船舶用ツインバンクディーゼルエンジンはアメリカ合衆国特許第4,167,857号として登録されているが、現在までこの形式のエンジンが船舶に実際に使用された記録は残っていない。 スルザーはこの形式のエンジンを鉄道用途向けに多数設計し、LDシリーズエンジンとして1930年代から50年以上に渡って販売されるロングセラーエンジンとなっていた。LDエンジンは用途に応じて幾つかのシリンダーサイズが用意され、19(ボア 190mm)、22(ボア 220mm)、25(ボア 250mm)、28(ボア 280mm)、31(ボア 310mm)等の型式番号が与えられている。LDシリーズとその改良型のLDAシリーズは6気筒、8気筒または12気筒のU型レイアウトを採用し、イギリス、ブルガリア、中国、フランス、ポーランド、ルーマニア等の多数の国の機関車で採用された。特にイギリスではイギリス国鉄にて2000-2999馬力級のType4形式機関車(Class 44、Class 45、Class 46、Class 47等)に多数採用されている。 しかし、スルザーは1990年頃に鉄道用途向けエンジンの生産から撤退し、現在ではこのエンジンの系譜は途絶えてしまっている。
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ディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 19:41 UTC 版)
全てのディーゼルエンジンは全体積に関して希薄燃焼していると見なすことができる。しかしながら、燃料および空気は燃焼前によく混合されない。燃焼のほとんどは燃料の小滴周辺の濃い領域で起こる。局所的に濃い燃焼は粒子状物質(PM)排出の原因である。
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ディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 09:26 UTC 版)
「デコンプレッション機構」の記事における「ディーゼルエンジン」の解説
自動車用のディーゼルエンジンのうち、古い予燃焼式エンジンにデコンプ機構を備えたものがあった。ディーゼルエンジンは圧縮比が高い一方、昔のセルモーター(スターターモーター)やバッテリーは性能が低かったため、セルモーターの負荷を軽減するためにデコンプ機構が用いられた。また、ディーゼルエンジンはイグニッションスイッチを切っても回り続ける場合があり、デコンプ機構によって圧縮を抜くことで燃焼を止めてエンジンを停止させていた。 耕耘機等に用いられているセルモーターを持たない小型の汎用ディーゼルエンジンでは、人力での容易な始動を可能にするために、デコンプ機構を作動させながら始動用クランクハンドルを回してフライホイールに十分な慣性モーメントを与えた後デコンプ機構をオフにするという方法が用いられている。 旧日本軍の戦車等で広く用いられた空冷ディーゼルエンジンは、様々な構造のデコンプ機構を備えることで始動電動機のみでの始動を可能としていた。(慣性始動装置は始動に時間が掛かるため)九五式軽戦車などで用いられた14.3L直列6気筒では、排気弁のプッシュロッドの作動を制限することでデコンプ機構が各気筒独立して作動させられるようになっており、始動の際には初めに全気筒のデコンプ機構を開いて始動電動機の回転を開始し、十分に回転速度が上がったところで3番・4番気筒のデコンプ機構を閉じて部分的に点火行程を開始し、最後に全気筒のデコンプ機構を閉じる2段階操作で始動操作を完了する仕組みであり、寒冷地などの条件下ではセルモーターを2機搭載して始動トルクを段階的に強化できる工夫も行われていた。九七式中戦車で用いられた21.7L、4弁V型8気筒では、排気弁のカムシャフトを軸方向にスライドさせる事で減圧カムへと切り替える手動式の可変バルブ機構でデコンプ機構を実現しており、九五式の直6、九七式のV8共に予熱栓や吸気予熱装置(英語版)を持たない設計でありながらも諸外国の戦車と比較して良好な始動性を実現していた。一式中戦車以降採用された統制型一〇〇式V型12気筒では減圧カムは吸気弁側に作用する方式となり、予熱栓を併用する事で始動電動機のみでの始動を実現していたが、鉛蓄電池の性能低下や極寒冷下などの要因により始動電動機のみでは十分な始動トルクが得られない場合には、始動用クランクハンドルによる手動回転も併用された。統制型のうち民生向け水冷機関ではデコンプレバーの操作によりロッカーアームが強制的に押し下げられるよりシンプルな構造が用いられた。
※この「ディーゼルエンジン」の解説は、「デコンプレッション機構」の解説の一部です。
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ディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:28 UTC 版)
「オートバイ用エンジン」の記事における「ディーゼルエンジン」の解説
詳細は「ディーゼルオートバイ」および「en:Diesel motorcycle」を参照 ディーゼルエンジンは重量が同排気量のガソリンエンジンに比べて大きくなりがちで、最高回転速度も低くなる欠点があり、オートバイ用エンジンとして採用された例は少ない。しかし、低回転域のトルクが強く燃費も良い事から比較的古くから研究が行われてきた。インドに本拠を置く ロイヤルエンフィールドは1965年にディーゼルエンジンを搭載したオートバイを登場させた。近年では2006年11月、オランダのE.V.A.社がダイムラー・クライスラー製800cc3気筒ディーゼルエンジンを搭載したTrack T-800CDIを発表している他、ドイツのネアンダーが1400ccディーゼルターボエンジンのNeander 1400 TurboDieselの開発を2005年以降続けている。 軍事用としては内燃機関の燃料を全て軽油由来の燃料に統一でき、補給面での機材の簡略化と、攻撃を受けた際の火災のリスクを低く抑えられることから、研究が積極的に行われており、Hayes Diversified Technologies M1030 M1のように制式採用にこぎ着けたモデルも存在する。
※この「ディーゼルエンジン」の解説は、「オートバイ用エンジン」の解説の一部です。
「ディーゼルエンジン」を含む「オートバイ用エンジン」の記事については、「オートバイ用エンジン」の概要を参照ください。
ディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/29 05:18 UTC 版)
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと異なり、シリンダー内部に予燃焼室や渦流室などが配置され、ピストン側に窪みを設けるキャビティ構造によって燃焼室が形成される。基本的に吸気ポートからは空気しか流れ込まず、予燃焼室やキャビティによって強力な乱流が発生する為に、吸気ポート形状による混合気への悪影響はガソリンエンジンよりも小さい。また、最高回転数がガソリンエンジンと比較して低い事から、高回転域の吸排気特性悪化をそれほど考慮する必要もかつては低かった。 その為、排ガス規制が強化される近年までは比較的廉価なディーゼルエンジンにはターンフローヘッドが採用される事が多く、低回転特性のさらなる強化を目的としたディーゼルターボエンジンにおいては、インタークーラーを設けずにターンフローレイアウトでターボラグを最小限に抑える工夫がされる事も多かった。
※この「ディーゼルエンジン」の解説は、「ターンフロー」の解説の一部です。
「ディーゼルエンジン」を含む「ターンフロー」の記事については、「ターンフロー」の概要を参照ください。
ディーゼルエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 08:53 UTC 版)
「スズキ・エンジン一覧」の記事における「ディーゼルエンジン」の解説
スズキは近年まで自社製の自動車向けディーゼルエンジンを保有しておらず、専ら他社からのOEM供給に頼っていたが、2011年9月12日のフォルクスワーゲンとの提携解消を契機に、自社開発を開始しているとされる。 スズキ・E型 エンジンE08A — 0.8 L (793 cc) 直列2気筒スズキ自社製としての初めての新型ディーゼルエンジンとして海外市場で登場。2気筒である事も特徴となる。スズキ・セレリオ スズキ・スーパーキャリイ(海外市場向け) E15A — 1.5 L (1,498 cc) 直列4気筒より大きな車輌への搭載と静粛性や快適性の向上を狙ったモデル。同社製ディーゼルエンジンとしては初めての4気筒ディーゼルエンジンとなる。スズキ・シアズ スズキ・エルティガ OEMエンジンについては下記の項目にその一例を示す。
※この「ディーゼルエンジン」の解説は、「スズキ・エンジン一覧」の解説の一部です。
「ディーゼルエンジン」を含む「スズキ・エンジン一覧」の記事については、「スズキ・エンジン一覧」の概要を参照ください。
「 ディーゼルエンジン」の例文・使い方・用例・文例
- ディーゼルエンジン
- そのトラックにはディーゼルエンジンがついている。
- ディーゼルエンジンは石油バーナーである
- ディーゼルエンジンにより生成された電流により運転される機関車
- ディーゼルエンジンで動く液体電動システムによって動く機関車
- ディーゼルエンジンで駆動する機関車
- ドイツ人の技術者(フランス生まれ)で、ディーゼルエンジンを発明した(1858年−1913年)
- すす(発電所またはディーゼルエンジンからのように)の微粒子に起因する大気汚染
- ディーゼルエンジンの燃料として用いられる重鉱油
- ディーゼルエンジンという内燃機関
- モイラーエンジンというディーゼルエンジン
- 11月12日,長崎県に属する島,女(め)島(しま)にある灯台が,ディーゼルエンジン発電機を太陽電池に切り替えることにより自動化された。
- このキハE200形はディーゼルエンジンとバッテリーを搭載している。
- その電車はバッテリーとともにディーゼルエンジンを使う。
ディーゼル・エンジンと同じ種類の言葉
- ディーゼル・エンジンのページへのリンク